

エポキシ防錆プライマー塗料の防錆は「塗料の強さ」より先に、素地調整(ケレン、清掃、脱脂、乾燥)の出来で決まります。ロックペイントのカタログでも、旧塗膜の浮き・ふくれやサビの除去、チョーキングや汚れの除去、乾燥した清浄面にすることが具体的に注意事項として記載されています。
現場でありがちな落とし穴は、目に見える赤サビだけ落として、旧塗膜の「縁(段差)」や微粉(チョーキング粉)を残すことです。粉や段差が残ると、エポキシの付着力が高くても、付いているのは“粉”であり、粉ごと剥がれる形になります。
特に塗り替え鉄部では、ケレン工具で取り切れない細部(ボルト周り、溶接ビード端部、入隅)にサビが残りやすいので、最後は「白いウエスで拭いて汚れが付かない」状態を最低ラインに据えると判断がブレにくいです。
【意外に見落とされがち:亜鉛メッキ面の“新しすぎ問題”】【page:1】
亜鉛メッキ鋼板は“塗れる”と書かれていても、表面が新しすぎて光沢が強い時期は付着が不利になりがちです。ロックペイントの注意事項では、亜鉛メッキ鋼板の目付量が多い場合、屋外放置して光沢がなくなってから塗装する旨が書かれています。
参考)https://www.hnt-net.co.jp/dcms_media/other/%E9%81%AE%E7%86%B1%E3%82%B5%E3%83%93%E6%AD%A2%E3%82%8120190312.pdf
「塗れる=いつでも密着が保証される」ではないため、急ぐ現場ほど、目荒し(研磨)や試し塗りで“剥がれ方”を先に確認しておくのが安全です。
エポキシ防錆プライマー塗料の多くは2液型で、主剤と硬化剤を混ぜた瞬間から硬化反応が進み、可使時間(ポットライフ)が作業限界になります。ロックエポキシハイプライマーでは、可使時間が温度で変化することが示され、23℃で8~9時間、30℃で7~8時間、10℃で12~14時間の目安が載っています。
ここでの実務ポイントは「可使時間=最後まで“同じ品質で”塗れる時間ではない」ことです。缶の中で粘度が上がると、希釈で戻したくなりますが、反応が進んだ材料を薄めて延命すると、膜厚不足や付着低下を招くリスクが上がります(仕様書どおりの希釈率・塗付量・工程を守る前提)。
段取りのコツは、1回で全量を混ぜないことです。特に夏場は反応が速くなるため、ロックペイントの注意事項にも「夏場の高温時は硬化反応が著しく速まる」旨と、工程間隔を空けすぎない注意が書かれています。
【実務チェック項目(2液の事故予防)】
エポキシ防錆プライマー塗料は“上塗りの受け”が広い一方で、層間の時間管理を外すと急にトラブルが出ます。ロックエポキシハイプライマーでは、上塗りは硬化乾燥後14日以内に行うこと、また塗り重ね可能時間や、日数が経過した場合は研磨して清浄面にしてから上塗りする旨が明記されています。
また、雨や結露など水分が当たって白化した場合、上塗りとの付着が悪くなるため、サンドペーパー掛け等で白化層を除去してから上塗りする注意もあります。
つまり「工程が空いた」「天候が崩れた」「夜露に当てた」など、現場あるあるのズレは、上塗り不良として数日~数週間後に回収コストで返ってきます。だから、工程表の中で“守るのは塗り日ではなく層間”という発想が、手戻りを減らします。
【上塗りで失敗しやすいパターン】
エポキシ防錆プライマー塗料は、塗り替え向けに「旧塗膜の上に塗れる」ことが強みとして語られますが、条件付きである点が重要です。ロックペイントの資料では、活膜状態の各種旧塗膜に対して付着性に優れることが示される一方、旧塗膜がシンナーで溶解する場合はちぢみ(リフティング)を生じることがあるので、試し塗りしてから使用する注意が書かれています。
この“ちぢみ”は、塗膜側の問題に見えて、実際は「下の塗膜×上の溶剤×塗り方(厚付け・一気塗り)」の相性事故です。試し塗りでNGが出たら、旧塗膜をもっと落とすか、適合する下塗り体系に寄せるしかありません(強行するとやり直しの範囲が拡大します)。
亜鉛メッキ鋼板についても、直接塗装できる旨がある一方で、注意事項として“目付量が多い場合は屋外放置して光沢がなくなってから”という条件が示されており、表面状態の見極めが前提です。
【現場での判断を早くする小技】
検索上位の解説では「サビ止め」「密着」「2液」「ケレン」までは語られがちですが、実務で地味に効いてくるのが“表面トラブルの扱い”です。ロックペイントの注意事項には、塗装後硬化不十分な時に水分が当たると白化現象が起き、上塗りとの付着が悪くなるため、研磨やシンナー拭き等で白化層を除去してから上塗りする必要があると書かれています。
さらに、同資料には乾燥が不十分な場合にアミンブリードを起こすことがある旨、湿度85%以上では塗装を避ける旨、塗装中および塗装後24時間は5℃以下にならない場所で使用する旨が記載されています。
ここが意外ポイントで、エポキシの不具合は「塗った直後に分かる」より、「上塗り直前に気づく」か「引き渡し後に層間で出る」ことが多いです。だから“塗った膜を守る”という発想で、夜露・結露・降雨リスクのある工程は、乾燥養生の確保(シート養生、工程前倒し、別日施工)を段取りに組み込むと、結果的に最短になります。
【この話が効く現場(あるある)】
下塗り材の仕様・配合比・可使時間・塗り重ね可能時間の根拠として有用(ロックエポキシハイプライマーのカタログ)
https://www.rockpaint.co.jp/architecture/data/catalog/061-0530_catalog.pdf

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