トータルステーション価格と選び方から中古レンタル活用まで

トータルステーション価格と選び方から中古レンタル活用まで

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トータルステーション価格と選定ポイント

この記事で分かること
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価格相場と予算設定

メーカー別の価格帯や機能差による価格変動を把握し、建築事業に適した予算計画が立てられます

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機種選択の基準

精度・測定距離・自動追尾機能など、現場ニーズに合わせた選定ポイントを理解できます

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導入方法の比較

新品購入・中古購入・レンタルそれぞれのメリットとコスト効率を比較検討できます

トータルステーション価格相場とメーカー別比較

トータルステーションの価格は機種や機能によって大きく異なり、エントリーモデルで約40万円から、ハイエンドモデルでは200万円を超える製品まで幅広く展開されています。
参考)トータルステーション【激安通販ウエダ金物】公式サイト

主要メーカー別の価格帯を見ると、STS製のTSS-205シリーズは約49万円から66万円程度で、コストパフォーマンスに優れた選択肢となっています。タジマツールのTT-N45は約62万円、PREXISOのMT-105は約45万円で提供されており、予算を抑えたい建築事業者に人気です。一方、ペンタックスのV-270PCは約87万円、ニコンのNST-307Crは約79万円と中価格帯に位置し、精度と機能のバランスが取れています。
参考)トータルステーション

ハイエンド機種では、トプコンのLN-160杭ナビが約196万円、ソキアのiX-605が約197万円と高額ですが、自動追尾機能やイメージング機能など先進的な機能を搭載しています。ライカ製のトータルステーションも高性能モデルは約77万円以上となり、世界最長レベルの距離測定が可能なTM60などが代表的です。
参考)モータードライブトータルステーション href="https://geomarket.jp/buy/keyword/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/" target="_blank">https://geomarket.jp/buy/keyword/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/amp;#8211; GEO…

中古市場では、ソキアのSET500Sが約39万円、SET600Sが約33万円程度で販売されており、初期投資を抑えたい事業者にとって魅力的な選択肢となっています。
参考)https://yashima-s.co.jp/news_cat/resale/

トータルステーション精度と測定距離による選び方

トータルステーションを選定する際、最も重要な要素の一つが測距精度です。高性能機種では距離精度が「±(2mm + 2ppm×距離)」程度とされ、例えば500m先でも約±3mm程度の誤差に収まります。
参考)従来法vs最新RTK:トータルステーション測量との比較 

測距精度は仕様表に表記されている数値で判断でき、数字が小さいほど高精度を意味します。建築現場での精密な構造物の位置出しや変位計測を行う場合、この精度が重要な判断基準となります。自動追尾トータルステーションの場合、100m先のポイントを観測した際の誤差は最大で±2.2mm、1,000m先では最大±4mm程度が標準的です。
参考)ワンマン測量におすすめな自動追尾トータルステーション3選を比…

測定距離については、ノンプリズムモードでの測距能力が重要な選定ポイントになります。標準的な機種では数百メートルの測定が可能ですが、ハイエンドモデルでは1キロメートル以上の長距離測定に対応しています。測角精度や2軸自動補正範囲も精度に影響するため、±3分の補正範囲を持つコンペンセータの有無も確認すべき項目です。
参考)【2024年版】測量機器メーカー7社をピックアップ! 〜国交…

建設プロジェクトの規模や測定対象物までの距離を考慮し、必要な精度と測定範囲を満たす機種を選択することで、コストパフォーマンスに優れた導入が可能になります。
参考)トータルステーション メーカー11社 注目ランキングhref="https://metoree.com/categories/2691/" target="_blank">https://metoree.com/categories/2691/amp;製品価…

トータルステーション自動追尾とノンプリズム機能の価格差

自動追尾機能の有無は、トータルステーションの価格に大きな影響を与える要素です。自動追尾型トータルステーションは、一度ターゲットを捕捉すると自動的に追従して測定を続けることができ、ワンマン測量が可能になります。
参考)自動追尾トータルステーションの比較表一覧 レンタルなら

価格面では、基本的なノンプリズムトータルステーションが約45万円から66万円程度であるのに対し、自動追尾機能を搭載した機種は約132万円から200万円超と、約2倍から3倍の価格帯になります。例えば、トプコンのDS-103ACは約88万円、PS-105ACFはキャンペーン価格で約66万円、ソキアのDX-205iは約132万円で販売されています。​
自動追尾機能の構成要素として、プリズムの位置を検出するセンサーと、プリズムを自動で追尾するための制御装置があり、この高度な技術が価格上昇の主な要因です。半径300メートルの範囲でワンマン測量が可能なリモートキャッチャーシステムを追加すると、さらに価格は上昇します。​
ノンプリズム機能については、プリズムなしで直接対象物を測定できる機能で、基本的な機種でも搭載されることが多くなっています。測距精度はノンプリズムモードで3+3ppm(標準偏差)程度を確保しており、作業効率と精度のバランスが取れた仕様となっています。
参考)自動追尾型トータルステーションとは? 〜 主力メーカーの機能…

作業人員の削減効果や測量時間の短縮を考慮すると、長期的なコストパフォーマンスでは自動追尾機能搭載機種の方が優れている場合もあります。​

トータルステーション中古市場とレンタル価格の実態

中古トータルステーションの市場では、新品価格の約30%から50%程度で購入できる機会があり、初期投資を大幅に抑えることが可能です。ソキア製のSET500Sは中古で約39万円(税込)、SET600Sは約33万円(税込)で販売されており、JSIMA校正証明書類が付属するため品質面でも安心です。​
中古機器を購入する際の重要なポイントとして、校正証明書の有無と校正実施時期の確認が挙げられます。測量機器は現場使用で精度が徐々に低下するため、年に1度の点検・整備が推奨されており、校正費用は機種により約4万5千円から5万円程度が相場です。
参考)測量機の校正特集|計測機器の校正・メンテナンスなら|校正マス…

レンタルサービスの価格帯は、日額で約770円から4,224円までと機種のグレードにより大きく異なります。基本的な片面表示のモデルは日額770円から、3級ノンプリズム機種は日額935円程度、2級ノンプリズムモデルは日額1,100円から2,200円が標準的です。自動追尾機能搭載の高性能機種では日額2,750円から4,224円となり、別途基本料金として8,000円から15,000円が設定されています。
参考)レンタル:トータルステーションの格安レンタル|株式会社フェイ…

短期間のプロジェクトや特定の測量作業のみに使用する場合、レンタルの方が経済的です。一方、継続的に測量業務を行う建築事業者の場合、中古機器の購入を検討することで長期的なコスト削減につながります。
参考)トータルステーション(光波)のレンタル|計測器・測定器の即日…

トータルステーション導入後のメンテナンスコスト管理

トータルステーションを導入した後、適切な精度を維持するためには定期的なメンテナンスと校正が不可欠です。測量機器は現場使用に耐える堅牢性を持っていますが、使用を重ねることで精度が徐々に低下するため、年に1度の点検・整備が強く推奨されています。
参考)https://kk-hisanaga.co.jp/service/positioning/maintenance/

校正サービスの内容として、セオドライト部分はコリメーターを使用した校正、測距部分は国家標準にトレースした基準機を使用した比較校正が実施されます。校正作業の流れは、機器到着後の動作確認、点検作業、実際の校正作業、校正証明書類の発行という順序で進められ、通常は約1週間程度で完了します。
参考)よくある質問 - 測量・計測機器を修理や校正に預けた場合、返…

校正費用の具体例として、トータルステーションTCR307JSの場合、校正費が38,500円、書類発行費が7,150円で、合計45,650円(税込)となります。JSIMA規格の校正証明書・検査成績書・トレーサビリティー体系図の発行も含まれており、公共工事などで必要な書類が全て揃います。
参考)【CTS】測量機器 点検・調整・修理・校正【シーティーエス】

セオドライトの校正は14,600円から16,200円程度、自動レベルなども同様の価格帯で校正サービスが提供されています。測距の基線距離は基本的に6m・20m・25m・36m・41mの5基線で実施されますが、特定の距離測定が必要な場合は可能な限り対応してもらえます。​
修理が必要な場合は別途見積もりとなるため、定期的なメンテナンスで大きな故障を未然に防ぐことが、長期的なコスト管理において重要です。校正済みの機器には次回校正日を記載したシールが貼付され、校正期間の管理サービスも提供されています。​
建設現場のICT化推進に伴い、測量データの精度保証がますます重要になっており、適切な校正管理は測量結果の信頼性を確保する上で不可欠な投資といえます。
参考)https://sokugikyo.or.jp/wp-content/uploads/2025/05/122_9.pdf

測量機の校正特集|計測機器の校正・メンテナンスなら - 校正マスター
トータルステーションの校正作業の詳細な流れと費用について、実例を交えて解説されています。国家標準にトレースした標準機による校正方法や、JSIMA認定証書の発行プロセスなど、信頼性の高い校正サービスの内容を確認できます。

 

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