

半導体のCMPで使う研磨パッドは、現場の体感として「どれも同じスポンジ状」に見えても、材料・内部構造・表面の作り方が違い、研磨レート(MRR)や欠陥モードが別物になります。代表的な分類として、発泡ポリウレタンパッド、不織布パッド、ソフトパッド(スウェード系)の3系統がよく挙げられます。発泡ポリウレタンパッドは硬質寄りで、半導体の配線形成やウェーハ・ガラス基板の平坦化用途で使われやすい、と整理されています。
この「硬い/柔らかい」の考え方は、工程設計の入り口として重要です。研磨パッドには硬質と軟質があり、対象膜の材質に応じて使い分け、場合によっては両方を併用する、と基本解説されています。たとえば、段差をしっかり削りたい工程は剛性寄りのパッドが効きやすい一方、表面欠陥(微小スクラッチ)に敏感な最終仕上げは、よりコンプライアンスのある構成が選ばれることがあります。
ただし実務では「硬さだけ」で決めると失敗します。パッド表面のテクスチャ、発泡セルの均一性、溝パターン、そしてスラリーの粒子・薬液系との組み合わせで結果が変わるからです。特に多膜種・多装置の工場では、膜種ごとにパッドを替えるのは非現実的で、複数装置を並行運用して対応するケースもある、と解説されています。つまり、パッド選定は材料選びというより「工程の整合(相性)」の設計です。
実務での選定チェック(例)を、建築従事者にも伝わるように「仕上げ材の下地」になぞらえて書くと、下地(パッド)の癖が仕上がり(平坦度・欠陥)を支配します。目視できない領域ほど、仕様と実測の両面から管理が必要です。
・選定時に最低限見る項目
😊 パッド分類(発泡ポリウレタン/不織布/ソフト)
😊 硬質・軟質の位置づけ(狙う平坦化と欠陥感度)
😊 スラリー保持性と排出性(溝・表面状態とセット)
😊 供給・交換頻度(寿命=交換停止時間と直結)
研磨パッド表面に「溝」があるのは見た目のデザインではなく、CMPの安定性そのものを作るためです。溝の役割として、溝にスラリーを溜めて少しずつウェーハ表面と接触させること、さらに溝中の空気圧が上がることでウェーハが吸着せず水平方向に自由に動けるようにすること、が説明されています。つまり溝は、潤滑・砥粒供給・スティックスリップ回避の全部に効く“流体設計”です。
溝形状は格子状、同心円状などがあり、メーカーによって企業秘密扱いのこともある、とされています。ここが意外に重要で、同じ材料のパッドでも溝設計が違うだけで、面内均一性(WIWNU)やエッジロールオフ傾向が変わります。さらに溝加工を専門に行う外注業者が存在する、と解説されている点も、サプライチェーン上の実務ヒントです。工程異常の原因が「パッド材料」ではなく「溝加工ロット差」だった、というケースが現場では起き得ます。
スラリー側から見ると、溝は「溜める」と「捨てる」のバランス設計です。保持性が高すぎると反応生成物やスラッジが滞留し、局所的な摩擦増で欠陥が増えることがあります。逆に排出性が高すぎると、砥粒供給が追いつかずMRRが落ち、エンドポイントがずれるリスクが出ます。ここは装置の流量、パッドの溝、コンディショニング状態が三位一体で、単独最適が成立しにくいのがCMPの難所です。
・溝設計を疑うべきサイン
⚠️ 研磨レートが「日内で」揺れる(供給と排出の不安定)
⚠️ 特定位置だけ傷・曇りが出る(滞留・局所摩擦の疑い)
⚠️ パッド交換直後だけ挙動が違う(溝+表面状態の立ち上がり)
【参考リンク:CMPで研磨パッドに溝を掘る理由(スラリー保持、吸着防止)と、溝パターンが企業秘密になり得る背景】
https://engineer-education.com/semiconductor-processes-22_cmp2/
CMPは「削る工程」ですが、同時にパッドが摩耗し、寿命があることが前提になります。一般的に数百枚のウェーハを研磨すると交換となる、と解説されています。これを建築で言えば、左官のコテや研磨紙が摩耗して仕上がりが変わるのと同じで、道具の摩耗を“工程変動”として扱わないと、品質が揺れます。
そして、寿命を単に「何枚で交換」として扱うと、途中の性能変化を見逃します。そこで重要になるのがコンディショニング(ドレッシング)です。研磨パッドのブレークイン(ならし)として、ダイヤモンド砥粒ディスクを用いたパッド表面のコンディショニングや、ダミーウェハ研磨によるならし運転がある、と特許文献で説明されています。新品パッドは表面が“設計どおり”でも“工程どおり”ではないため、立ち上げの儀式が必要ということです。
コンディショニングの狙いは、表面粗さの回復、目詰まりの解消、スラリーの濡れ性・保持性の再現性確保にあります。逆に言えば、コンディショナの押し付け条件、走査パターン、ドレッサの目詰まりがズレると、MRRも欠陥も同時にズレます。工程監視の視点では、ウェーハ側の不良解析だけでなく「パッド表面状態の履歴」をトレースできる体制が効いてきます。
・寿命延伸より先にやるべき管理
🛠️ ブレークイン条件の標準化(新品交換のばらつき抑制)
🛠️ コンディショニング条件の見える化(誰が回しても同じ)
🛠️ パッド摩耗の指標化(時間・枚数だけにしない)
【参考リンク:研磨パッドのブレークインとしてのコンディショニングやダミーウェハならし運転の考え方(前処理方法)】
https://patents.google.com/patent/JP2002254295A/ja
CMPは化学(スラリー)と機械(パッド・圧力・速度)の相乗で成立しますが、現場で効くのは「相性」の管理です。研磨パッドには硬質・軟質があり膜種で使い分ける、という話に加えて、適切なCMPには研磨パッドやスラリーなどの相性があり、ここがメーカーごとのノウハウになる、と解説されています。つまり一般論で理解しても、最後は自社条件で詰める必要があります。
コスト面でも、パッドとスラリーは軽視できません。CMP装置のランニングコストのうち半分は消耗品と言われ、研磨パッドやスラリーがその多くを占める、と説明されています。ここで誤解しやすいのは「消耗品費を下げる=安いパッドに替える」ではない点です。MRRが下がれば装置スループットが落ち、終点検出や後洗浄の負担が増え、トータルでは高くつくことがあります。
また、CMP後洗浄が必須で、CMP直後に残ったスラリーを放置すると薬液が蒸発して研磨粒子が固着し、取り除くのが難しく最悪ウェーハ廃棄になる、という警告もあります。ここは“工程外”に見えがちですが、実はパッドとスラリーの組み合わせが「残渣の性質」や「固着しやすさ」に影響するため、前工程の選定が後工程の歩留まりを左右します。建築でも、研磨粉を清掃せずに塗装すると致命的になるのと似ています。
・相性評価で最低限見るべき指標(例)
🧪 MRRの平均値と分散(安定性)
🧪 欠陥密度(スクラッチ、パーティクル)
🧪 ポストCMP洗浄での残渣性(固着しやすさ)
🧪 パッド摩耗速度(寿命と停止時間)
【参考リンク:CMP後洗浄が必須である理由(スラリー固着のリスク)と、パッド・スラリーがランニングコストに占める比率感】
https://engineer-education.com/semiconductor-processes-22_cmp2/
検索上位の一般解説では「溝が大事」「相性が大事」で終わりがちですが、現場で効く独自視点としては、“溝加工そのものが別工程で、外注管理の対象”という点を強調したいです。研磨パッドの溝は格子状や同心円状などがあり、企業秘密のこともあり、さらに溝加工を専門に行う外注業者も存在する、と説明されています。つまり、仕様書に「同じ品番のパッド」と書いてあっても、溝加工の条件差が工程差になる可能性があります。
この視点が重要なのは、トラブル時の切り分けが速くなるからです。たとえばMRR低下や面内ムラが出たとき、「スラリー濃度」「荷重」「温度」だけを疑うと時間を失います。溝が浅い・目詰まりしやすい・溝ピッチが微妙に違う、といった差が混入すると、同じ装置条件でも“別の接触状態”になります。外注溝加工が絡む場合、ロット単位での溝寸法検査や、受入時の簡易チェック(溝深さ、溝のバリ、パッド表面の濡れ)を工程管理に組み込むと、歩留まりの下支えになります。
建築の現場でも、仕上げ材が同じでも「下地の研磨番手」や「下地の吸い込み」が違うと仕上がりが変わります。CMPでも同様に、“見えない下地=パッド表面形状と溝”の管理が再現性を作ります。パッドは消耗品ですが、消耗品だからこそ、受入と履歴管理で品質を守るという発想が効きます。
・外注・受入での実務チェック例
🔍 溝の形状・深さのロット差(簡易ゲージでもよい)
🔍 溝部のバリ・欠け(微小でもスラリー流れが変わる)
🔍 パッド表面の濡れ広がり(スラリー初期なじみの兆候)
🔍 交換履歴と欠陥トレンドの紐づけ(原因追跡の短縮)
【参考リンク:CMP研磨パッドの分類(発泡ポリウレタン/不織布/ソフト)と、選定時の考え方】
https://www.ipros.jp/news/detail/48356/

HWXINIE サンディングディスク 125mm 耐水ペーパー セット #120~5000番 マジック式 8穴 ランダムサンダー ペーパー (#120#240#400#600#800#1000#2000#3000#5000 ×各5枚)付属 曲⾯⽤アダプター×1,電動サンダー用 サンドペーパー,ヘッドライトの研磨 木工DIY作業に 金属磨き(46枚入)