

計算問題を全部捨てると、28問中18問の合格ラインに絶対届きません。
令和8年(2026年)の測量士補試験日は、2026年5月17日(日)に決定しています。試験時間は午後1時30分から午後4時30分までの3時間です。国土地理院が正式に発表した日程であり、毎年「5月の第3日曜日」に固定されているため、例年通りのスケジュールとなっています。
試験申込期間は2026年1月5日(月)〜1月22日(木)のわずか約18日間しかありません。この期間を過ぎると一切の申込受付は行われないため、年明けすぐに動き出す必要があります。建築業に携わりながら仕事と勉強を並行している方にとって、この締め切りの早さは見落としがちなポイントです。
試験終了後、合格発表は2026年6月25日(木)午前9時に国土地理院のホームページで行われます。合格者には受験番号と氏名が公告され、合格証書も郵送されます。受験手数料は書面申請で2,850円、電子申請(e-Gov)を使うと2,800円とわずかに安くなります。
スケジュールをまとめると以下のとおりです。
| イベント | 日程 |
|---|---|
| 📢 受験案内・願書配布開始 | 2025年12月17日(水) |
| 📝 申込受付期間 | 2026年1月5日(月)〜1月22日(木) |
| 📬 受験票送付 | 2026年4月下旬 |
| 🎯 試験日 | 2026年5月17日(日)13:30〜16:30 |
| 🏆 合格発表 | 2026年6月25日(木)午前9時 |
受験会場は全国14都道府県(北海道・宮城県・秋田県・東京都・新潟県・富山県・愛知県・大阪府・島根県・広島県・香川県・福岡県・鹿児島県・沖縄県)に設置されています。会場の詳細は4月下旬に送付される受験票で確認できます。受験地の変更は原則できないため、申込時に最寄りの試験地を慎重に選ぶことが基本です。
国土地理院の公式サイトでは、受験案内の最新情報が随時更新されます。
📎 国土地理院|令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)
測量士補試験は全28問の択一式で行われ、18問以上正解(450点以上)で合格となる絶対評価方式です。相対評価ではないため、受験者全員が合格基準を超えれば全員合格します。これが合格率に大きな幅が生まれる原因でもあります。
直近の合格率の推移を見ると、令和7年(2025年)の合格率は51.2%と過去最高水準に達しました。一方、令和5年・6年は31〜32%台と低めで推移しています。このばらつきは、その年の問題難易度によって大きく左右されるためです。建築業に就きながら受験を考えている方にとって、難易度が安定しないという点は計画を立てる際に要注意です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和3年(2021) | 12,905人 | 4,490人 | 34.8% |
| 令和4年(2022) | 12,556人 | 5,540人 | 44.1% |
| 令和5年(2023) | 13,480人 | 4,342人 | 32.2% |
| 令和6年(2024) | 13,633人 | 4,276人 | 31.4% |
| 令和7年(2025) | 13,363人 | 6,837人 | 51.2% |
試験科目は4科目で構成されています。
これが合格基準です。28問中18問正解が条件です。
合格率のばらつきがある中でも、毎年安定して問われる基礎的な法規・法令の問題は得点源として押さえておく価値があります。建築業で働いていると、測量法の概念や「公共測量」の流れは日常業務と重なる部分もあるため、他業種に比べて理解が早まりやすい点はメリットといえます。
📎 アガルート|測量士補の試験日や試験内容など解説【2026年最新】
一般に測量士補試験の合格に必要な勉強時間は約200時間と言われています。しかし、実際に令和7年に合格した方へのアンケート(アガルートアカデミー調べ・有効回答数158人)によると、最も多かった勉強時間は「100〜150時間未満」(32.3%)で、次いで「100時間未満」(24.1%)という結果でした。つまり、合格者の半数以上は150時間以下で合格しています。
これは意外ですね。ただし、効率的な学習方法を採った場合の結果であり、無計画に勉強すれば時間がいくらあっても足りません。
鍵を握るのは過去問演習です。測量士補試験では過去問と類似した問題が繰り返し出題される傾向が非常に強く、過去7年分の問題を押さえるだけで出題の約66%をカバーできるというデータもあります。10年分を3周することで、ほぼすべての出題パターンに対応できるようになります。
1日に確保できる勉強時間が1時間であれば、試験日(5月17日)の約3〜4ヶ月前、つまり1〜2月頃から始めれば十分間に合う計算です。建築現場での仕事が忙しい方でも、毎朝の通勤時間や昼休みを使った隙間学習で着実に進められます。
勉強の進め方の目安は以下のとおりです。
計算問題は全体の30〜40%(8〜11問)を占めます。計算が苦手だからといって捨てるのは危険です。仮に計算問題11問を全部捨てた場合、残りの文章問題17問を全問正解しても18問には届かず、合格基準を満たせない年度が生じます。「計算問題は高校数学レベル」であることを意識し、最低でも基本的な計算式の使い方は押さえておきましょう。
📎 アガルート|測量士補試験の計算問題を捨てるのは危険!計算できない場合の対策
建築業に携わっている方が測量士補を取得することには、他業種の受験者にはない大きなアドバンテージがあります。ここでは、特に見落とされがちな3つの理由を整理します。
① 土地家屋調査士試験の「午前の部」が免除される
土地家屋調査士試験は、午前の部(測量実技・作図)と午後の部(法律知識)の2段階構成です。測量士補の合格者は午前の部が丸ごと免除され、午後の部だけに集中できます。この午前試験の対策にかかる勉強時間は単独で約200時間とも言われており、それがそのまま省略できるわけです。つまり、測量士補を先に取ることで、土地家屋調査士合格に必要な総勉強時間を約1,200時間から約1,000時間へと圧縮できます。建築業からさらに土地・境界の専門家へのキャリアシフトを考えている方には、測量士補は入口として最も費用対効果が高い資格です。
② 建築業での現場理解が深まり即戦力性が上がる
測量士補試験で学ぶ内容は、建築現場で行われる「境界確認」「敷地測量」「高低差の確認」などと直結します。特に応用測量の分野では路線測量や面積計算が含まれており、現場での会話や図面の読み解きに役立ちます。資格取得そのものよりも、学習を通じて得た知識が日常業務の質を上げるという副次的な効果が期待できます。
③ 受験資格が不要で、誰でも受けられる国家資格
測量士補試験は年齢・学歴・国籍・実務経験を一切問わない国家試験です。建築業での実務経験を積みながら、並行して取得できる数少ない国家資格の一つです。受験手数料も2,850円と非常に安く、万一不合格でも毎年受験できます。コストパフォーマンスの高さという点では、建築業界で取得できる国家資格の中でもトップクラスといえるでしょう。
📎 アガルート|土地家屋調査士試験の免除とは?測量士補試験合格で「午前の部」が免除
実際に受験した方の体験談や試験情報をもとに整理すると、建築業従事者に特有の失敗パターンが浮かび上がります。これを知っておくことで、無駄な時間や費用を防げます。
失敗パターン①:申込期間をうっかり逃す
最も多い失敗がこれです。申込期間はわずか1月5日〜1月22日の18日間しかなく、年明け直後の繁忙期と重なります。建設業では1〜2月は現場の竣工ラッシュを迎える会社も多く、「気づいたら締め切りが過ぎていた」という声は少なくありません。試験日の半年前、つまり11〜12月のうちに申込準備をカレンダーに登録しておくのが確実な対策です。スマートフォンのリマインダーを「12月中旬」と「1月5日」に設定するだけで防げます。
失敗パターン②:計算問題を「捨て科目」にして不合格になる
現場経験が豊富な建築業従事者ほど「法規や測量の知識は大丈夫」と油断し、計算問題を後回しにしがちです。しかし前述のとおり、計算問題は年度によって最大11問(全体の約39%)出題されます。仮に計算問題をすべて間違えると、残りの文章問題17問のうち18問正解が必要になり、数学的に不可能になるケースがあります。
失敗パターン③:電子申請を知らず収入印紙を購入しに走る
書面申請では受験手数料として収入印紙2,850円分を貼付する必要があります。一方、e-Govによる電子申請では手数料が2,800円とわずかに安くなるうえ、郵便局やコンビニへ収入印紙を買いに行く手間が省けます。建築業で日中忙しい方ほど、電子申請の活用が時間節約になります。
これらの失敗は、事前に知っておけばすべて防げます。
失敗パターン④:試験会場が自分の都道府県にないことに気づかない
試験会場は全国14都道府県のみに設置されています。例えば茨城県・栃木県・群馬県在住の方は「東京都」が最寄り会場になります。試験当日に遠方へ移動することになるため、宿泊や交通手段の確保を早めに行う必要があります。受験票が届く4月下旬まで会場の詳細がわからないため、おおよその会場を事前に想定しておくことが大切です。
📎 賃貸管理士試験サイト|測量士補試験令和8年(2026):試験日・申込み日程について