
外壁のひび割れ補修には、主に2種類のシーリング材があります。1液性と2液性のシーリング材です。1液性は扱いやすく、DIYに適していますが、深いひび割れには向いていません。2液性は耐久性が高く、プロ向けの製品となっています。
ひび割れの幅によって使用する材料を選びましょう。0.3mm以上1.0mm未満の場合は注入工法、1.0mm以上の場合はUカットシール工法が推奨されています。
まず、ワイヤーブラシでひび割れ周辺の汚れやほこりを丁寧に取り除きます。その後、圧縮空気やブロワーで細かな粉じんを吹き飛ばします。
補修箇所の両側にマスキングテープを貼り、はみ出しを防止します。この作業を丁寧に行うことで、仕上がりが格段に良くなります。
シーリング材を充填する際は、ノズルの先端を45度の角度に切り、ひび割れの幅よりやや太めにカットします。充填は奥から手前に向かって、空気が入らないよう慎重に行います。
充填後は専用のヘラで表面を平滑に整えます。このとき、表面から3~5mm程度低めに仕上げることで、後の塗装仕上げがきれいになります。
気温が低すぎたり高すぎたりすると、シーリング材の硬化不良や接着力の低下を引き起こします。最適な施工環境は気温15~25℃、湿度75%以下です。
雨天時や湿度が高い日は施工を避けましょう。また、直射日光が強い時間帯も避けた方が良いでしょう。朝方か夕方の涼しい時間帯が作業に適しています。
シーリング材の耐用年数は通常5~10年程度です。定期的に目視点検を行い、剥離や劣化が見られた場合は早めに補修することをお勧めします。
上塗り塗装を行う場合は、シーリング材が完全に硬化してから実施します。一般的に24時間~7日後が適切なタイミングです。水性塗料の使用を推奨します。
夏季の施工では、シーリング材が早く硬化してしまうため、作業時間が短くなります。気温が30度を超える場合は、材料を冷暗所で保管し、小分けにして使用することをお勧めします。
冬季は硬化時間が長くなるため、養生期間を通常の1.5~2倍程度見込む必要があります。気温が5度以下になる場合は、施工を避けた方が無難です。
施工後24時間は雨に当てないよう注意が必要です。天気予報をしっかりチェックしてから作業を始めましょう。
シーリング材の寿命は、使用環境や気象条件によって大きく変わります。南面の外壁は紫外線の影響で劣化が早く、北面は比較的長持ちします。
定期点検のポイント:
メンテナンス時期の目安:
よくあるトラブルとその対処法をご紹介します。
気泡の発生:
充填時に空気を巻き込んでしまった場合は、直ちにヘラで押し出すか、いったん取り除いて打ち直しが必要です。予防には、奥からゆっくりと充填することを心がけましょう。
接着不良:
下地の清掃が不十分だと接着不良を起こします。補修する際は、古いシーリング材を完全に除去し、接着面をワイヤーブラシやサンドペーパーで丁寧に清掃します。
雨漏りの発生:
シーリング材の選定ミスや施工不良が原因のことが多いです。特に、ひび割れの幅に対して適切な材料を選んでいないケースが見られます。深いひび割れには、必ずUカットシール工法を採用しましょう。
プロに依頼すべきケース:
補修材の保管方法:
これらの注意点を守ることで、より確実な補修作業が可能になります。また、定期的なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。
以上の内容を参考に、適切な補修作業を行ってください。早めの対処と定期的なメンテナンスが、建物を長持ちさせる秘訣です。