エアコン室外機の寸法一覧とメーカー別サイズ比較

エアコン室外機の寸法一覧とメーカー別サイズ比較

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エアコン室外機の寸法一覧

エアコン室外機寸法の重要ポイント
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基本寸法規格

高さ・幅・奥行きの3次元で表記され、設置スペース計算の基準となります

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メーカー別特徴

ダイキン、三菱電機、シャープなど各社で寸法規格が異なります

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設置計画の重要性

物件の構造と室外機寸法の適合性確認が必須です

エアコン室外機の基本的な寸法規格と表記方法

エアコン室外機の寸法は、高さ×幅×奥行きの順番で表記されるのが一般的です。寸法表記では、基本寸法に加えて括弧内に突起物を含めた最大寸法が記載されています。

 

基本的な寸法表記の読み方。

  • 高さ:床面から室外機上端までの距離
  • 幅:室外機の左右の最大幅
  • 奥行き:室外機の前後の最大奥行き
  • 括弧内数字:配管接続部やバルブカバーなどの突起物を含む寸法

例えば「610×795(+78)×300(+42)mm」という表記の場合、基本寸法は610×795×300mmですが、突起物を含めると610×873×342mmとなります。不動産業務では、この最大寸法での設置スペース確保が重要になります。

 

室外機の重量も設置計画に影響するため、寸法と合わせて確認が必要です。6畳用で約20kg、14畳用で約36kgと畳数に応じて重量が増加します。

 

主要メーカー別エアコン室外機サイズ一覧

各メーカーで室外機の寸法規格が異なるため、物件への適合性を事前に確認することが重要です。以下に主要メーカーの代表的な寸法をまとめました。

 

シャープ L-Dシリーズ

  • AU-L22DY(6畳用):高さ×幅×奥行き(詳細寸法は要確認)
  • AU-L25DY(8畳用):高さ×幅×奥行き(詳細寸法は要確認)
  • AU-L28DY(10畳用):高さ×幅×奥行き(詳細寸法は要確認)
  • AU-L40DY(14畳用):高さ×幅×奥行き(詳細寸法は要確認)
  • AU-L56D2Y(18畳用):高さ×幅×奥行き(詳細寸法は要確認)

富士通ゼネラル ノクリアCシリーズ

  • 6畳用:高さ541mm×幅663mm×奥行290mm(重量21kg)

三菱電機 霧ヶ峰シリーズ

  • MSZ-WXV40JS-W(14畳用):高さ550mm×幅800mm×奥行285mm(重量36kg)
  • Zシリーズ(6~14畳):高さ295mm×幅799mm×奥行389mm
  • AXVシリーズ(6~12畳):高さ295mm×幅799mm×奥行230mm

ダイキン各シリーズ

  • RXシリーズ(6~8畳):高さ295mm×幅798mm×奥行370mm
  • AXシリーズ(14~29畳):高さ295mm×幅798mm×奥行370mm

日立 白くまくんシリーズ

  • RAS-AJ22R-W(6畳用):高さ530mm×幅658mm×奥行275mm(重量19.5kg)

これらの寸法データは物件の設備計画や改修工事の際の重要な参考資料となります。

 

エアコン畳数別室外機寸法の比較と選定基準

エアコンの畳数と室外機寸法には密接な関係があり、畳数が大きくなるほど室外機も大型化する傾向があります。不動産業では、物件の各部屋に適した容量のエアコン選定が重要です。

 

6畳用エアコンの室外機寸法比較

  • 富士通ゼネラル:541×663×290mm(21kg)
  • 日立:530×658×275mm(19.5kg)
  • 三菱電機AXVシリーズ:295×799×230mm
  • 冷房能力:2.2~2.5kW程度

8畳用エアコンの室外機寸法

  • シャープL25DY:暖房6~8畳対応
  • 三菱電機AXVシリーズ:295×799×230mm
  • ダイキンRXシリーズ:295×798×370mm
  • 冷房能力:2.5~2.8kW程度

10~14畳用エアコンの室外機寸法

  • シャープL40DY:暖房11~14畳対応
  • 三菱電機霧ヶ峰:550×800×285mm(36kg)
  • ダイキンAXシリーズ:295×798×370mm
  • 冷房能力:4.0~5.0kW程度

18畳以上大型エアコンの室外機寸法

  • シャープL56D2Y:暖房15~18畳対応、単相200V仕様
  • 三菱電機BXVシリーズ:255×799×338mm
  • 冷房能力:5.6kW以上

畳数による選定では、木造と鉄筋コンクリート造で適用畳数が異なることも考慮が必要です。鉄筋コンクリート造の方が断熱性能が高いため、同じ能力でもより広い面積に対応できます。

 

エアコン室外機設置スペースの計算方法と法的要件

エアコン室外機の設置には、機器本体の寸法に加えて、メンテナンスや運転効率確保のための追加スペースが必要です。不動産業では、建築基準法消防法の規定も考慮した設置計画が求められます。

 

基本的な設置スペース計算
室外機周辺に必要な最小スペース。

  • 前面(吹出し口側):60cm以上
  • 背面:10cm以上
  • 左右側面:各5cm以上
  • 上方:30cm以上

シャープL-Dシリーズの設置条件例

  • 最大配管長:15m(チャージレス15m)
  • 最大高低差:10m
  • 効率のよい運転と点検・修理のためのスペース確保が必要

法的要件と注意点
マンションやアパートなど集合住宅では、以下の規制も確認が必要です。

  • 建築基準法による建物からの離隔距離
  • 消防法による避難経路の確保
  • 騒音規制法による運転音レベル制限
  • 管理組合規約による設置位置制限

配管工事に必要なスペース
室外機設置では配管接続作業のスペースも重要です。

  • 配管接続部へのアクセススペース
  • 冷媒配管の取り回しスペース
  • ドレン配管の勾配確保
  • 電気配線の引き込みスペース

これらの計算により、実際の設置可能な室外機サイズが決まります。特に狭小物件では、設置スペースの制約により大型エアコンの導入が困難な場合があります。

 

エアコン室外機寸法表記の読み方と見積もり時の注意点

エアコン室外機の寸法表記には、設置工事の見積もりや物件適合性判断で見落としやすい重要なポイントがあります。不動産業務では、これらの詳細な理解が契約トラブルの回避につながります。

 

寸法表記の詳細な読み方
室外機の寸法表記では「663mm※」のように※マークが付いている場合があります。これは「バルブカバーや固定脚を除いた寸法」を意味し、実際の設置には追加のスペースが必要です。

 

寸法表記の種類。

  • 本体寸法:機器本体のみの寸法
  • 外形寸法:突起物を含む最大寸法
  • 設置寸法:固定脚や配管を含む実寸法
  • 据付スペース:メンテナンススペースを含む推奨寸法

見積もり時の確認ポイント
エアコン工事の見積もりでは、以下の寸法関連項目の確認が重要です。
設置場所の寸法確認。

  • 既存の室外機置き場の寸法測定
  • 搬入経路の幅・高さ制限
  • クレーン作業が必要な高層階の場合の制約

配管工事の影響。

  • 既存配管の再利用可能性
  • 配管延長による追加工事の必要性
  • 配管カバーの設置スペース

物件種別による注意点
戸建住宅の場合。

  • 隣地境界からの離隔距離
  • 建物の外壁からの突出制限
  • 基礎工事の必要性

集合住宅の場合。

  • 共用部分への設置制限
  • バルコニーの避難経路確保
  • 上下階への騒音・振動影響

メーカー間の寸法差異
同じ畳数でもメーカーにより寸法が大きく異なります。例えば6畳用でも。

  • 富士通:541×663×290mm
  • 日立:530×658×275mm
  • 三菱電機:295×799×230mm

奥行きで最大60mmの差があるため、設置場所によっては特定メーカーしか設置できない場合があります。

 

見積もり精度向上のポイント
正確な見積もりには現地調査が不可欠です。

  • 設置予定場所の実測
  • 搬入経路の確認
  • 既存設備との干渉チェック
  • 電源容量の確認

これらの詳細確認により、工事後のトラブルを未然に防ぐことができます。特に築年数の古い物件では、設計図面と現況が異なる場合があるため、実測による確認が重要になります。