ゴムシート防水接着剤とプライマー施工手順と注意点

ゴムシート防水接着剤とプライマー施工手順と注意点

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ゴムシート防水接着剤とプライマー

ゴムシート防水接着剤の要点
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基本は「下地処理→プライマー→接着剤→張付け」

プライマーで下地を安定させ、接着剤の所定塗布量と乾燥・転圧を守るほど、剥がれ・浮き・端部不良を減らせます。

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塗布量は仕様に寄せる

参考仕様では、プライマー0.2kg/㎡、接着剤は下地0.25kg/㎡+シート0.15kg/㎡など、工程ごとに目安が示されています。

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溶剤・静電気・換気が事故を左右

溶剤系の接着剤は引火・健康リスクが上がるため、換気と静電気対策、SDS確認が段取りに入っていないと危険です。

ゴムシート防水接着剤の種類とプライマー


ゴムシート防水は、シート本体だけでなく「プライマー」と「接着剤」の相性で品質が決まります。ゴムシート防水では、プライマーと接着剤を別工程として施工するケースが一般的で、ローラー刷毛などでそれぞれ塗布して密着性を確保します。特に、塩ビシートでは“接着剤が下地側のプライマーを兼ねる”扱いがある一方、ゴムシート防水ではプライマー+接着剤の両方を使う点が混同されやすいので要注意です。
接着剤の系統は現場で「溶剤系」「水性(エマルション)」「反応硬化系」などの呼び分けがされますが、加硫ゴム系シート防水の副資材としては、プライマーにクロロプレンゴム系・ブチルゴム系が挙げられ、下地用接着剤にはクロロプレンゴム系・ブチルゴム系・アクリル樹脂系・ウレタン樹脂系が整理されています。つまり“ゴム用=全部同じ”ではなく、下地用/接合用など目的別に材料設計が違う前提で考えると選定ミスが減ります。


参考)シート防水工法の標準納まり図[接着工法] - 仕様一覧

また、シート相互の接合(ジョイント)用の接着剤・テープ状シール材・不定形シール材まで含めて一体の防水層を作る、という捉え方が重要です。シートの張付けが強くても、ジョイント部や端末部の設計・材料が弱いと水密は簡単に破られます。材料名だけで決めず、メーカー工法と仕様(接合幅、端部納まり)までセットで確認してください。

ゴムシート防水接着剤の施工手順と下地処理

接着工法の基本は「下地条件を整え、プライマー、接着剤を用いて下地全面にシートを接着させる」ことで、防水層を一体化させる考え方です。強風の影響を受けにくいなど利点がある一方、下地の湿気の影響で膨れが生じることがあるため、湿気が予想される場合は脱気工法の検討が必要になります。ここを理解していないと、接着剤の性能だけで膨れ問題を解決しようとして遠回りになります。
下地処理の要点は「汚れを落とす」だけではなく、“接着できる表層を作る”ことです。例えば粗面や脆弱化した下地では下地調整材を全面塗布して接着強度を上げる、ひび割れが大きい場合はUカット+充填材で処理する、といった改修時の考え方も整理されています。現場の失敗は、下地の強度・平滑性・含水状態のどれかが不足したまま次工程に進むことで起きやすいです。

ALC下地はさらにクセがあり、目地部の処理や絶縁テープ、増張りの考え方が仕様として示されています。ALCの長短辺接合部に絶縁テープを張り付ける工程が入るなど、RCと同じ手順感覚で進めると不具合リスクが上がります。ALCは動き(ムーブメント)を見込んで“工法的に処理”する前提を押さえてください。

ゴムシート防水接着剤の塗布量と乾燥と転圧

接着剤トラブルで多いのは、「材料が悪い」より「塗布量・乾燥・転圧の外し」です。仕様例として、非加硫ゴム系シートの参考仕様では、プライマー塗りが0.2kg/㎡(ALCは0.3kg/㎡)、接着剤塗りは下地0.25kg/㎡+シート0.15kg/㎡といった目安が示されています。まずは“だいたい”で塗らず、㎡当たりの使用量を現場で見える化すると品質が安定します。
また、裏面に粘着層を積層したシート、または接着剤をあらかじめ塗布したシートを用いる場合は、接着剤を下地面のみに塗布し、使用量は0.25kg/㎡程度とする考え方も示されています。ここを知らずに両面塗りを続けると、材料コスト増だけでなく、乾燥待ちや溶剤滞留のリスクを自分で増やすことがあります。材料仕様(粘着層の有無)で工程が変わる点は、段取りの時点で職長が押さえるべきです。

乾燥の目安としては「プライマーの乾燥を確認後に接着剤を塗布し、塗布後は適正な乾燥時間(指触乾燥)をとる」という注意が、EPDM系合成ゴムシート防水の施工手順でも示されています。ここで焦って張ると溶剤が抜け切らず、初期は付いていても後からふくれ・浮きになりやすいので、天候(気温・湿度・風)を含めた“乾燥管理”を工程として扱うのがコツです。


参考)http://www.asahik.server-shared.com/seat.htm

ゴムシート防水接着剤の安全とSDS

溶剤系のゴム系接着剤は、施工品質以前に安全のハードルがあります。加硫ゴム系シート防水マニュアルでは、溶剤や接着剤の詰め替え時に金属製缶を導電床に置いて静電気リスクを下げる、接着剤攪拌で金属製の攪拌棒を使わない、攪拌機を使うなら接地(アース付き)で行う、といった静電気対策が具体的に示されています。現場で見落とされがちですが、“火気厳禁”だけでは足りず、帯電→火花→引火のルートを潰す必要があります。
さらに同マニュアルでは、溶剤ガスは空気より重く、風通しの悪い場所では滞留することがあるため、接着剤乾燥時の溶剤ガスの飛散時間を十分にとってから作業を始める、と注意されています。特に立上り周りやパラペット内側、改修で仮囲いが入った屋上は“換気しているつもり”でも滞留しやすいので、送風機の置き方まで含めて計画が必要です。安全が段取りに入っていない現場ほど、品質のばらつきも増えます。

SDS(安全データシート)は「危険有害性・取扱い・保管・応急処置・法規制」などの情報がまとまっているため、材料採用前に必ず確認し、現場に周知するのが基本です。メーカーはSDSのダウンロード窓口を用意しており、製品名で該当SDSを入手できます。缶に書いてある注意だけで運用せず、SDSの内容をそのまま朝礼・KYの項目に落とし込むと事故が減ります。


参考)SDSダウンロード

「溶剤系の接着剤を使う=当たり前」になっている現場ほど、意外と見落としがあるのが“断熱材との相性”です。例えば資料では、溶剤に触れると溶ける断熱材があるため、張り付け時に溶剤系接着剤を使わない注意が示されています。材料選定は防水材だけでなく、下地・断熱材・既存層まで含めた“組合せ”で最終判断してください。


参考)http://www.parker-asahi.co.jp/pdf/20230814_Waterproofing_toral.pdf

公的仕様(JASS8参考仕様)で、シート防水の工程・塗布量目安が確認できる(塗布量の根拠・説明に便利)
https://www.krkroof.net/method/siyo-5.html
加硫ゴム系シート防水の副資材(プライマー/下地用接着剤/接合用接着剤)や、静電気対策まで具体的にまとまっている(安全・材料整理に便利)
https://krkroof.net/publication/pdf/k_gomu2011.pdf




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