

通水試験は、給排水系統や器具の接続部で「漏水の有無」を確認する重要な作業です。特にDIY修理では、見た目の復旧に満足してしまいがちですが、通水して初めて発覚する漏れ(じわ漏れ・毛細管現象のように広がる漏れ)があります。
TOTOの資料でも、通水試験は事前に連結部が完全に接続されていることを確認してから実施するよう注意されています。つまり「水を流してから探す」のではなく、「流す前に外れ・接続不良を潰す」ことが前提です。
また、ドレン配管(空調の排水)では、電気工事が終わっていないなどの理由で機器運転ができない場面があり、その場合でも施工段階で通水確認を行う意義があります。施工時に漏水を潰しておくと、天井内・壁内での被害(断熱材の濡れ、カビ、天井シミ)を未然に防ぎやすくなります。
日建連の「ドレン配管/検査方法」でも、排水横枝管から水を入れて通水し、外部で漏水が無いかを確認する手順が明記されています。
箇条書きで目的を整理します。
ここでは、DIYでも考え方を流用しやすい「配管側からの通水確認」の段取りを、日建連の手順を軸に噛み砕きます。
前提として、排水先(立て管末端など)が排水可能な状態になっていることが重要です。
基本の流れは次の通りです。
DIYの現場感に合わせると、チェックのコツは「水を入れる人」と「漏れを見る人」を分ける発想です。TOTO資料でも、通水試験時は速やかに対応できるよう複数人で役割を分ける注意喚起があります。
参考)施工不良によるエアコンの水漏れを防ぐには?施工時に、ドレン配…
一人作業の場合は、スマホで動画撮影しながら水を流し、後で接続部を見返すと、見落としを減らせます(特に天井内・棚裏など視認性が悪い場所)。
通水に使う水量は、目的に応じて変えます。
ドレン配管は「通ればOK」になりやすい一方で、接続の品質が漏水の主因になりがちです。日建連の手順では、器具排水管部の接続管理として、差込代の標線確認や有色接着剤の使用が挙げられています。
DIYでも同じ考え方で、差込が“どこまで入ったか”を見える化すると、再発防止に効きます。
特に見落としがちなポイントをまとめます。
意外に効く小技は、「乾いた状態で一度仮組みして、差込位置にマーキングしてから本組み」することです。これにより、接着剤を塗って焦って押し込む場面でも、差込不足に気づけます(差込代の“見える化”という考え方は日建連の管理方針と同じ方向性です)。
通水試験は「気分の確認」ではなく、合否基準を決めて判断できる形にすると、やり直しの判断が早くなります。日建連資料では、合格基準として「外観で漏水が無い」「水が末端まで流れている」ことが示されています。
また、器具排水管やドレンホースは、差込代標線や有色接着剤の塗布が目視で確認できることも基準として示されています。
DIY向けに、判定を「目で見て決められる」形に落とし込みます。
加えて、TOTO資料には通水試験の結果を検査表として整理し、立会い者のサインをもらうと良いという記載があります。
DIYでも、写真(接着前後・差込位置のマーキング・通水中の動画)をフォルダ分けして残すだけで、再修理のときに原因特定が速くなります。
参考リンク(ドレン配管の通水確認手順・合否基準の根拠として使える部分)。
日建連:ドレン配管/検査方法(手順・合否・注意)
参考リンク(通水試験の実施前確認、複数人配置、記録の残し方の考え方)。
TOTO:(1)通水試験のポイント(2)必要な水圧(通水試験の注意)
検索上位の説明は「やり方」中心になりやすい一方、DIYで差が出るのは“再現性”と“見落とし対策”です。日建連資料では、点検口を配管接続部(ドレンホース部)が容易に確認できる位置に設置する注意が書かれていますが、DIYでは点検口の位置を変えられないケースも多いです。
そこで、点検口が不利でも品質を上げる工夫を、現場運用として提案します。
有効な運用(独自視点の関連内容)
最後に、危険回避の基本です。通水試験は事前に接続状態を確認してから実施する、という前提を守るだけで事故率が下がります。
そして、ドレンホースのバンド継手が甘くなりやすいという注意点は、通水試験の前後で必ず再チェック対象に入れてください。

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