

養生ボードは、施工中の床・壁・階段などの仕上げ面を保護するために使う建築資材で、紙系・PE/PPなど樹脂系など複数の系統があります。
ハードタイプは、同じ「養生」でも“緩衝性(フワッと守る)”より“剛性(踏まれても潰れにくい)”を優先したい場面で選ばれやすく、台車・脚立・資材仮置きが多い工程ほどメリットが出ます。
黒(ブラック)は、土・タイヤ痕・搬入時の擦れ汚れが視覚的に目立ちにくく、「見た目の清潔感」を保ちたい現場(引き渡し前の動線など)で相性が良い一方、白い粉塵や石膏系の粉は逆に目立つことがあるため、用途と現場環境で判断します。
黒系の“養生ボード”には、いわゆる床養生向けの樹脂板(PE素材など)として流通しているものもあり、2.4mm厚・910×1820mm・黒という定番サイズで販売されている例もあります。
参考)養生ポリプレート 養生ボード 2.4mm 910X1820m…
「ハードタイプ 黒」という狙いでは、PP発泡の“高剛性グレード”や、黒い導電フィルムを積層したボードなど“機能付き黒”が候補に上がることがあり、現場の要求(強度・帯電・清掃性)で枝分かれします。
参考)https://www.monotaro.com/p/4064/7959/
養生ボードの厚さは1~3mm程度の製品が多く、厚いほど保護性能は上がる一方で、重量・保管性・コストとのバランスで「厚ければ正解」とは限りません。
黒の養生ボード(樹脂系)では、2.4mm厚・910×1820mmといった“床養生で取り回しやすい寸法”が流通しており、1枚あたりの面積・搬入経路(エレベーター、階段)を考えると合理的です。
一方で、PP発泡ボードの「高剛性タイプ」には1,000×2,000mmの規格もあり、広い区画を短時間で覆いたい場合は“枚数を減らす”方向で効率が上がります。
厚みの目安を現場目線で整理すると、次のように考えるとブレにくいです。
この目安はあくまで一般論なので、実際は「床材の硬さ(フローリング/塩ビタイル/石材など)」「搬入物の荷重」「台車の車輪の硬度」で最適解が変わります。
PP発泡系のPボードは断裁や抜き加工がしやすい特長がある一方、グレードによって切りやすさが変わります。
特にハード系では「3mm以上はカッターナイフでの切断が困難」と明記されている例があり、現場では“無理にカッターで押し切らない”判断が安全と品質の両面で重要です。
切断で失敗すると、端部がガタついて浮きやすくなり、そこに砂・粉が噛んで仕上げ面を擦る事故が増えるため、切断工程は養生品質の要です。
切断・敷き込みを安定させる段取りは、次のように組むと手戻りが減ります。
また、樹脂系の養生材は水に強い一方で、ボード下に水や泥が入り込むと“研磨材”のように働きやすいので、濡れた動線では「こまめな清掃→敷き直し」を前提に運用する方が結果的に床を守れます。
参考)養生ボード メーカー12社 注目ランキング&製品価格【202…
発泡PP系のボードでは、輸送時の摩擦などによる静電気の発生を“永久的に防止する”帯電防止機能を持つ製品があるとされています。
帯電防止の効果として、埃の付着が少なくなる点が挙げられており、仕上げ前清掃の負担(拭き上げ回数、掃除機がけの回数)に差が出ることがあります。
乾燥しやすい季節や、粉塵が出る工程(ボード切断、下地調整、研磨など)が近い現場では、黒色ボードの“見た目の汚れにくさ”だけでなく、埃が寄りにくい素材設計かどうかも、結果として品質に効いてきます。
あまり語られにくいポイントとして、「黒は汚れが目立ちにくい=清掃タイミングを逃しやすい」という逆効果があります。
帯電防止タイプを選べるなら、「清掃の頻度を下げる」目的より「清掃の質を上げる(粉がまとわりつかない)」目的で考えると判断がブレにくいです。
黒いボードは、同じ現場でも“光の条件”で状態が変わることがあり、ここを押さえるとクレーム予防に効きます。
さらに、樹脂ボードは再生材・バージン材などで物性の安定性が変わるという視点もあり、重量物の搬入などシビアな用途では「強度の偏りが少ない」素材設計が語られることがあります。
参考)BOARD 養生板
黒のハードタイプを“ただの色違い”として扱わず、動線の熱環境・照度・点検ルールまで含めて設計すると、養生が「貼っただけ」で終わらず、仕上げ面の品質管理として機能します。
帯電防止や導電など、黒で機能が乗った製品も存在するため、精密機器・電子部品に近い環境では「黒=汚れ対策」ではなく「機能材」として選定する発想も有効です。
帯電防止(埃付着・静電気)についての考え方と、Pボードの材質・特徴が整理されています。
https://pladan-sheet.com/products/pp/pboard/
養生板の材質別の強度・耐性(PP板の耐熱性/耐水性/耐薬品性など)や、バージン材による強度の偏りの少なさの説明があります。
BOARD 養生板