アクリル塗料とシリコン塗料の主な違いは以下の通りです。
耐久性
シリコン塗料の方がアクリル塗料よりも耐久性に優れています。アクリル塗料の耐用年数は3~5年程度なのに対し、シリコン塗料は7~10年以上持ちます。
耐候性
シリコン塗料はアクリル塗料と比べて紫外線による劣化に強く、長期間色あせしにくいという特徴があります。
防汚性
シリコン塗料は撥水性が高く汚れが付きにくいのに対し、アクリル塗料は汚れやすい傾向にあります。
価格
アクリル塗料はシリコン塗料よりも安価ですが、耐久性が低いため頻繁に塗り替える必要があり、長期的にはコストパフォーマンスが悪くなります。
用途
アクリル塗料は主にDIYや短期間で塗り替える建物に使われるのに対し、シリコン塗料は住宅の外壁塗装で最も多く使用されている塗料です。
透湿性
アクリル塗料は透湿性が高いのが特徴で、左官仕上げの下地などに使われます。一方、シリコン塗料は透湿性がやや劣ります。
以上のように、シリコン塗料はアクリル塗料と比べて耐久性、耐候性、防汚性に優れており、外壁塗装の用途では現在最も主流の塗料となっています。一方、アクリル塗料は安価で扱いやすいというメリットがあるものの、耐久性の面では劣ります。
外壁塗装のアクリル塗料は、より低価格で施工できるため、費用面でも優位性があります。
また、ツヤがあり、発色の良いこと、透湿性があり、重ね塗りできるなど、様々なメリットがあります。
しかし、耐久性は低く、長く放置するとひび割れが発生してしまう可能性もあります。
また、シリコンやウレタンに比べて耐用年数も低くなります。
なおアクリル塗料には、新しい技術が用いられたピュアアクリル塗料があり、耐久性が高く、内装などにも延命で利用できる塗料です。
シリコン塗装は外壁塗装の人気の理由として、汚れに強く、長時間日差しを浴びても耐えられる紫外線に強い、価格帯も高くはない上に、耐候性や低汚染性などの性能をもつことから特に人気があります。
耐用年数は、アクリル塗料やウレタン塗料に比べ、8〜15年と長持ちします。
また、光沢の種類にはツヤありのみがあり、日本ペイントなど各メーカーの商品によって選べます。
しかし、他の塗料タイプと比べ、当然割りにいくつかのデメリットがあります。
それは、ひび割れが起こりやすいということ、施工費用が高い、フッ素塗料にくらべて長持ちしないということです。
上記のように、シリコン塗料のメリットとデメリットがありますが、外壁塗装のリフォームを検討しているならば、あらためてシリコン塗料のメリット・デメリットを把握して判断してみると良いでしょう。