ビケ足場寸法一覧|踏板・支柱・布材の規格表

ビケ足場寸法一覧|踏板・支柱・布材の規格表

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ビケ足場寸法一覧

ビケ足場の主要部材寸法
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踏板寸法

240mm幅、150mm幅、400mm幅の3種類が標準規格

🔧
支柱規格

φ48.6mmで長さ475mm~3,800mmまで対応

⚖️
重量管理

部材ごとの重量を把握して効率的な施工を実現

ビケ足場踏板の寸法規格と重量

ビケ足場踏板は、作業員の安全な作業面を確保する重要な部材です。標準的な踏板の寸法規格は、幅によって3つのカテゴリに分類されます。

 

240mm幅踏板の寸法一覧

  • F-2418:240×1,800mm(重量9.0kg)
  • F-2415:240×1,500mm(重量7.8kg)
  • F-2412:240×1,200mm(重量不明)
  • F-2409:240×900mm(重量不明)
  • F-2406:240×600mm(重量不明)

400mm幅踏板の寸法一覧

  • F-4018:400×1,800mm(重量12.3kg)
  • F-4015:400×1,500mm(重量11.0kg)
  • F-4012:400×1,200mm(重量7.8kg)
  • F-4009:400×900mm(重量6.3kg)
  • F-4006:400×600mm(重量4.5kg)

150mm幅踏板の寸法一覧

  • F-1518:150×1,800mm(重量6.3kg)
  • F-1515:150×1,500mm(重量5.4kg)
  • F-1512:150×1,200mm(重量4.4kg)
  • F-1509:150×900mm(重量3.6kg)
  • F-1506:150×600mm(重量2.6kg)

踏板の選択は、作業の種類と必要な作業幅によって決定されます。400mm幅は「ダブル」と呼ばれ、広い作業面が必要な場合に使用されます。240mm幅は最も一般的で、狭小地での施工にも対応可能です。150mm幅は「センター踏板」として、一足足場などの特殊な用途で使用されます。

 

ビケ足場支柱の寸法仕様と構造

ビケ足場の支柱は、足場全体の骨格を形成する最も重要な部材です。標準的な支柱の外径はφ48.6mmで統一されており、長さによって複数の規格が用意されています。

 

支柱の標準寸法一覧

  • BK-A:φ48.6×3,800mm(重量14.0kg)
  • BK-C:φ48.6×1,900mm(重量7.1kg)
  • BK-D:φ48.6×950mm(重量3.8kg)
  • BK-E:φ48.6×475mm(重量2.2kg)
  • BK-G:φ48.6×130mm(重量0.7kg)

特殊規格の支柱

  • BK-C47:φ48.6×1,230mm(重量5.0kg)
  • BK-DG:φ48.6×1,095mm(重量4.6kg)
  • BK-EG:φ48.6×620mm(重量3.0kg)

支柱の長さ選択は、建物の階高や現場の条件に応じて決定されます。一般的な住宅では1,900mm(BK-C)が基本となり、必要に応じて950mm(BK-D)や475mm(BK-E)を組み合わせて使用します。鋼管の厚さは1.8mm~2.5mm程度で、十分な強度を確保しています。

 

ビケ足場の特徴として、支柱にくさび穴が設けられており、ハンマー1本で簡単に組み立てができる構造となっています。この構造により、従来の枠組足場に比べて大幅な工期短縮と人件費削減を実現できます。

 

ビケ足場布材・手すりの寸法規格

ビケ足場の布材と手すりは、足場の水平剛性と作業員の安全を確保する重要な部材です。これらの部材は、支柱間を水平に繋ぐ役割を果たし、足場全体の安定性に大きく影響します。

 

布材(T材)の寸法一覧

  • T-18:φ42.7×1,800mm(重量4.0kg)
  • T-15:φ42.7×1,500mm(重量3.4kg)
  • T-12:φ42.7×1,200mm(重量2.8kg)
  • T-09:φ42.7×900mm(重量2.4kg)
  • T-06:φ42.7×600mm(重量1.7kg)
  • T-035:φ42.7×355mm(重量1.2kg)
  • T-03:φ42.7×300mm(重量1.0kg)
  • T-015:φ42.7×150mm(重量0.7kg)

BX手すり(先行手すり)の寸法一覧

  • BX-18:φ34×1,800mm(重量6.9kg)
  • BX-15:φ34×1,500mm(重量6.2kg)
  • BX-12:φ34×1,200mm(重量5.3kg)
  • BX-09:φ34×900mm(重量4.3kg)
  • BX-06:φ34×600mm(重量4.0kg)

布材のφ42.7mmという寸法は、JIS規格に基づいた標準サイズです。手すりのφ34mmは、作業員が握りやすく、かつ十分な強度を持つサイズとして設計されています。

 

BX手すりは「先行手すり」とも呼ばれ、作業床を設置する前に手すりを先行設置することで、組み立て時の安全性を大幅に向上させる画期的なシステムです。この先行手すり工法により、従来の足場組み立て時における落下事故のリスクを大幅に軽減できます。

 

ビケ足場スパンと設置基準の詳細

ビケ足場のスパン(支柱間隔)は、労働安全衛生規則により最大1.85mと定められており、これに基づいて標準スパンが1,800mmに設定されています。ビケ足場の大きな特徴として、スパンの長さが300の倍数で構成されていることが挙げられます。

 

標準スパンの寸法体系

  • 1,800mm(基本スパン)
  • 1,500mm
  • 1,200mm
  • 900mm
  • 600mm
  • 300mm

特殊対応スパン

  • 150mm(狭隘地対応)

この300の倍数というシステムは、日本の建築模数と非常に相性が良く設計されています。特に尺モジュール(303mm)の建物との組み合わせにおいて、効率的な足場配置が可能となります。300という数字は、作業床と外壁の適切な間隔(200mm~500mm)を確保するために最適化されたサイズです。

 

スパンの選択は、建物の形状や敷地条件によって決定されます。複雑な形状の建物や狭隘な敷地では、短いスパンを組み合わせることで柔軟に対応できます。また、インチサイズ足場(304.8mmの倍数)との互換性も考慮されており、既存の足場との組み合わせも可能です。

 

建枠の高さについては、1.8mや2.0mが標準的なサイズとして採用されており、これにより多くの作業環境で効率的に使用できるよう設計されています。

 

ビケ足場寸法選定における現場別最適化のポイント

ビケ足場の寸法選定は、現場の特性と作業内容を総合的に判断して行う必要があります。適切な寸法選択により、安全性の向上と工期短縮、コスト削減を同時に実現できます。

 

住宅・低層建築での寸法選定
住宅や低層建築では、240mm幅踏板と1,800mmスパンを基本とした構成が最も効率的です。この組み合わせにより、材料の運搬効率と作業性のバランスを最適化できます。支柱は1,900mm(BK-C)を主体とし、階高に応じて950mm(BK-D)を組み合わせます。

 

狭隘地での寸法選定
敷地が狭い場合は、150mm幅踏板と短いスパン(600mm、900mm)を活用した一側足場や一足足場が有効です。センター踏板(150mm幅)は、狭小地用足場に必須の部材として重要な役割を果たします。

 

複雑形状建築での寸法選定
複雑な形状の建物では、300mm、600mm、900mmといった短いスパンを組み合わせることで、建物の凹凸に柔軟に対応できます。ハネ出しブラケット(HTB-60WN、HTB-35等)との組み合わせにより、張り出し部分への対応も可能です。

 

重量管理による効率化
部材の重量を考慮した選定も重要なポイントです。400mm幅踏板(F-4018:12.3kg)と240mm幅踏板(F-2418:9.0kg)では約3.3kgの差があり、運搬効率や作業員の負担に大きく影響します。

 

安全基準の遵守
寸法選定においては、労働安全衛生規則の基準を必ず遵守し、作業床と壁の間隔を適切に確保する必要があります。また、定期的な点検とメンテナンスを前提とした寸法選択により、長期間安全に使用できる足場を構築できます。

 

現場の特性を正確に把握し、これらの要素を総合的に判断することで、最適なビケ足場寸法の選定が可能となります。適切な寸法選択は、施工の品質向上と安全性確保の両立に直結する重要な要素です。