エポキシ石材接着剤と下地処理と目地詰め

エポキシ石材接着剤と下地処理と目地詰め

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エポキシ石材接着剤と下地処理

エポキシ石材接着剤の現場要点
🧹
下地処理が強度を決める

ホコリ・油・レイタンス除去、できるだけ乾燥、平滑化が最優先。

⚖️
2液混合は“均一”が命

撹拌不足は接着強度不良やシミ原因になり得るため、練りムラを残さない。

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養生と目地詰めの順序

仮固定→一定期間養生→動かない確認→目地詰め、の順を崩さない。

エポキシ石材接着剤の下地処理と清掃の要点


石材の接着不良の多くは、接着剤そのものより「下地処理の甘さ」で起きます。石材の裏や下地面に、ホコリ・汚れ・油脂・レイタンス等が残ると、エポキシの“濡れ(密着)”が阻害され、局所的に浮き・はく離の起点になります。メーカー資料でも、接着前に付着物を取り除き、下地を清掃し、下地面は平滑にして、できるだけ乾燥させることが示されています。
特にモルタル下地をつくった場合、表面の粉っぽさ(脆弱層)は一見きれいでも接着界面としては弱く、施工後しばらくしてから「面で剥がれる」形になりやすいです。清掃は“見た目の掃除”ではなく、界面を作り直す意識で、ケレン・研磨・吸塵までを一連として考えます。下地の凹凸が大きいと点付けの荷重が一点集中しやすく、石材側の欠けや応力集中にもつながるので、平滑化の優先度は高いです。


参考)https://www.sonitech.jp/media/W1siZiIsIjIwMjEvMDgvMTEvMDIvMzgvMDAvODBlOWZmY2QtNzhhZC00ODY2LWJmNTUtY2EzY2EyYTE3ZmMyL0VLMjcwLnBkZiJdXQ/EK270.pdf?sha=9a941ed71828198f

意外と盲点なのが、作業中に舞う粉じんの再付着です。清掃→墨出し→接着の間に粉が落ちる現場では、最終の“拭き上げ”タイミングを「貼り付け直前」に寄せるだけで、密着のブレが減ります。エポキシは強力でも、汚れの上には強く接着できないため、下地処理の工程は削らない方が結果的に早いです。

エポキシ石材接着剤の2液混合と撹拌不足のシミ対策

2液型のエポキシ石材接着剤は、主剤と硬化剤が所定比率で混ざり、均一に反応して初めて設計通りの物性になります。実務で起きやすいのが「混合比は合っているのに、練りムラが残った」ケースで、強度不良だけでなく、施工後に“シミ”や汚染トラブルとして表面に出ることがあります。実際に、2液混合タイプはよく撹拌して使用し、撹拌が不十分だとシミの原因になる可能性がある、と明記された資料があります。
混合のコツは、練り始めの“筋”が消えるまで混ぜるだけでなく、容器の壁際・底に残る未混合部を必ず拾い上げることです。現場あるあるとして、練り板の端に寄った硬化剤がそのまま残り、後半のパテだけ反応が遅れて「押さえたところだけ柔らかい」状態になることがあります。混合後に色ムラ・艶ムラが見える材料は、色が均一になった時点を最低ラインとし、さらに練り返す方が安全です。


参考)https://www.advan.co.jp/download/stone-bond_ins.pdf

白色系や吸水性が高い石材は、接着剤側の影響が表面に出やすく、汚染が施工クレームに直結します。白色系やライムストーン系では、汚染防止のため撥水処理のうえ施工する、という注意も示されています。

この手の石は「接着剤が見える」わけではなく、含浸や変色として“後から”出るため、材料選定より先に、混合と汚染対策の段取りを固めるのが現場的です。

エポキシ石材接着剤のだんご貼りと圧着と仮固定

エポキシ石材接着剤の施工では、石の裏面にだんご状に点付けし、壁面に押しつけて圧着する手順が一般的に示されています。
点数は石のサイズや重量で変わりますが、少なすぎると保持力が不足し、多すぎると不陸調整の余地が減り、仕上がり面の調整が難しくなります。大切なのは、点付けの“量”よりも、圧着して座りを決めた後に、石が自重でずれない状態を作ることです。
そして、点付けだけで全てを支える発想は危険です。施工例では、面外への倒れ防止のために、別材で石材上部を仮固定する旨が示され、貼り付け→仮固定→養生の順で安定させる考え方が読み取れます。

仮固定は「落下防止」だけでなく、「硬化中のクリープ(じわじわ動く)」を抑えて目地通りを守る意味も大きいので、雑に済ませるほど最終の手直しが増えます。

また、貼り付けの順番は、最下部から順に積み上げる形が基本です。下から決めると基準線が安定し、上段の荷重や工具接触によるズレを管理しやすくなります。


参考)https://ikutas-online.com/collections/uchiepo-tokusyu

「貼れたからOK」ではなく、硬化までの間の外力(振動・衝突・温度変化)をどう遮断するかを作業計画に入れると、後戻りが減ります。

エポキシ石材接着剤の養生と目地詰めの手順

石材の貼り付け後は、硬化が進んで“動かない”状態になってから次工程へ進めるのが鉄則です。施工例として、1日以上養生し、石材が動かなくなったことを確認した後に目地材を充てんする、という段取りが示されています。
この「確認した後」という一文が重要で、気温・下地温度・混合状態で硬化はブレるため、時間だけで判断すると事故ります。
目地は見た目だけでなく、動きを逃がす機能も持つため、条件によっては弾性シーリング材の併用や、伸縮目地の設置が必要になります。状況に応じて縦横方向に伸縮目地を設ける、必要に応じて弾性シーリング材を充てんする、という考え方が施工資料に示されています。

屋内でも、下地がボード系・合板系、あるいは温度変化が大きい区画では、石と下地の動きが一致しないため、目地設計を“構造”として扱うのが安全です。

目地幅の目安についても、石質により3〜6mmで行う旨が記載されており、石材の性格(吸水、欠けやすさ、寸法精度)で適正が変わることが分かります。

意外な落とし穴として、目地詰め前の清掃不足があります。接着剤のはみ出しや硬化物を残したまま目地材を押し込むと、目地材が連続せず、薄い部分から割れたり、汚れ溜まりになりやすいので、目地前の“仕上げ清掃”も工程に組み込みます。

エポキシ石材接着剤の黄変と白色系の汚染の現場判断(独自視点)

検索上位では「強度・施工手順」に寄りがちですが、現場で効いてくるのは“見た目のトラブル”への先回りです。たとえばエポキシ樹脂は紫外線に弱く、直射日光下では黄変が起こり得る、という性質が知られています。
この性質は接着剤“そのもの”が露出する場面だけでなく、半透明・薄色の石や、透過性のある仕上げ条件で「何となく色味が変わった」と見えるリスクにもつながります。
また白色系・ライムストーン系では、撥水処理のうえ施工する、という注意がある通り、汚染(シミ)に対して石側が敏感です。

ここでの現場判断のポイントは、「接着剤の選定」だけでなく「混合ムラをゼロに近づける」「貼り付け前に石の裏を乾かす」「仮固定材の汚れを石に移さない」など、工程全体で汚染ルートを潰すことです。

意外と効果があるのが、同一ロットの端材で“試し練り→試し貼り→翌日確認”をすることです。撹拌不足がシミの原因になり得ると明記されている以上、手順の正しさを現場で再現できているかは、短い試験で確認できます。

施工後に後悔しがちなポイント(黄変・シミ・ムラ)は、発生してからでは戻しにくいので、工程の前半に検査を寄せるのが、結果的に最短ルートになります。


参考)【エポキシ塗料の特徴と弱点を知ろう】ガレージ・コンクリート床…

下地清掃・だんご貼り・混合とシミ注意の根拠(施工資料)
https://www.advan.co.jp/download/stone-bond_ins.pdf




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