
ビケ足場の支柱は、建設現場での安全性と作業効率を左右する重要な部材です。支柱の標準規格は直径φ48.6mmで統一されており、長さによって8つの品番に分類されています。
支柱寸法一覧表
品番 | 規格 | 重量 | 用途 |
---|---|---|---|
BK-A | φ48.6×3,800mm | 14.0kg | 高層部用基本支柱 |
BK-C | φ48.6×1,900mm | 7.1kg | 標準層用支柱 |
BK-D | φ48.6×950mm | 3.8kg | 半層用支柱 |
BK-E | φ48.6×475mm | 2.2kg | 調整用短支柱 |
BK-G | φ48.6×130mm | 0.7kg | 微調整用極短支柱 |
💡 プロの選定ポイント
支柱の重量は長さに比例して増加し、現場での取り扱いやすさも考慮した設計となっています。特にBK-G(130mm)は、わずか0.7kgという軽量性で、細かな高さ調整作業における作業員の負担軽減に貢献します。
踏板は作業員の安全な通行と作業スペースを確保する重要な部材で、幅240mmと400mmの2系統があります。長さは300mmピッチで設定されており、現場の状況に応じた柔軟な設計が可能です。
240mm幅踏板(アミ付き)規格表
品番 | 寸法 | 重量 | 適用スパン |
---|---|---|---|
F-2418 | 240×1,800mm | 9.0kg | 1800mmスパン |
F-2415 | 240×1,500mm | 7.8kg | 1500mmスパン |
F-2412 | 240×1,200mm | 5.7kg | 1200mmスパン |
F-2409 | 240×900mm | 4.7kg | 900mmスパン |
F-2406 | 240×600mm | 3.5kg | 600mmスパン |
400mm幅踏板規格表
品番 | 寸法 | 重量 | 特徴 |
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F-4018 | 400×1,800mm | 12.3kg | 作業性重視 |
F-4015 | 400×1,500mm | 11.0kg | 標準作業幅 |
F-4012 | 400×1,200mm | 7.8kg | 狭小部対応 |
F-4009 | 400×900mm | 6.3kg | コーナー部用 |
F-4006 | 400×600mm | 4.5kg | 最小作業幅 |
🔧 実務での使い分け
踏板の重量設計は、一人での取り扱いを考慮した12.3kg以下に抑えられており、現場での組立作業効率を向上させています。
手すりは墜落防止の最前線を担う安全部材として、労働安全衛生規則に基づいた厳格な規格で製造されています。BX手すりシリーズは直径φ34mmで統一され、長さは踏板に対応した5段階展開となっています。
BX手すり寸法規格表
品番 | 規格 | 重量 | 対応スパン | 安全基準適合 |
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BX-18 | φ34×1,800mm | 6.9kg | 1800mm | ✅ |
BX-15 | φ34×1,500mm | 6.2kg | 1500mm | ✅ |
BX-12 | φ34×1,200mm | 5.3kg | 1200mm | ✅ |
BX-09 | φ34×900mm | 4.3kg | 900mm | ✅ |
BX-06 | φ34×600mm | 4.0kg | 600mm | ✅ |
⚠️ 安全規格のポイント
手すりの設置高さは床面から85cm以上110cm以下と規定されており、BX手すりはこの基準に対応した取付金具との組み合わせで使用されます。特に、φ34mmという直径は、作業用手袋を着用した状態でも確実にグリップできる最適寸法として設計されています。
ビケ足場のスパン設計は、労働安全衛生規則で定められた1.85m以下という制限を基に、実用性を重視した300mm単位で構成されています。この300mm基準には、日本の建築文化に根ざした深い理由があります。
標準スパン寸法と用途
🏗️ 設計思想の背景
300mmピッチが採用される理由は、日本の尺貫法との親和性にあります。1尺=303mmという寸法は、日本人の身体寸法を基準とした歴史的な単位であり、足場作業においても最適な寸法モジュールとなっています。
作業床と外壁の適正距離は200mm~500mmとされており、300mmピッチは建物との距離調整において「ちょうど良い」寸法を提供します。この絶妙なバランスが、作業効率と安全性の両立を実現しています。
メーター規格とインチ規格の相違点
現在の日本では、メーター規格(300mm基準)とインチ規格(304.8mm基準)の2系統が存在し、部材の互換性は全くありません。インチ規格は1フィート(304.8mm)の倍数で構成され、基本スパンは6フィート(1829mm)となります。
現場でのビケ足場寸法選定には、設計図面だけでは見えない実務的なコツがあります。経験豊富な足場職人が実践している、効率的な寸法選定の独自ノウハウを解説します。
現場状況別の最適寸法選定法
🎯 狭小住宅地での寸法戦略
🎯 高層建築での効率化テクニック
意外と知られていない寸法の活用術
💡 踏板の裏技的使用法
💡 手すりの多目的活用
コスト削減につながる寸法選定
📊 レンタル期間最適化のための寸法戦略
この寸法選定ノウハウは、現場経験20年以上のベテラン足場職人へのヒアリング調査から得られた貴重な実務情報です。設計段階からこれらの視点を取り入れることで、工期短縮とコスト削減の両立が可能になります。
参考:ダイサン(ビケ足場)の詳細な寸法表と重量データ
https://www.ashiba-bank.com/goods-new/bikeasiba.html
参考:ビケ足場スパンの設計基準と300mmピッチの根拠について
http://www.humantecg.co.jp/scaffold/c36.html