

水漏れ修理で最初に疑うべきなのは、「締め戻し(ナットの締め直し)で止まるタイプかどうか」です。ナットがゆるんだだけなら、工具で軽く締め戻すだけで改善することがあります。
ただし「締めても漏れる」なら、内部のパッキン(例:三角パッキン、Uパッキンなど)劣化の可能性が高く、締め戻しだけでは根本解決になりません。実際、ハンドル根元の水漏れは“ナットのゆるみ”が疑われ、締め直しても止まらない場合は三角パッキン交換へ進む、という案内があります。
切り分けの目安(現場で迷わないためのチェック)
「締め戻し=強く締める」ではありません。締めすぎるとハンドルが固くなる、という注意がメーカーの修理案内にも明記されています。
参考)https://jp.toto.com/support/repair/groom/waterleak/
作業は“水を止めて、圧を抜いて、締め戻して、確認する”の順で進めます。止水栓を閉めれば、その蛇口だけ止められるので生活への影響を小さくできます(見つからない・止まらない場合は元栓)。
基本手順(締め戻しだけで試す場合)
工具の当て方のコツ
締め戻しで直らないとき、「さらに締めれば止まるはず」と追い込むのは危険です。なぜなら、水漏れの原因が“密封材(パッキン)”側にある場合、ナットを締めてもパッキンが復活するわけではなく、むしろ変形・破損を進めることがあるからです。
代表的な「締め戻しの限界サイン」
パッキン交換に進む典型例
ここで意外と見落とされがちなのが「パッキンの向き」です。たとえばUパッキンは溝の向きを誤ると、締め戻し後も滲みやすくなる注意点が示されています。
参考)蛇口・水道の水漏れ修理!自分でできる修理手順・直し方・応急処…
検索上位のDIY記事は「締めすぎ注意」とは書いても、“どこで止めるか”の判断が曖昧になりがちです。そこで独自視点として、ねじの世界で使われる「戻し(もどし)」の考え方を取り入れると、締め戻しの加減が掴みやすくなります。ねじのトルク検査には、ねじを緩み方向に力を加えて回転し始める瞬間のトルクを読む「戻しトルク法」という概念があります。
水道DIYに置き換えると、目的は“数値測定”ではなく「締めすぎ領域に入っていないか」の感覚チェックです。例えば、締め戻し後にハンドルが固い・ナットが明らかに重いと感じたら、密封ではなく“押しつぶし”で止めようとしている可能性があります(この状態は部品寿命を縮めやすい)。また、締め付けの世界では「トルクが弱すぎると緩み、強すぎると破損する」ため適切な管理が必要、と説明されています。
参考)クオルテック
締め戻しを安全側に寄せる実践ルール(DIY向け)
参考:止水栓・元栓の場所と、応急処置の考え方(作業前の安全確保)
止水栓と元栓の使い分け、場所の目安、止水の重要性がまとまっています。
東京ガス|水漏れしたときの応急処置方法(止水栓・元栓)
参考:ハンドル根元の水漏れで、ナット締め直し→止まらなければ三角パッキン交換の流れ
メーカー手順として締め戻しの限界判断に使えます。
TOTO|ハンドルの下から水漏れしている(キャップナット締め直し/三角パッキン交換)