ホワイトボード寸法一覧と建設現場での選び方

ホワイトボード寸法一覧

ホワイトボード寸法の基本規格と標準サイズ

建設現場で使用されるホワイトボードの寸法は、JIS規格に基づいた標準サイズが基本となっています。最も一般的な寸法規格は横長タイプで、主要なサイズ展開は以下の通りです。

 

小型サイズ（600-900mm幅）

• W900×H600mm：事務所での連絡用や個人作業向け
• W600×H900mm：縦型レイアウトで省スペース設置可能
• 価格帯：税込6,270円～8,800円程度

中型サイズ（1200-1800mm幅）

• W1200×H900mm：標準的な会議室サイズ
• W1800×H900mm：中規模チーム向けミーティング用
• W1800×H1200mm：プレゼンテーション用大画面
• 価格帯：税込11,220円～39,600円程度

大型サイズ（2100mm幅以上）

• W2100×H900mm：大型会議室や現場事務所向け
• W2400×H1200mm：建設現場の全体工程管理用
• 価格帯：税込31,240円～52,800円程度

建設業界では特に横幅1,200mm以上のサイズが重宝されており、これは工程表や人員配置表などの詳細な情報を一覧表示するためです。

 

建設現場向けホワイトボード寸法の選び方

建設現場でのホワイトボード選択は、使用目的と設置場所の制約を考慮することが重要です21。現場事務所や作業エリアの特性に応じた最適な寸法選択が、作業効率向上の鍵となります。

 

現場事務所での用途別寸法選択

• 危険予知活動表：W1200×H900mm以上が推奨
• 工程管理表：W1800×H1200mm以上で詳細表示
• 人員配置表：W900×H600mmで十分な場合が多い
• 作業指示書：W600×H900mmの縦型が効果的

建設現場特有の環境要因も寸法選択に影響します。屋外使用や粉塵の多い環境では、メンテナンス性を考慮して小型から中型サイズ（W900-1200mm）が実用的です。一方、現場事務所内での工程管理には大型サイズ（W2100mm以上）が視認性の観点から有効です。

 

移動性を重視した寸法選択
建設現場では頻繁な移動が必要なため、キャスター付きスタンド型を選択する場合、横幅1,200mm以下が取り回しやすいとされています。重量も考慮すべき要素で、W900×H600mmのスチール製で約6-8kg、W1800×H1200mmでは約25-30kgとなります。

 

壁掛け式ホワイトボード寸法比較表

壁掛け式ホワイトボードは建設現場の限られたスペースを有効活用できる優れた選択肢です。設置場所の制約がある現場事務所や作業エリアでは、壁面を活用した寸法選択が重要となります。

 

ホーロー製壁掛け式寸法一覧

品番	寸法（W×H mm）	価格（税込）	用途
H-23U	900×600	¥8,800	個人作業・連絡用
H-34U	1200×900	¥15,400	小規模ミーティング
H-36U	1800×900	¥20,900	中規模会議室
H-46U	1800×1200	¥39,600	プレゼンテーション
H-37U	2100×900	¥35,750	大型工程管理
H-48U	2400×1200	¥52,800	全体計画表示

スチール製壁掛け式の特徴
スチール製は磁力に対応しているため、図面や写真の掲示が容易です。建設現場では設計図面や安全標識の掲示が頻繁にあるため、この機能は非常に実用的です。価格もホーロー製より約30-40%安価で、コストパフォーマンスに優れています。

 

壁掛け式の場合、設置高さも重要な要素です。一般的には床面から900-1200mmの高さに下端を設置することで、多くの作業者が無理なく使用できます。天井高が2400mm以下の現場事務所では、W2100×H900mmサイズが上限となることが多いです。

 

スタンド型ホワイトボード寸法仕様

スタンド型ホワイトボードは移動性と設置自由度の高さから、建設現場で最も活用されるタイプです。キャスター付きモデルでは、会議から現場説明まで幅広いシーンで活躍します。

 

連結タイプパーティションボードの寸法展開
両面ホワイトボードタイプ（H1800mm）

• 1連：W964×D589×H1790mm（板面W876×H1643mm）重量12.8kg
• 2連：W1844×D589×H1790mm（板面W1666×H1643mm）重量21kg
• 3連：W2724×D589×H1790mm（板面W2456×H1643mm）重量30kg
• 4連：W3690×D589×H1790mm（板面W3332×H1643mm）重量42kg
• 6連：W5450×D589×H1790mm（板面W4912×H1643mm）重量60kg

H1500mmタイプの軽量仕様
高さを1500mmに抑えたタイプでは、同じ幅でも約15-20%の軽量化が実現されています。天井高に制約がある仮設事務所での使用に適しており、移動時の取り回しも向上します。

 

連結システムの特徴として、必要に応じて幅を拡張できる点があります。建設プロジェクトの規模拡大に合わせてボード面積を増設可能で、初期投資を抑えながら段階的に設備を充実させることができます。

 

価格は1連の税込60,500円から6連の330,000円まで幅広く展開されており、プロジェクト予算に応じた選択が可能です。

 

建設業界特有のホワイトボード活用法と寸法要件

建設業界では法令遵守と安全管理の観点から、ホワイトボードに特殊な要件が求められることがあります。特に2006年から事業者の努力義務となった危険予知活動では、専用フォーマットのホワイトボードが推奨されています。

 

危険予知活動表の寸法要件
危険予知活動表では、以下の項目を明確に表示する必要があります。

• 作業内容の詳細記載エリア：最低W300×H200mm
• 危険要因の列挙スペース：W400×H300mm以上
• 対策措置の記入欄：W300×H250mm以上
• 確認者署名欄：W200×H100mm

これらを総合すると、最低でもW1200×H900mmの寸法が必要となり、実用的にはW1500×H1200mm以上が推奨されます。

 

現場特有の環境対応仕様
建設現場では屋外使用や高湿度環境での使用も想定されるため、以下の仕様が重要です。

• 防塵性能：IP54相当の密閉性
• 耐候性：UV耐性を持つ表面処理
• 耐振動性：重機稼働環境での使用を考慮

多言語対応と視認性
外国人労働者の増加に伴い、多言語での情報表示が必要なケースが増えています。この場合、通常より20-30%大きな寸法が必要となり、W1500×H1200mm以上のサイズが実用的です。

 

また、安全標識や緊急連絡先の常時表示義務がある現場では、専用の掲示エリアを確保するため、通常のホワイトボードに加えて補助的な小型ボード（W600×H450mm程度）の併設が効果的です。

 

建設現場での最適なホワイトボード寸法選択は、法令要件、安全管理、作業効率のバランスを考慮した総合的な判断が求められます。特に新規現場立ち上げ時には、将来の拡張性も含めた長期的な視点での寸法選択が重要となります。