塗装用乾燥遅延剤リターダー高温多湿環境での使い方と失敗防止のポイント

塗装用乾燥遅延剤リターダー高温多湿環境での使い方と失敗防止のポイント

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塗装用乾燥遅延剤リターダー高温多湿下での基礎知識

塗装用乾燥遅延剤リターダー基礎概要
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目的と役割

高温多湿時のラッカーやウレタン塗装で、溶剤の急激な蒸発を抑えブラッシングやザラつきを防ぐための抑制剤です。

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使用の目安環境

気温20〜30℃以上かつ湿度80%前後の条件で白化や艶ムラが出やすく、リターダー添加が推奨されます。

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入れ過ぎリスク

シンナーに対し5〜20%程度が一般的な範囲で、入れ過ぎると乾燥遅延が大きくなりダレやホコリかみの原因になります。

塗装用乾燥遅延剤リターダーの基本原理とブラッシング防止メカニズム


塗装用乾燥遅延剤リターダーは、沸点が高く蒸発の遅い溶剤成分を含み、塗膜表面からの溶剤揮発速度を意図的に落とすことで塗り肌を安定させる添加剤です。 溶剤の急激な気化で発生する冷却作用と結露を抑え、ラッカーやウレタン塗膜に起こる白化(ブラッシング)やかぶりを防止する役割を持ちます。
高温多湿下では希釈シンナーが一気に揮発して気化熱が奪われ、塗膜表面温度が下がることで空気中の水分が結露し、表層が白く曇ったりザラついたりします。 リターダー成分を加えると揮発が緩やかになり、結露が起きる前に樹脂が安定して成膜するため、艶ムラが減り平滑な塗面を確保しやすくなります。mixing-colors+2​

塗装用乾燥遅延剤リターダーのラッカー用・ウレタン用の選び方と希釈率

塗装用乾燥遅延剤リターダーは、ラッカー塗料用と2液ウレタン塗料用で性質が異なるため、樹脂系に合わせた専用リターダーを選定することが重要です。 ラッカー用リターダーはラッカーシンナーと相溶性が高く、2液ウレタン用リターダーは硬化反応を阻害しないよう配合された専用品が推奨されています。
希釈率の目安として、ラッカー塗料は通常ラッカーシンナーで刷毛・ローラー80〜100%、スプレー100〜120%程度まで薄め、症状が出たらそのシンナー量に対して5〜20%のリターダーを追加する方法が一般的です。 2液ウレタンでは、塗料を規定割合で硬化剤と混合しウレタンシンナーで20〜50%前後希釈したうえで、真夏など乾燥が速すぎる条件で必要に応じシンナー量に対し約10%のリターダーを加える運用がよく採られています。mixing-colors+2​

塗装用乾燥遅延剤リターダーとスプレーガン塗装の粘度・気温・湿度管理テクニック

塗装用乾燥遅延剤リターダーをスプレーガンで扱う場合、塗料粘度・気温・湿度のバランスを見ながら、少量ずつ添加していくことが仕上がりの安定につながります。 ラッカー塗料は粘度が高く、スプレー塗装では十分な希釈が必要なうえ、気温が上がるとさらにサラサラになって広がりやすくなるため、リターダーで乾燥を抑えつつガン距離や吐出量で微調整します。
現場での実務的なコツとして、希釈は「少量ずつ加えて撹拌→カップ粘度確認→試し吹き」を繰り返し、リターダー比率も同様に段階的に増やしていくと入れ過ぎを防げます。 特に高温多湿の屋外足場では、風向きや日射条件も塗面温度に影響するため、日陰側や風下での施工や、朝夕の比較的条件が安定した時間帯にリターダー比率を抑え気味に設定するなど、環境条件を読んだ運用が求められます。mirix+2​

塗装用乾燥遅延剤リターダー使用時の失敗事例と建築現場でのリスク管理

塗装用乾燥遅延剤リターダーの典型的な失敗事例として、入れ過ぎによる「いつまでも乾かない」「夜露で塗膜が荒れる」「ホコリを過度に拾う」といったトラブルが挙げられます。 特に真夏の室内木部や建具、家具塗装では、平滑で深い艶を狙うあまりリターダーを過度に添加すると、翌朝までベタついたままになり、現場の工程全体が遅延するリスクがあります。
また、高湿度時のブラッシング対策としてリターダーを使いながらも、被塗物自体が冷えすぎていると結露を完全に防ぎきれないため、事前に被塗物を軽く温めて周囲の湿度を下げておくなどの併用対策が有効とされています。 安全面では、リターダーを含むシンナー類は引火性が高く、有機溶剤中毒予防規則の対象となるため、換気・防爆対策・保護具着用といった基本を徹底し、現場教育で「乾燥遅延剤だから安全」という誤解を生まないことが重要です。haigo+3​

塗装用乾燥遅延剤リターダーと工程短縮を両立させる独自の段階希釈・段階乾燥手法

塗装用乾燥遅延剤リターダーは乾燥を遅らせる道具である一方、工程短縮や品質安定に活かすためには、層ごとにリターダー量を変える段階希釈という発想が有効です。 例えば、下塗りと中塗りではブラッシングやピンホール防止を優先してリターダーをやや多めに設定し、上塗りでは気温が下がってくる時間帯を狙ってリターダー比率を落とし、乾燥時間を圧縮する運用が考えられます。
さらに、塗装ブースや現場簡易テント内で温度と湿度を意図的にコントロールし、被塗物の温度も含めて「乾燥器に入れる前提での遅延量」を計算しておけば、乾燥機投入タイミングとの組み合わせで全体のリードタイムを短縮できます。 こうした段階希釈・段階乾燥の考え方を取り入れることで、リターダーを単なるトラブル対策の追加剤ではなく、工程設計の一部として活用できるようになり、建築現場全体の品質と生産性の両立が期待できます。haigo+3​
高湿度条件におけるブラッシングの原理とリターダーの役割の詳細解説に有用
8.乾燥遅延剤(リターダー) - よつば塗装店
参考)8.乾燥遅延剤(リターダー) – 滋賀の外壁塗装…

高温多湿環境での家具・建具塗装におけるリターダー活用事例の参考
梅雨入り/高温多湿での家具の塗装対策 | イストク
参考)梅雨入り/高温多湿での家具の塗装対策

塗料の希釈率と粘度管理、スプレーガン塗装全般の基礎知識の参考
【保存版】スプレーガン塗装に最適な塗料の粘度とは? - 塗装屋のブログ
参考)【保存版】スプレーガン塗装に最適な塗料の粘度とは?重要性を解…




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