

世界1位は日本メーカーではありません。
世界のトイレメーカーランキングでは、アメリカのコーラー(KOHLER)が18.9%のシェアで首位です。続いて日本のLIXILが2位で13.59%、TOTOが3位で10.61%となっています。つまり上位3社だけで約43%の市場を握っているということですね。
4位以降にはアメリカのマスコ(10.19%)、5位に日本のパナソニック(7.02%)と続きます。上位10社の中に日本企業が3社ランクインしており、世界市場での日本のトイレ技術の高さが証明されています。
ヨーロッパ勢ではスペインのロカ(4.47%)、スイスのゲベリット(2.83%)、ドイツのビレロイ&ボッホ(2.52%)なども上位に入っています。
地域ごとに強いメーカーが存在する構図です。
世界シェア1位のコーラーは1883年創業で、鋳鉄ホーロー浴槽を世界に先駆けて開発した歴史があります。日本製品にはない上質感と豊富なカラーバリエーション(黒・グレー・ブラウンなど)が特徴で、デザイン重視の層に支持されています。
一方で、日本国内に限るとTOTOが6割、LIXILが3割のシェアを持ち、パナソニックを加えた3社で国内市場の9割近くを占めています。国内と世界では勢力図が大きく異なるわけですね。
参考)世界に誇る日本のトイレ技術、インドにはLIXIL製品を讃える…
TOTOは日本国内シェア6割を誇る業界最大手で、陶器製水洗トイレを最初に開発したメーカーです。1980年に温水洗浄便座「ウォシュレット」を発売し、世界各地で累計6,000万台以上を販売した実績があります。
最大の強みは「清潔性」へのこだわりで、セフィオンテクトという特殊コーティング技術により便器表面に汚れが付きにくく、清掃が簡単になっています。フチなし形状の便器を採用し、従来フチの溝に溜まりやすかった汚れの問題を解決しました。
参考)LIXILとTOTOどっちがいい?お風呂・キッチン・トイレの…
使うたびに除菌水が便器を自動洗浄する機能や、高い節水性能も特徴です。デザインはシンプルで洗練されており、機能性と高級感を両立させています。
価格帯は比較的高めですが、信頼性の高さから長期的に見てコストパフォーマンスに優れています。世界18ヵ国に32の生産・販売拠点を持ち、2017年度の売上高は5,923億円でした。
代表製品の「ネオレスト」は高性能・高耐久・高品質でプロからも信頼が厚く、リフォーム市場で頻繁に選ばれています。国内だけでなく世界市場でも日本の技術力を示す存在です。
LIXILは2011年に陶器メーカーのINAXなど国内の主要建材・設備機器メーカー5社が統合して誕生した会社です。国内シェアは3割でTOTOに次ぐ2位、世界市場では13.59%で2位のポジションにあります。
最大の特徴は「コンパクト設計」と「デザイン性の高さ」で、他社より奥行きが短いモデルを多く展開しており、狭い空間でも設置しやすいのが強みです。価格帯は10万円台から20万円台の商品が多く、リーズナブルな価格でトイレ交換できるため人気があります。
独自技術の「アクアセラミック」は耐久性と見た目の美しさにこだわった陶器で、汚れが付きにくく長期間清潔さを保てます。ナチュラルからモダン系まで幅広いデザインラインアップがあり、住宅の雰囲気に合わせやすいのが魅力ですね。
グループ全体の2017年度売上高は1兆6,648億円で、世界15ヵ国以上に生産拠点を持ち、150ヵ国以上で製品が販売されています。代表製品の「サティス」や「アメージュ」はコスパとデザイン性に優れ、住宅向けラインアップが充実しています。
キャビネット付きトイレや掃除のしやすさを重視した製品開発も行っており、実用性とデザインのバランスが取れたメーカーです。TOTOより価格を抑えたい方にとって有力な選択肢となります。
パナソニックは国内トイレ市場で3位のシェアを持つメーカーで、TOTOとLIXILに次ぐポジションです。業界で初めて「ガラス樹脂」でトイレを製造し、好評を得た革新的なメーカーです。
最大の特徴は「先進的で独自の機能」で、泡の力で便器内を自動洗浄する機能や、スマホアプリとの連携など他社にない技術を搭載しています。水垢に強い素材と専用の洗浄泡により、汚れにくさを実現しています。
撥水加工と泡洗浄を組み合わせた清掃性能は評価が高く、スタイリッシュなデザインも人気の理由です。家電メーカーならではの電子制御技術を活かした製品開発が強みですね。
ただし、TOTOやLIXILと比べると製品ラインアップはやや少なめで、リフォーム市場でのシェアは2社に及びません。それでも独自機能に魅力を感じるユーザーからは根強い支持があります。
価格帯は中価格帯から高価格帯で、機能性重視の方や先進技術を試したい方に向いています。家電との連携やスマート化を求める層には特におすすめのメーカーです。
世界シェア1位のコーラー(KOHLER)は1883年創業のアメリカ企業で、世界市場の18.9%を占めています。飼葉桶に脚を付けた「猫脚」の鋳鉄ホーロー浴槽が代表作で、ヨーロッパ伝統のクラフトマンシップによる最高品質とデザインが特徴です。
日本製品にはない上質感があり、カラーバリエーションも黒・グレー・ブラウンなど豊富で、シンプルかつスタイリッシュなデザインはワンランク上のトイレを求める層に人気です。便器の脚の形状など細部にまでこだわった造形が魅力ですね。
参考)トイレ
ただし日本での取り扱いは限定的で、正規代理店のJPK(ジャパンコーラー)を通じてメンテナンスやパーツ交換が可能です。価格は14万円台から16万円台と高価格帯が中心で、輸入製品ならではの施工難易度の高さがあります。
4位のマスコ(MASCO)もアメリカ企業で、世界シェア10.19%を持っています。欧米市場で強い存在感を示していますが、日本国内での認知度は低めです。
ヨーロッパ勢ではドイツのグローエ(GROHE)が「世界最大級のシェアを誇る水まわり製品メーカー」として知られ、2014年にLIXILのグループ会社となりました。LIXILの技術とグローエの洗練されたデザインを融合した「センシア アリーナ」などプレミアムブランドとして展開しています。
リフォームでトイレメーカーを選ぶ際は、まず「予算」と「求める機能」を明確にすることが重要です。TOTOは信頼性と清潔性能重視で価格は高め、LIXILはコスパとデザイン性のバランス、パナソニックは先進機能が強みという違いがあります。
設置スペースも考慮すべきポイントで、LIXILは奥行きがコンパクトなモデルが多く、狭い空間でも設置しやすいのが利点です。TOTOやパナソニックは標準的なサイズが中心ですね。
清掃性を最優先するならTOTOのフチなし形状と除菌水機能、汚れにくさならLIXILのアクアセラミック、自動洗浄機能ならパナソニックの泡洗浄がそれぞれ得意分野です。
デザイン重視ならLIXILのナチュラル~モダン系ラインアップ、シンプル高級感ならTOTO、スタイリッシュ系ならパナソニックという選び方もあります。海外製のコーラーやグローエは独自性の高いデザインが魅力ですが、価格と施工難易度は高めです。
実際の施工現場で多く選ばれているのはTOTO・LIXIL・パナソニックの3社で、これらは信頼性が高く、アフターサービスも充実しています。メーカーごとのショールームで実物を確認し、座り心地や操作性を体感してから決めるのがベストです。
節水性能は各社とも高水準ですが、TOTOとLIXILが特に優れており、長期的な水道代節約につながります。リフォーム費用だけでなく、ランニングコストも含めて総合的に判断しましょう。
トイレ・便器メーカー8社の比較一覧 - リフォームガイド
各メーカーの製品特徴と主力商品を詳しく比較できる参考資料です。
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