

建築の外構・造成・設備更新の現場では、刈払機の「パワー」より先に、近隣クレームを避けるための静音が評価軸になることが多いです。特に早朝の段取り(朝イチで雑草を払い、昼に他職が入る)では、エンジン式の爆音が使いづらいという購入動機が実際にレビューで語られています。民家周辺で静音目的で購入した、という声はCG36DBの購入者レビューでも確認できます。
一方で「静かだから万能」という理解は危険です。コードレスは燃料準備が不要で、短時間の“ちょい刈り”に強い反面、バッテリーが切れたら作業が止まる(予備電池・充電導線が必要)という制約がセットで来ます。静音性を強みにするなら、作業時間と電池本数の運用設計まで含めて評価するのが現場向きです。
ハイコーキの36V系(マルチボルト)で評価されやすいのは、「負荷が増えると回転数が上がる」オートモードの存在です。これにより、草の密度が変わる場所でも回転数を固定し続けず、過剰回転・過負荷を抑えながら作業効率を狙えます。実際、CG36DC系はオートモード搭載が明記され、1充電あたり約50分(BSL36B18X使用時・オート)という目安も示されています。
ここで建築従事者が押さえるべきは、「50分」は“現場の50分”と一致しない点です。法面・縁石・残土の混在など負荷が上下する現場では、オートが効く一方で、刈刃への絡み・石噛みが増え、停止ややり直しで実作業時間が削られます。したがって評価は「カタログ上の作業時間」ではなく、(1)予備電池の回し方、(2)充電器をどこに置くか、(3)誰が充電管理するか、まで含めて決めると失敗しにくいです。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/082829973f5738fca88909f61c68dc7a6b77f620
コードレス刈払機は、パワーが上がるほど重量や取り回しが課題になりやすいのが実態です。たとえば18VのCG18DA(JC)は「パワフルさが魅力」とされつつ、本体重量が4.34kgで「取り回しにくい点がネック」と明確に評価されています。さらに、チップソー用カバーは標準付属だが、ナイロンコード用の保護カバーは別売りという注意点もあり、運用の安全設計に追加コストが発生し得ます。
36VのCG36DC系は、ブラシレスモーターで従来機比1.6倍の高トルク、外径255mmのチップソー採用など“押し切る”方向の強化が特徴です。特に造成地の太めの雑草や、管理が遅れた現場の立ち草では「回転が落ちない=歩留まりが落ちにくい」ことが評価に直結します。反面、スペック表では質量が4.5~4.7kg(バッテリー装着時)と示されており、長時間作業ではベルト調整や姿勢の癖が疲労に直結します。
ここで意外と盲点になるのが「評価のブレは、刃とベルトで出る」ことです。新品チップソーの切れ味は高評価を作りやすい一方、石に当てた後の切れ味低下で“同じ機種なのに急に重い”と感じることがあります(結果として「振動が増えた」「腕が疲れる」といった体感につながる)。そのため、機体評価を公平にするには、刃の消耗サイクル(何日で交換・研磨するか)も同時に基準化しておくのが建築現場向きです。
参考)wimblog » HiKOKI 刈払機 CG3…
複数現場を回る建築従事者にとって、刈払機の評価を大きく左右するのが「運搬」と「収納」です。CG36DC(D)はメインパイプ分割形で、ほぼ真ん中から分割でき、持ち運びや収納に便利という説明がされています。軽トラやバンに脚立・養生材・測量機器が載る状況では、分割できるだけで積載の自由度が上がり、結果的に“使う頻度が増える=元が取れる”方向に評価が動きます。
また、メーカー公式ページでも「分割できるので、持ち運びや収納に便利」と明記されています。現場での実務に落とすなら、分割機の強みは「狭い車両に入る」だけではありません。保管時に刃部を分けておけるため、他工具との干渉や養生の手間が減り、刃カバー装着の徹底にもつながります。
参考)https://www.hikoki-powertools.jp/products/gardening/grasstrimmer/cg36dc_d/cg36dc_d.html
刈払機は、機種の評価以前に「安全衛生教育」の考え方を現場の前提に据えるべき工具です。刈払機取扱作業者安全衛生教育は、厚生労働省通達(平成12年2月16日 基発第66号)に基づく教育で、受講しなくても罰則はないとされつつ、災害防止のために重要だと説明されています。つまり会社としては“法的に即アウトではない”ではなく、“事故が起きたら説明責任が重い”領域だと捉えるのが現実的です。
建築現場でありがちな事故シナリオは、(1)石・鉄筋端材・縁石への接触、(2)キックバック、(3)飛散物による第三者災害です。ここで評価を上げるコツは、機能の比較よりも「点検・保護具・作業範囲の取り方」をルール化することです。安全衛生教育が扱うのはまさに、刈払機の危険性や安全な使用方法、事故防止対策であり、機種更新より先に効く“再現性の高い改善”になりやすいです。
参考)よくあるご質問・回答【刈払機取扱作業者安全衛生教育】|(一財…
参考:刈払機取扱作業者安全衛生教育の位置づけ(通達・罰則の有無など)
よくあるご質問・回答【刈払機取扱作業者安全衛生教育】|(一財…
参考:CG36DC系のオートモード・作業時間・ブラシレスモーター等の仕様比較
https://www.bildy.jp/mag/hikoki-cg36dc/

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