足場メッシュシート寸法一覧と規格種類の選び方ガイド

足場メッシュシート寸法一覧と規格種類の選び方ガイド

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足場メッシュシートの寸法一覧

足場メッシュシート寸法の基本知識
📏
1類と2類の寸法規格

厚みや強度が異なる2つの主要規格

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インチ・メーター規格

現場に合わせた測定単位の選択

🎨
色と材質のバリエーション

用途に応じた最適な選択肢

足場メッシュシート1類の寸法規格

1類メッシュシートは厚手で高強度な仕様となっており、大型建築現場での使用に適しています。主要な寸法規格は以下の通りです。

 

インチサイズ規格(1類):

  • 1,829×5,110mm(標準サイズ)
  • 1,524×5,110mm
  • 1,219×5,110mm
  • 914×5,110mm
  • 610×5,110mm

メーターサイズ規格(1類):

  • 1,800×5,110mm(標準サイズ)
  • 1,500×5,110mm
  • 1,200×5,110mm
  • 900×5,110mm
  • 600×5,110mm

1類メッシュシートの特徴として、厚み0.6mm、ハトメ間隔300mmピッチが標準仕様となっています。引張強度は2,156N/3cmと高い数値を示し、充実率0.900により優れた飛散防止効果を発揮します。

 

重量については、1,829×5,110mmサイズで約5.5kg、914×5,110mmサイズで約3.0kgとなっており、作業効率を考慮した重量設計となっています。

 

足場メッシュシート2類の寸法規格

2類メッシュシートは改修現場などの塗料飛散防止用として広く使用されており、1類よりも軽量で扱いやすい特徴があります。

 

2類メッシュシート標準寸法:

  • 1.8×7.2m(長さ7.2mタイプ)
  • 1.8×6.3m(長さ6.3mタイプ)
  • 1.8×5.4m(長さ5.4mタイプ)
  • 1.2×7.2m~1.2×5.4m
  • 0.9×7.2m~0.9×5.4m
  • 0.6×7.2m~0.6×5.4m

2類の特徴として、厚み0.22mm、ハトメ間隔450mmピッチが採用されています。網目の大きさは約1mmで、品番#10000が建築現場で最も多く使用されています。

 

価格面では、1.8×6.3mサイズで2,750円(税別)、1.8×5.4mサイズで2,380円(税別)と、1類に比べて経済的な選択肢となっています。

 

足場メッシュシートのインチとメーター規格の違い

足場のメッシュシートには、インチ規格とメーター規格の2つの測定システムが存在します。この違いを理解することは、現場での適切な資材選択において重要です。

 

インチ規格の特徴:

  • 幅1,829mm(約6フィート)が標準
  • アメリカ由来の足場システムに対応
  • 長さ5,110mm(約16.8フィート)が基本

メーター規格の特徴:

  • 幅1,800mmが標準
  • 日本の足場システムに最適化
  • 長さ5,110mmまたは5,160mm

現場で使用する足場がどちらの規格かを事前に確認することが重要です。間違った規格を選択すると、寸法が合わずに施工効率が低下する可能性があります。

 

特殊サイズとして、幅広タイプ(1,870mm等)や特殊長さ(200mm、300mm、400mm等の細幅)も用意されており、特殊な現場条件に対応可能です。

 

足場メッシュシートの色と材質による寸法選択

メッシュシートの色選択は、周辺環境への配慮や作業効率に直接影響します。各色の特徴と適用場面を理解した寸法選択が重要です。

 

標準カラーラインナップ:

  • グレー:最も一般的、都市部に適合
  • ブラック:高級感、商業施設周辺
  • ホワイト:清潔感、医療施設周辺
  • ブルー:爽やかさ、海岸部工事
  • グリーン:自然調和、公園・緑地周辺

材質面では、ポリエステル基布にポリ塩化ビニル樹脂コーティングが標準仕様となっています。環境配慮型として、KM-22ノンコートタイプも選択可能で、ポリ塩化ビニルを使用せず充実率49%の仕様となっています。

 

網目の大きさも寸法選択の重要要素で、#10000(0.75mm)、#20000(2.0mm)、#53000(3.0mm)と用途に応じて選択できます。

 

色による価格差も考慮すべき点で、グレーが最も経済的で、ホワイト・ブルー・グリーンは若干の価格上昇があります。

 

足場メッシュシートの施工時寸法調整ポイント

現場での実際の施工において、カタログ寸法だけでは対応できない状況が頻繁に発生します。効率的な寸法調整のポイントを把握することで、工期短縮とコスト削減が実現できます。

 

寸法調整が必要な主なケース:

  • 建物の端部処理
  • 開口部(窓・ドア)周辺の納まり
  • 足場の段差部分
  • 隣接建物との離隔距離制限

調整方法と使用資材:
ジョイントロープを使用したシート連結では、シート1枚あたり30本を使用目安とし、適切な張力調整を行います。メッシュクランプとの併用により、風によるバタつきを防止できます。

 

風圧計算による寸法選択:
充実率に基づく風圧抵抗の計算が重要で、風速40m/sでは187.0kg/m²の風圧抵抗が発生します。高層建築物では、この数値を考慮した寸法とハトメ間隔の選択が必要です。

 

特殊な現場条件では、カットサービスを活用した現場寸法調整も可能で、無駄な廃材発生を抑制できます。ただし、防炎性能維持のため、端部処理には専用の補強材使用が推奨されます。

 

キョーワ株式会社の飛散防止メッシュシート仕様詳細
施工効率向上のため、事前の寸法計画と現場条件確認が重要であり、適切な寸法選択により工事品質と安全性の両立が可能となります。