

陶器製トイレは衝撃に弱く高所から落とすと割れます
有機ガラスは、透明なプラスチックでできた「ガラス」です。代表的なものにアクリル(PMMA)とポリカーボネート(PC)があり、どちらも有機化合物から作られています。「有機」という名前ですが、生物由来の物質という意味ではなく、炭素を含む化合物であるという意味です。水族館の水槽や航空機の窓などに使われるほど実用性の高い素材で、ガラス転移性のアモルファス固体という化学的特性を持っています。
参考)有機ガラス
一方、無機ガラスは、SiO2(二酸化ケイ素)などを主成分とする従来のガラスです。窓ガラスやびんガラスなど、私たちが日常的に「ガラス」と呼んでいるものはほとんどが無機ガラスに該当します。高温で溶かして成形する必要があり、冷えると硬く透明な物質になります。腕時計の風防ではミネラルガラスと呼ばれることもあり、有機ガラスと対比して使われる用語です。
参考)サファイアガラス(サファイアクリスタル)ってどんな素材?風防…
つまり成分の違いが基本です。有機化合物か無機化合物かで、製造方法や性質が大きく異なります。
有機ガラスの最大の特徴は、軽量で割れにくいことです。比重が小さく、靱性に優れているため、衝撃を受けても鋭利な破片が飛散しにくい性質があります。比較的低温で軟化するため成型が容易で、複雑な形状にも加工しやすく、着色も自由にできます。トイレリフォームの現場では、Panasonicがスゴピカ素材(有機ガラス系)を便器に採用しており、ぬめりや黒ずみの原因となる水アカがつきにくい特性を実現しています。
アクリルは透明度が非常に高く、光透過率が約92%とガラスと同等です。耐擦傷性にも優れており、紫外線に強く黄ばみにくいという長所があります。一方、ポリカーボネートはアクリルの約50倍の耐衝撃性を持ち、防弾材などにも使用可能なほど頑丈です。
柔軟性が高く、曲げ加工にも適しています。
参考)アクリルとポリカーボネートの違い - UVACRYLIC
メリットが大きい素材ですね。
無機ガラスは硬度が高く、表面が滑らかで傷がつきにくい特性があります。従来のトイレ便器の多くは陶器製(無機素材)で、表面が滑らかなため汚れがつきにくい素材です。近年ではさらに汚れがつきにくく落としやすい表面加工が施されており、LIXILのアクアセラミックのように親水性が非常に高い新素材も登場しています。親水性により水が汚れの下に入り込み、汚れを浮かせて落としやすくする仕組みです。
無機系コーティングは耐薬品性や耐紫外線が高く、持続性が長いというメリットもあります。有機系コーティングが熱や紫外線に弱く半年~1年で剥がれてしまうのに対し、無機系コーティングなら5年間強固に保護できます。無機質の被膜を形成するため有機系汚れが付着しづらく、静電気での埃も付着しづらくなります。
参考)302 Found
耐久性が原則です。
有機ガラスのデメリットは、耐候性が低く経年劣化して透明度や強度が下がることです。合成樹脂としては高い部類ですが、無機ガラスと比べると劣化しやすい傾向があります。熱伝導率が低く、触っても冷たく感じないため、ガラス特有の質感を求める人には物足りないかもしれません。また、有機系コーティングは熱や紫外線に弱く、寿命は1~2年程度と短めです。
参考)ガラスコーティングの寿命は何年?2倍に延ばす3つの秘訣 - …
無機ガラスのデメリットは、重くて割れやすいことです。衝撃に弱く、落としたり強くぶつけたりすると割れて鋭利な破片が飛散する危険があります。加工も高温が必要で、複雑な形状への成形が難しいという制約があります。トイレ便器の場合、陶器は重量があるため施工時の取り扱いに注意が必要で、輸送コストもかかります。
参考)https://www.sunrefre.jp/wc/interview/interview_alauno02.html
無機系コーティングは価格が高額になりやすいのもデメリットです。耐用年数に比例して価格が上がるため、初期投資が大きくなります。
Panasonicのアラウーノシリーズは、有機ガラス系素材を便器本体に採用した代表的な製品です。水族館の水槽や航空機の窓などにも使用されているスゴピカ素材で、水アカが固着しにくく、ぬめりや黒ずみがたまりにくい特性があります。陶器と違い撥水性(水を弾く性能)に優れており、3mm程度の薄いフチでも外に垂れるのを防ぐことができます。
参考)https://sumai.panasonic.jp/toilet/alauno/feature/detail.php?id=material
割れ・ヒビ・傷にも強く、研磨剤以外のブラシでのこすり洗いも可能です。陶器製の便器では目に見えない小さな凹凸に汚れが残りやすいのに対し、有機ガラス系素材は表面が滑らかで汚れが固着しにくい構造になっています。軽量なため施工時の取り扱いも楽で、輸送コストも抑えられます。
実例が参考になりますね。
トイレリフォームで便器素材を選ぶ際は、掃除のしやすさと耐久性のバランスを考慮することが重要です。有機ガラス系素材は水アカがつきにくく日常のお手入れが楽になるため、頻繁に掃除する時間が取れない家庭に向いています。一方、陶器製(無機素材)は長年の実績があり、LIXILのアクアセラミックのような最新の防汚加工により100年クリーンを謳う製品も登場しています。
参考)100年クリーン!アクアセラミックについて|トイレリフォーム…
予算と使用環境も選択基準になります。有機ガラス系トイレは比較的新しい技術で、製品ラインナップはPanasonicが中心です。陶器製トイレはTOTO、LIXIL、Panasonicの3社から幅広く選べます。設置場所の温度変化が激しい場合や、長期的な耐久性を重視する場合は、無機系素材の方が安心です。
メンテナンス頻度を減らしたい場合は、耐用年数の長い素材を選ぶのが条件です。
障子ガラスをアクリル板に交換する際の参考として、DIYでの費用は総額で5,000円~10,000円程度、プロに依頼する場合は15,000円~20,000円程度が目安になります。
参考)障子ガラスをアクリル板に交換したい!その方法と費用を具体的に…
Panasonic公式サイト:スゴピカ素材(有機ガラス系)の詳細
有機ガラス系トイレの具体的な防汚性能やメンテナンス方法について詳しく解説されています。
LIXILアクアセラミックの100年クリーン技術
無機素材である陶器の最新防汚加工技術について、写真や動画付きで確認できます。
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