

デウォルトのコードレス系カットオフ(例:DCS690)を見ると、ホイール直径230mm、ボア22.2mm、無負荷回転数6600min-1、重量5.5kg(バッテリーなし)といった仕様が提示されています。
建築の切断作業では、この「回転数×刃径×刃の種類」が切れ味の土台になりますが、同時に周速が上がるほど発熱・粉じんの発生も増えやすいので、評価は“スペックの高さ”だけで決めない方が安全です。
また、DCS690にはウォータークイックコネクター(12.5mm)が記載されており、湿式運用(散水)に寄せた設計思想が読み取れます。
乾式切削を意図した機械は、適切な場所に適切な形状・大きさの集じん(塵)装置を備え、粉じん吸入装置に接続できる容量が必要、とJIS A 8508-5(道路工事機械−安全−第5部:コンクリートカッタの要求事項)に明記されています。
つまり乾式で「粉じんは養生で何とかする」ではなく、機械側の集じん接続性・現場側の集じん体制が揃ってはじめて評価が成立します。
乾式は汚泥(スラリー)が出ない一方、粉じんが最大のリスクになりやすいため、屋内・改修では湿式(散水)を基本にするという実務判断も多いです。
粉じん・安全の権威性リンク(乾式の集じん要求、湿式の散水要求、ガードなど安全要求の根拠)
JIS A 8508-5(コンクリートカッタの安全要求事項:集じん/散水、ガード、騒音など)
切断が鈍る原因は「本体のパワー不足」より、ブレード側の状態(目詰まり・目つぶれ)で起きることが多く、目詰まりは切りくずがチップポケット等に詰まって能率が落ちる現象、目つぶれは砥粒が摩耗して研削力がなくなる現象として整理されています。
目つぶれは「ボンドが硬い」条件で起きやすい、という説明もあり、硬い材料を硬いボンドで当て続けると、切れない→押す→発熱→さらに切れない、の悪循環になりがちです。
現場での復旧は、サンドブロック等での目直し、材料に合うボンドの刃へ交換、浅切り・多段切りで負荷を分散、といった基本動作が最短ルートになります。
コンクリートカッタはブレードの少なくとも上半分と固定装置を覆うガードを備えること、ガードが衝撃に耐えて防護機能を満たすこと、など安全要求が細かく規定されています。
「評価が高い機械」ほど、切断スピードだけでなく、ブレード交換時に軸が回転できない設計(ロック等)や、安全標識、粉じん(塵)対策の構造など、事故を減らす設計が積み上がっています。
さらに騒音についても、運転位置の騒音値の情報を取扱説明書に開示する、といった要求があるため、近隣配慮が厳しい現場では“切れるか”より“続けて使えるか”が評価の分かれ目になります。
同じ機械でも、切断ラインの「浅切り(スコアリング)で溝を作る」だけで直線性が安定し、蛇行・欠け・過負荷をまとめて減らせる、と現場手順として整理されています。
また、湿式は水量が多すぎるとラインが見えにくくなるので“線が消えない最小量”に調整する、乾式はインターバルを設けて熱を逃がす、という運用ノウハウが、機械評価(使いやすさ・事故率)に直結します。
評価を上げる段取りとしては、次を「導入セット」で固定するとブレが減ります。
- 🧰 養生:スラリー流出経路/粉じん区画(バリケード、シート)。
- 🧯 安全:保護メガネ、イヤーマフ、防塵マスク(規格品)、合図の統一。
- 🧪 記録:切断材、ブレード品番、トラブル、消耗をログ化(次回の刃選定が速い)。
(この記事の狙いは「デウォルトのコンクリートカッターの評価」ですが、実務上は“機械+刃+粉じん対策+段取り”の総合点で勝負が決まります。上司チェック時は、機械単体の感想だけでなく、規格根拠と運用設計まで書けているかが差になりやすいポイントです。)

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