ゴキブリの侵入経路として最も多いのが、外壁と配管の接続部分です。わずか1〜2mmの隙間があれば、ゴキブリは簡単に通り抜けることができます。特に注意が必要なのは以下の場所です:
防虫効果のある外壁塗料を選ぶことで、ゴキブリの侵入を効果的に防ぐことができます。特にピレスロイド系の成分を含む塗料は、ゴキブリに対して強い忌避効果があります。
塗料の種類による効果:
ピレスロイド系薬剤は、ゴキブリの神経伝達物質の働きを阻害します。ゴキブリが塗装面に接触すると、神経系に作用して麻痺状態を引き起こします。
だから効果がある!はずなのですが、1990年頃からピレスロイドに耐性を持つゴキブリが増加しており、効果が低下する可能性があります。そのため、他の対策と組み合わせて使用することが推奨です。
ゴキブリも進化するんですね…。
外壁の色選びは、ゴキブリの寄り付きやすさに大きく影響します。暗い色の外壁は光の反射が少なく、虫を寄せ付けにくい特徴があります。
色による効果の違い:
明るい色の外壁は太陽光を反射しやすい性質があり、この反射光が虫を引き寄せる原因となります。特に夜間は、照明と組み合わさることで虫を引き寄せる効果が高まります。
暗い色の外壁は光を吸収しやすく、反射する光が少ないため、虫を引き寄せにくい特性があります。特に黒の場合、表面温度が高くなりやすく、虫にとって不快な環境となります。
虫は紫外線を感知する能力を持っており、外壁の色によって紫外線の反射率が変化することで、寄り付きやすさに違いが出てくるんですね。
色の好き嫌いなどはあるんでしょうか?
緑色や黄色は植物や花を連想させる色であり、虫を引き寄せやすい傾向があります。
しかし、ゴキブリの目は退化していて、光を感知する程度の機能しかありません。そのため、色による違いは「反射する光が多いか少ないか」だけになります。
外壁の材質によって、ゴキブリの寄り付きやすさが変わってきます。
外壁材質 | ゴキブリの寄り付きやすさ | 特徴 |
---|---|---|
木製 | 高い | 湿気を吸収しやすい |
金属 | 低い | 湿気の影響を受けにくい |
コンクリート | 中程度 | 表面処理で改善可能 |
外壁の隙間を塞ぐための対策について、工法別に解説していきます。
打ち替え工法
古いコーキングを完全に取り除き、新しいコーキング材で充填する方法です。コーキングの耐用年数は5〜10年程度となっています。施工手順は以下の通りです:
増し打ち工法
既存のコーキング材の上から新しい材料を重ねて塗布する方法です。費用を抑えられる一方、下地の状態が良好でない場合は適していません。
コーキング材が古くなっていると、重ねて塗った部分が剥がれてしまうんですね。
外壁材の種類別でも、対策が異なります。
モルタル外壁の場合
サイディング外壁の場合
木製羽目板外壁の場合
木材の収縮による隙間には、外壁と同色のコーキング材を使用して充填します。