

平のみは「平らな刃先形状の鑿」を指す呼び名で、同じ“平”でも叩き鑿(玄翁で叩く)と、突き鑿(手で突いて進める)で性格が変わります。
大工道具としては、鑿全体が「叩き鑿」と「突き鑿」に大別され、追入鑿・厚鑿・(半叩き鑿)などは叩き鑿側、薄鑿(木成鑿)や突き鑿は仕上げ寄り、という整理が現場感に合います。
ここを混ぜて語ると「平のみ=万能」という誤解が起きがちですが、鑿は“大が小を兼ねない”性質があり、サイズ・形状・工程に合わせた使い分けが前提になります。
また、同じ平のみでも「木彫り用途の平ノミ」と「建築・造作で使う追入鑿系(刃形が実質“平”に見えるもの)」が混在しやすい点は要注意です。handsman+1
木彫りノミの平ノミは「彫刻の平面、または凸部を彫削る」用途として説明されており、仕口加工の荒取り・ホゾ穴掘りと“力のかけ方”がそもそも違う場面が多いです。
参考)ノミの種類・特徴・用途 - ハンズマン
建築従事者のブログで「平のみ種類」を書くなら、刃形(平)と用途分類(追入・厚・薄・向待など)を分けて説明すると、検索意図(現場で何を買うべきか)に刺さりやすくなります。hamono+1
追入鑿は、造作などで穴を掘る用途に広く使われる代表格で、追入鑿だけでも10本組があるほど使用頻度が高い、という整理がされています。
追入鑿は「浅いホゾ穴彫り、荒彫りしたホゾ穴の仕上げ、ホゾの際などの加工」に使われる一方、穂先と首が短いので「大きい穴・深い穴」には不向き、という説明があり、深さ・穴径で限界が見えます。
厚鑿は「追入鑿を大きく頑丈に造った鑿」で、柱・鴨居・土台などの仕口加工のような建築用に使い分ける、とされており、“大穴・深穴・硬い材の負荷”を受け止める役です。
薄鑿は仕上げ鑿として、穂先が薄く長く、柄が長く、手で突く(桂なし)設計という説明があり、叩いて掘るより「仕上げでさらう」工程向きです。
参考)平出刃monoの鑿(のみ)│大工道具の中でも最も種類の多い鑿…
さらにハンズマンの整理でも薄ノミは「細かく深い溝の加工」「カンナ台の押さえ削り」に使い、ノミの中で最も薄い穂先を持つ、とされていて、薄さ=入りやすさ=欠けやすさ(扱い注意)という現場の納得感につながります。
この並びを「平のみ種類」として語るなら、結論はシンプルで、荒取り(追入)→重作業(厚)→仕上げ(薄/突き)と工程で分けるのが一番ミスが減ります。handsman+1
平のみだけで現場を回そうとすると、曲面や入隅、蟻溝などで無理が出ます。
内丸ノミ・外丸ノミは曲面加工に使い分け、内丸は「内側が裏刃」、外丸は「外側が裏刃」という“裏の位置”の違いまで含めて設計されている、と説明されています。
また、しのぎノミは「ボツ穴の隅、蟻溝の隅など、薄ノミで加工しにくい個所」に向き、穂の断面が三角形という特徴があるため、入隅やV的な逃げで強い武器になります。
ここで意外と効くのが「こてノミ(鏝鑿)」です。深い溝や長い溝の底面を平らにする用途として説明され、さらに別資料では蟻溝の底を平にする(蟻溝をサラウ)目的で使うとされています。hamono+1
つまり、平のみ(平刃)で“底を平らにしたい”ニーズが出たとき、実は平のみで頑張るより、鏝鑿・こてノミに逃がした方が、底が波打たず早いケースがある、ということです。hamono+1
「平のみ種類」という検索の読者は“平らにする=平のみ”と考えがちなので、この補助線(底面はこてノミ/鏝鑿)を入れると記事の独自性と実用性が上がります。hamono+1
ホゾ穴まわりは、平のみ(あるいは追入鑿)だけで完結させようとすると、底の掘り残し・角の甘さ・屑詰まりが出やすい工程です。
一つの流れとして、ホゾ穴底部の掘り残した山形部分を銛鑿で崩し、底サライ鑿で底を削り、角部を鎌鑿で整えることで、掘留ホゾ穴をきれいにする、という具体的な使い分けが紹介されています。
銛鑿(顎鑿・掻出鑿・屑出鑿)は刃先が鈎型で、ホゾ穴内部に打ち込んで鑿屑をさらう目的で作られた、と説明されているため、「屑が出ない=切れない」ではなく“形が合っていない”ことが原因の可能性が見えてきます。
底サライはホゾ穴の掻き出し鑿で、銛鑿と同じ役目だが首が少し反っている、という説明があり、同じ“屑出し/底さらい”でも姿勢が変わるのがポイントです。
鎌鑿は入隅の四隅を正確直角に仕上げるのに使う、とされていて、平のみで角を無理に突くより「最後は鎌鑿で角を決める」と割り切る方が仕上がりが読めます。
この工程設計は検索上位にありがちな“種類紹介”より一段踏み込んだ内容になり、建築従事者にとって価値が高いはずです。
研ぎの話は「平のみ=平砥石で研げる」と単純化されがちですが、種類によって“研げる/研ぎやすい”の意味が変わります。
たとえば大工用の外丸鑿・内丸鑿について、刃研ぎは慣れてくると平らな砥石でも研げるようになる、という記述があり、「専用砥石が必要」という固定観念が少し揺らぎます(ただし難易度は上がる前提です)。
一方で同じ資料内に「丸鑿には外丸鑿と内丸鑿があり、いずれも専用の砥石が必要」という記述もあり、流派・刃の作り・研ぎ手の技能で“必要条件”が変わる現実が示唆されています。
そこで現場の判断軸としては、次のように分けると事故が減ります。
・🪵「短期で戦力化」:平のみ(平刃)+追入鑿を中心に、平砥石で裏押し・刃先角の維持を優先する。handsman+1
・🌀「曲面を量産」:内丸ノミ・外丸ノミは専用砥石(または治具)を前提にして、研ぎ時間を工程に織り込む。handsman+1
・🧱「仕口で精度」:鎌鑿・底サライなど“最後に効く一本”は刃先保護(欠けさせない)を最優先にして、無理なこじりを避ける。
研ぎの“意外な落とし穴”は、平のみの話をしているのに、実際には「底を平らにしたい」「隅を出したい」という要求が混ざっていて、道具の選択ミスが研ぎの問題に見えてしまう点です。handsman+1
平のみの切れ味を上げる前に、こてノミ(鏝鑿)や鎌鑿など、形状で解決できる領域がないか点検すると、研ぎ回数自体を減らせるケースがあります。handsman+1
つまり「研ぎで解決する範囲」と「種類(形状)で解決する範囲」を分離できる人ほど、平のみ種類の選び方がうまくなります。handsman+1
平のみ種類や追入鑿・厚鑿・薄鑿・しのぎノミの用途整理(種類と用途の項)
ノミの種類・特徴・用途 - ハンズマン
叩き鑿・突き鑿の大別、追入鑿や鏝鑿、銛鑿、底サライ、鎌鑿などの具体的な使い分け(ホゾ穴仕上げの工程の箇所)
平出刃monoの鑿(のみ)│大工道具の中でも最も種類の多い鑿…