図面 表題 欄 と 記載 事項 と 位置

図面 表題 欄 と 記載 事項 と 位置

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図面 表題 欄

図面の表題欄で迷わないための要点
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表題欄は「図面の管理情報の集約」

図面番号・図面名称・尺度・年月日などを、誰が見ても同じ場所で読み取れるように固定しておくのが本質です。公共系の要領では「右下隅を原則」「向きは図面の向きに一致」が繰り返し示されます。

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位置と向きの例外を知る

平面図などで表題欄が図形情報と干渉する場合、右上に移す運用が明記されるケースがあります。例外を知らずに「常に右下固定」で作ると、後工程での修正コストが増えがちです。

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記載事項は運用に合わせて設計

規格が「フォーマット固定」ではない領域だからこそ、改訂履歴・承認・ファイル名など、実務で必要な項目を追加して漏れを防ぐ設計が効きます。

図面 表題 欄 の 位置 と 向き


図面の表題欄は、輪郭線に接する「右下隅」を原則として配置する、とする要領が複数あります。港湾分野の「CAD図面作成要領(案)」では、表題欄は右下隅を原則としつつ、平面図や横断図などで表題欄と図形情報が重なる場合は「右上隅に記載してもよい」としています。
同じ資料で、表題欄を見る向きは「図面の向きに一致」させることが明記されています。
実務でここが曖昧だと、印刷・PDF化・電子納品での閲覧時に「どちらが上か」「どこから読めばよいか」が現場ごとにブレて、確認の時間が積み上がります。表題欄の位置・向きは、図面の見方を統一するための“UI設計”だと捉えると判断が速くなります。


参考)hyoudairan Page

また、図面の折り方の章では「折りたたんだときに表題欄が最上面に位置するように折る」旨が書かれており、紙運用の名残ではあるものの、現場の“探しやすさ”という目的は今も有効です。

  • 原則:右下隅(輪郭線に接して配置)。
  • 例外:図形情報と干渉するなら右上隅も可。
  • 向き:図面の向きに一致させる。

図面 表題 欄 の 記載 事項 と 図面 番号

表題欄は、図面の管理上必要な事項や図面内容に関する定型的な事項をまとめて記入するためのもの、と位置付けられています。
港湾分野の要領の標準例では「年度」「図面番号」「工事名」「図面名称」「縮尺」「単位」「設計年月日」「組数(全枚)」「事務所名」などが表題欄に配置されています。
この中でも図面番号は、図面の“同一性”を担保するキーです。電子納品・ファイル管理に入ると、図面番号は紙の表題欄だけでなく、図面管理情報(メタデータ)側にも必須項目として出てきます。

同要領の「図面管理項目」では、図面名・図面ファイル名・作成者名・図面尺度・図面番号などが必須級(◎)として並び、表題欄の情報が電子的な検索・再利用に直結する構造になっています。

  • 最低限の核:図面番号/図面名(図面名称)/縮尺/年月日(作成・設計)/作成者(組織)。
  • 公共系では「工事名」「年度」「全枚(組数)」など、成果品管理に必要な項目が表題欄に入りやすい。
  • 紙の表題欄=電子の図面管理項目の“元ネタ”になりやすい(転記・連携の前提)。

図面 表題 欄 と 尺度 と 図面 名称

表題欄の標準例では、縮尺を表題欄内に明確に持たせることが前提になっており、さらに「尺度が図面内に様々ある場合は、それぞれの図毎に尺度を記入する」と補足されています。
この一文は地味ですが、複合図(部分詳細・参考図が混在)で事故が起きやすいポイントを突いています。
つまり「表題欄に縮尺があるから安心」ではなく、同一シートに複数の縮尺が並ぶなら“図ごと”に縮尺を表記する設計が必要です。

建築でも設備でも、縮尺の取り違えは現場寸法・納まり検討・拾いの全てに影響するため、表題欄と近接する位置に「この図の縮尺」を置く運用は、チェック工数を減らす投資になります。

  • 表題欄の縮尺:そのシートを代表する尺度として機能する。
  • 複数縮尺:図ごとの尺度表記を併用する(表題欄だけに頼らない)。
  • 図面名称:後工程(検索・照合)で最初に使われるので、省略より一意性を優先する。

図面 表題 欄 の ミス と チェック

表題欄のミスは、図形のミスより発見が遅れがちです。理由は単純で、作図者・検図者ともに「図の中身」に目が行き、表題欄の項目は“毎回同じ”と思い込みやすいからです。表題欄が図面管理に必要な事項をまとめる領域だと定義されている以上、ここが誤っていると図面そのものの識別が破綻します。
実務で多いのは、図面番号とファイル名・改訂履歴の不整合です。港湾分野の要領では、CADデータのファイル名に改訂履歴を含める考え方を示し、最終成果を「z」とする例まで示していますが、こうした運用と表題欄がズレると、納品物の照合で時間が溶けます。

また、電子納品を前提にすると、表題欄の項目は図面管理項目(メタデータ)へ転記されることがあり、転記の元が間違っていれば誤りが“増殖”します。

現場向けのチェックとしては、表題欄だけを見て「この図面を特定できるか」を問うのが効果的です。図面番号・図面名・縮尺・年月日・作成者(組織)が矛盾なく揃っていれば、図面を開かなくても一次判定ができます。

よくあるミス 影響 潰し方
図面番号の重複・欠番 図面特定不能、差し替え事故 図面番号を“採番台帳”と表題欄で二重チェック(表題欄は最終成果物の識別子として扱う)
縮尺の記載漏れ 拾い・納まりの判断が止まる 表題欄の縮尺+図ごとの縮尺表記(複数縮尺前提の運用)
年月日の更新忘れ どれが最新版か不明 改訂履歴(ファイル名運用含む)と合わせて更新ルールを固定する
  • 表題欄を“最後に書く”運用は危険(更新漏れが起きるため、作成途中から暫定でも埋めていく)。
  • 「表題欄だけ確認」工程を検図チェックリストに入れると、手戻りが減りやすい。

図面 表題 欄 と 電子 納品 と メタデータ(独自視点)

検索上位の記事は「表題欄の書き方」「位置」「記入項目」に寄りがちですが、実務では“電子的に再利用される情報”として表題欄を見ると設計思想が変わります。港湾分野の要領では、成果品としてCADデータに加えて、図面ファイルと同名のxmlファイルを添付し、そこに図面管理項目(図面名・図面番号・図面尺度など)を記入する構成を示しています。
つまり表題欄は、紙の見栄えよりも「機械が読める/転記できる正確さ」が価値になる局面があります。

この視点で意外に効くのが、表題欄の文字種・表記ゆれ対策です。たとえば図面名に全角半角が混ざる、略称が現場ごとに違う、といった揺れは、電子検索でヒット率を下げます(見た目は似ていても一致検索に弱い)。図面管理項目側ではデータ表現(全角/半角など)まで規定されることがあるため、表題欄もそれに寄せた方が後で楽になります。

  • 表題欄=“人のための表示”+“データの元帳”という二重の役割になる。
  • 図面番号・図面名・尺度は、電子納品(図面管理項目)でも必須級になりやすいので、表題欄の正確さがそのままデータ品質になる。
  • 表記ゆれ対策:略称ルール、全角半角ルール、記号の使い方を社内テンプレートに固定すると運用が回る。

権威性のある参考(表題欄の位置・様式・記載事項の根拠に使える)
CAD図面作成要領(案)(運輸省港湾局):表題欄の位置・向き・標準様式、図面管理項目(メタデータ)まで確認できる




図面って、どない読むねん! LEVEL 00 第2版―現場設計者が教える図面を読みとるテクニック―