

実は、トイレメーカーを間違えるとリフォーム後に手洗い器の追加工事で15万円の出費が発生します。
日本のトイレ市場は3大メーカーが圧倒的な支配力を持っています。
2024年度のデータでは、TOTOが約60%、LIXILが約30%、パナソニックが約7%という構成です。つまり国内で使われているトイレの10台中9台以上は、この3社のいずれかということですね。残りの3%をジャニス工業、アサヒ衛陶などの中堅メーカーが分け合っています。
参考)【2024年】大手トイレメーカー3社をプロが徹底比較!特徴や…
TOTOは1917年創業で、ウォシュレットの生みの親としても知られる老舗です。国内シェアNo.1の地位を長年維持しており、プロからの信頼も厚いのが特徴です。LIXILは2011年にINAX、トステムなど5社が統合して誕生した総合住宅設備メーカーで、キッチンや洗面台とのトータルコーディネートが可能です。パナソニックは家電メーカーの技術力を活かした省エネ性能と独自素材の採用で差別化を図っています。
参考)トイレ・便器メーカー8社の比較一覧−リフォームするなら【リフ…
世界市場で見ると、アメリカのKOHLERが18.90%でトップ、LIXILが13.59%で2位、TOTOが10.61%で3位となっています。日本企業が世界でも上位にランクインしているということです。
プロの施工業者84名に聞いたアンケートでは、TOTOが圧倒的な得票差で1位に選ばれました。理由としては「販売するモデルが他社に比べて豊富」「高性能・高耐久・高品質」という評価が挙げられています。
各メーカーには明確な強みと代表製品があります。
参考)https://www.besthome21.jp/tosoublog/107761
TOTOの代表製品は「ネオレスト」で、独自の「きれい除菌水」技術が最大の特徴です。この除菌水は次亜塩素酸を含む電解水で、便器内の汚れや菌を自動で分解します。洗浄力の高さと節水性能を両立させており、「セフィオンテクト」という超平滑な陶器表面加工で汚れがつきにくくなっています。価格帯は中級モデルで20万円台、フラッグシップモデルで30万円台が中心です。
LIXILの代表製品は「サティス」と「アメージュ」で、独自の「アクアセラミック」が強みです。この素材は水垢がつきにくく、100年経っても輝きが続くとされています。「パワーストリーム洗浄」という強力な水流で少ない水量でもしっかり洗浄できます。デザイン性にも優れ、ナチュラルからモダン系まで幅広いスタイルに対応しています。コストパフォーマンスが良く、10万円台から20万円台の商品が多いです。
参考)https://reform.cainz.com/knowledge/toilets/15273
パナソニックの代表製品は「アラウーノ」シリーズで、業界初の有機ガラス系新素材を採用しています。この素材は陶器より軽く、水垢や汚れがつきにくい特性があります。「激落ちバブル」という泡洗浄機能が特徴で、トイレ用洗剤を自動で泡立てて便器内を洗浄します。スタイリッシュなデザインと省エネ性能が魅力ですね。
中堅メーカーではジャニス工業が「スマートクリン」で独自のサイクロン洗浄を展開しており、価格を抑えた実用的なモデルが揃っています。予算を抑えつつ節水性能も欲しい方に向いています。
参考)TOTO派?LIXIL派?それともPanasonic?メーカ…
メーカー選びでは、使用状況と優先順位に応じた判断が必要です。
清潔性・掃除のしやすさを最重視する場合は、TOTOまたはパナソニックが適しています。TOTOの「きれい除菌水」は使用後に自動で便器内を除菌し、手入れの頻度を減らせます。パナソニックの「激落ちバブル」は泡で汚れを浮かせるため、ブラシ掃除の手間が軽減されます。トイレ掃除がストレスという声は多いため、このポイントは重要です。
デザイン性や空間演出を重視する場合は、パナソニックまたはLIXILが候補です。パナソニックはスクエアフォルムで現代的な空間を演出でき、LIXILはキッチンや洗面台とのトータルコーディネートで統一感を出せます。お客様から「思わず長居したくなる空間になった」という好評を得ています。
節水・節電でランニングコストを抑えたい場合は、パナソニックとLIXILが優れています。両社は電気制御や流量設計に強く、見えないところでしっかり節約できます。
長期的なコストを気にする方に最適ですね。
耐久性と長期サポートを重視する場合は、TOTOが群を抜いています。部品供給体制が充実しており、サポートの手厚さで安心感があります。全国に約300箇所のサービス網を持ち、故障時の対応が迅速です。
予算を抑えつつ基本性能を確保したい場合は、ジャニス工業が選択肢です。余分な機能を省き、必要十分な性能を低コストで提供しています。施工もしやすく納期も早いため、工期短縮にもつながります。
洗浄力と節水性能については、TOTOが「トルネード洗浄」で渦を巻くように水を流し、少ない水量で強力に洗浄します。LIXILは「パワーストリーム洗浄」で強い水流を実現し、パナソニックは「ターントラップ方式」で効率的な排水を行います。各社とも従来品と比べて30〜50%の節水を実現していますが、これは例えば年間の水道代が2万円なら6千円〜1万円の節約になる計算です。
リフォーム時には設置条件と将来のメンテナンスまで考慮する必要があります。
水圧の確認は必須です。タンクレストイレは一定の水圧(0.05〜0.07MPa以上)が必要で、水圧不足だと流れが悪くなります。特にマンションの高層階や古い建物では水圧が低い場合があり、導入後に「トイレットペーパーが一度で流れきらない」というトラブルが頻発します。事前に業者に水圧測定を依頼することが対策です。
参考)人気のタンクレストイレ!”本当の”メリット・デメリットをわか…
排水方式の確認も重要です。マンションでは「壁排水」と「床排水」の2タイプがあり、対応していない製品は取り付けられません。ネットで安く購入した便器が「排水方式が合わず取り付け不可」となり、返品もできずに大損害を被ったケースがあります。
必ず現地調査をしてから製品を選びましょう。
タンクレストイレのデメリット理解も欠かせません。タンクレスは便座のみの交換ができず、故障時は全取り替えになるため修理費用が高額です。停電時は手動バケツで水を流す必要があり、緊急時の使い勝手が悪いです。手洗い器が別途必要で、追加工事費用として10〜15万円かかるケースもあります。このデメリットを知らずに憧れだけでタンクレスを選ぶと後悔します。
施主支給のリスクにも注意が必要です。ネットオークションなどで格安のトイレを入手し、工事だけ業者に依頼しようとすると、多くの会社に断られたり「保証対象外」とされます。さらに部品不足で追加費用が発生することもあります。価格だけで判断せず、業者から仕入れる方が安心ですね。
極端に安い業者の選定リスクも存在します。工事は終わったものの、数ヶ月後に配管から水漏れが発生し、「担当者がいない」「経年劣化だ」とはぐらかされて、結局別の業者に修理を依頼することになった事例があります。信頼できる業者を選ぶには、過去の施工実績や口コミを確認し、保証内容を書面で明確にしてもらうことが基本です。
設置条件を事前に確認し、デメリットも理解した上でメーカーを選べば、リフォーム後の後悔を防げます。現地調査と業者との綿密な打ち合わせが成功の鍵ということです。
日本のトイレ技術には世界的にも珍しい特徴があります。
参考)タンクがないトイレ、「ネオレスト」誕生秘話|TOTO公式no…
トイレタンク上部の手洗い器は実は日本が開発したシステムです。手洗いした水をトイレタンクに収めることで、流すための水として再利用できる仕組みになっています。このエコシステムは海外では一般的でなく、日本独自の工夫といえます。
参考)トイレタンクの水で“手洗いする派”?実は日本が作ったシステム…
タンクレストイレ「ネオレスト」の開発過程では、疑似汚物を約2トン流すテストが行われました。陶器の試作品を粘土で修正しては流すを繰り返し、最適なトラップ形状を追求した結果です。さらに水圧変動に対応するため、圧力センサーを設置し、水圧が下がった場合にバルブを調整して「流れない」事態を防ぐ仕組みを構築しました。水圧が0.05MPaを下回ると警告ランプが点灯し、0.03MPa以下では洗浄自体をストップする安全設計になっています。
TOTOは半導体材料の供給にも関与しているという意外な事実があります。トイレメーカーとして知られるTOTOですが、実はスマートフォンの中まで支えているのです。AI関連需要の高まりで、2026年1月に株価が5年ぶりに急騰しました。
参考)AIのおかげで5年ぶりに株価が急騰した企業…トイレメーカーの…
タンクレストイレの市場シェアでは、意外な伏兵が存在するという情報もあります。TOTOの「ネオレスト」とLIXIL(INAX)の「サティス」が知名度を争っていますが、実際のタンクレス市場でのシェアNo.1は別のメーカーという見方もあります。
参考)タンクレストイレでの圧倒的シェアを持つ意外な伏兵 - オルケ…
2025年以降のトレンドとしては、IoT化・スマート化が進展しています。TOTOは「ウェルネストイレ」構想で排泄物から健康状態を分析する技術を開発中です。LIXILはスマートスピーカー連携で音声操作を実現し、パナソニックは「お通じチェッカー」で腸内環境を可視化する機能を搭載しています。トイレが単なる排泄空間から健康管理デバイスへと進化しつつあるということですね。
日本初の国産洋式便器を作ったのはTOTOで、1914年に登場しました。つまり国産洋式便器は2024年で110年の歴史を持つことになります。この長い歴史の中で培われた技術とノウハウが、現在の高シェアを支えています。
<参考リンク>
トイレメーカー各社の最新モデル比較については以下が詳しいです。
トイレのメーカー7社一覧と6項目の比較ランキング!
各メーカーの節水性能の具体的な数値比較はこちらに掲載されています。
トイレのメーカー比較
プロの施工業者が選ぶおすすめメーカーのアンケート結果はこちらで確認できます。
【2024年】大手トイレメーカー3社をプロが徹底比較!
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