
大建工業のフローリングカタログは公式サイトから無料で請求できます。2025-26年版では「部位別(分冊版)1:床材 床暖房[住宅向け製品]」「フロアギャラリー(戸建用・二重床用)」「フロアギャラリー(マンション用)」など、用途別に複数のカタログが用意されています。デジタルカタログも公開されており、オンラインで製品を確認しながら見積もりや注文も可能です。
参考)カタログ|DAIKEN
カタログには製品比較表が掲載され、各フローリングの機能・性能マーク、価格、厚さ、幅などの詳細仕様が一覧で確認できます。抗菌・抗ウイルス・床暖房対応・ワックス不要・ペット対応などの機能が記号で表示され、建築事業者が物件に最適な製品を選定しやすい構成になっています。総合カタログのほか、トリニティカタログやインテリアイメージブックなど製品別・テーマ別のカタログも充実しています。
参考)フローリング・床材 - DAIKEN
カタログ請求は公式サイトの専用フォームから行い、step1でカタログを選択、step2で確認、step3で連絡先・送付先を入力、step4で確認、step5で送信完了という流れです。送付部数は各冊子1部ずつで、複数冊必要な場合は最寄りの営業窓口に問い合わせる必要があります。
大建工業のフローリングは用途や素材により多様なシリーズに分かれています。戸建用の代表的な製品として「トリニティ」は化粧シート仕様でありながら無垢材と見まがうほどの高い意匠性を実現し、価格は14,280円/㎡です。12mm厚で178mm幅、抗菌・抗ウイルス・床暖房対応・ワックス不要など多機能を備え、ホワイト系からブラック系まで幅広い色柄展開が特徴です。
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「イエリアフロア」シリーズはスタンダードとセレクトに分かれ、スタンダードは10,190円/㎡、セレクトのプレミアムウッド柄は10,940円/㎡と比較的リーズナブルです。303mm幅の特殊加工化粧シート床材で、汚れを拭き取りやすく水濡れに配慮した設計となっています。石目柄シリーズは鏡面調と艶消しの2タイプがあり、14,550円/㎡で高級感のある空間演出が可能です。
天然木床材の「ジオラナチュラル」「ジオラスタンダード」はWPC加工により傷や汚れに強い特性を持ち、12,130円~12,850円/㎡の価格帯です。WPC加工とは大建工業独自の技術で、天然木の魅力に強度を加えた高品質フローリングです。マンション用では「オトユカフロア」シリーズが防音性能を備え、直張工法で施工できる点が特徴です。
参考)マンション用床材 - DAIKEN
大建工業のフローリング価格は製品タイプにより大きく異なります。戸建用一般床材では、天然木のフォレスティアシリーズが7,970円/㎡と最も手頃で、化粧シート床材のイエリアフロアスタンダードは10,190円/㎡です。中価格帯としてトリニティが14,280円/㎡、高級ラインのトリニティグランデが13,970円/㎡となっています。
マンション用防音フローリングは遮音性能により価格が上がり、イエリアオトユカ45スタンダードが19,850円/㎡、ワンラブオトユカ45Ⅳが21,790円/㎡、トリニティオトユカ45が23,720円/㎡です。リフォーム用の薄型フローリングは既存床の上から施工できる利便性があり、イエリアフロア6Tスタンダードが6,430円/㎡、3Tセレクトが5,440円/㎡と経済的です。
大建工業と朝日ウッドテックを比較すると、大建工業は木目調シート仕上げで手入れが簡単、コストパフォーマンスが高い一方、朝日ウッドテックは天然木突板でリアルな質感が魅力ですが価格は高めです。「キレイで掃除しやすい方がいい」場合は大建工業、「質感にこだわりたい」場合は朝日ウッドテックが推奨されます。無垢フローリングの価格相場はオークが12,000〜19,000円/㎡、ウォールナットが17,000〜24,000円/㎡と大建工業の複合フローリングより高額です。
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大建工業フローリングの施工では下地の確認が最重要です。施工説明書によれば、下地材の含水率は14%以下であることを確認し、水分を多く含んでいるとシミやふくれの原因となります。下地施工後は異常なたわみや床鳴りがないことを確認し、下地材表面を清掃して異物を除去する必要があります。床暖房パネルを施工した場合は、仕上げ材施工前にシステムが正常に作動することの確認が必須です。
参考)https://www.daiken.jp/product/fileDownload?volumeName=00001amp;itemID=t000100677358amp;fileID=t010002221727
割り付けでは施工前に製品を仮並べして全体の色・杢のバランスを確認します。下地材の継ぎ手と床材は50mm以上(トリニティグランデは100mm以上)離れるように配置し、一般的な床材のような3尺ずらしとは異なる施工方法を取ります。接着剤はノズル口径を8φにカットし、303mmピッチで線状に塗布、製品長辺・短辺雄実部にも必ず塗布します。
釘打ちは床材長辺雄実部に303mmピッチ、短辺雄実部に2箇所以上行い、釘頭を目立ちにくくするため雄実付け根から約1mm程度あけて打ち込みます。養生は弊社の養生ボード・専用テープの併用が推奨され、布製ガムテープや広巾クラフトテープは粘着力が強く床材表面を損傷する恐れがあるため使用禁止です。環境配慮型のエコ基材フロアーは従来の施工方法と異なり、指定材料の使用やスクリューネイル・フローリング用ステープルの使用が必須となります。youtube
大建工業フローリングの日常的なお手入れは乾いたぞうきんでカラ拭きが基本です。水拭きをする場合は固く絞ったぞうきんで拭いた後、必ずカラ拭きをして水分を完全に拭き取ります。濡れぞうきんを頻繁に使用したり水分が床に残っていると、床と床の隙間から水が浸入し、表面にシミやヒビ割れが生じる可能性があるため注意が必要です。
掃除の適切な手順は、まず掃除用ワイパーでホコリを取り、次に掃除機でゴミを吸い、最後に固く絞った雑巾で水拭きします。水拭きの頻度は1週間に1回程度が推奨され、特に無垢フローリングの場合は水拭き後に乾拭きをして水気をしっかり取り除きます。オイル塗装が施されている無垢フローリングは、表面がザラついたり変色するため水拭き掃除は避けるべきです。
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ワックスがけは半年〜1年に1回行うことで、フローリングを保護して汚れや傷に強くします。ただし製品によってワックス不要のものもあり、事前にメーカーの仕様書を確認する必要があります。艶ありタイプには大建工業のDKワックスネオ、艶消しタイプにはリンレイ製「ハイテクフローリングコートつや消し20」の使用が推奨されます。フロアコーティング(厚塗り表面コート剤)は、はがれ・膨れ・白化・粉吹き・変色・床鳴り・ひび割れ等の不具合を発生する恐れがあるため使用禁止です。
大建工業フローリングの選定では、初期コストだけでなくライフサイクルコストを考慮することが重要です。ワックス不要の製品は定期的なメンテナンスコストを削減でき、10年間で見ると年2回のワックスがけ費用(専門業者依頼で1回2〜3万円)が不要となり、20〜30万円の節約になります。傷や汚れに強いWPC床材や特殊加工化粧シート床材は、張替えまでの期間が長く、建物の資産価値維持にも貢献します。
参考)DAIKEN(大建工業) フローリング特集
建築事業者の視点では、施工性と施工後のクレーム発生率も重要な選定基準です。大建工業の複合フローリングは含水率の変化による反りや割れが少なく、無垢材と比較して施工後のトラブルリスクが低減されます。マンション用防音フローリングは遮音等級ΔLL(Ⅰ)-4やΔLL(Ⅰ)-6などの性能が明確に表示され、管理規約への適合性を事前に確認できる点も利点です。
参考)大建工業のフローリング、『ハピアフロア』メリット・デメリット…
あまり知られていない特徴として、大建工業はバイオマスWPC床材「コミュニケーションタフ バイオリーフ」など環境配慮型製品も展開しており、LEED認証やCASBEE評価を重視する物件で加点要素となります。また、特定業者向けや特定マンション物件向けに個別製作されるカタログ非掲載品(ルームアート、MYフロア、ダイハードアートEなど)も存在し、大規模物件では専用仕様の提案も可能です。地域産材対応突板のオプションもあり、地産地消や地域貢献を打ち出したい案件にも対応できます。
大建工業フローリングの公式カタログ・施工説明書・メンテナンスガイド
カタログ|DAIKEN
総合カタログや部位別カタログの請求、デジタルカタログの閲覧ができます。製品比較表や施工事例も豊富に掲載されています。
大建工業フローリング製品ラインアップと価格一覧
フローリング・床材 - DAIKEN
戸建用・マンション用・リフォーム用など全製品の詳細仕様と㎡単価が確認でき、用途別の製品選定が可能です。
大建工業フローリングのお手入れ方法とよくある質問
https://www.daiken.jp/buildingmaterials/flooring/precautionsforuse/
ご使用上の注意、日常のメンテナンス方法、ワックスがけの必要性など、施主への引き渡し後のサポート情報が掲載されています。