

建築現場で「事務機器 中古」を検討する場面は、現場事務所の立上げ・増員・短期の工程ピークなど、納期優先とコスト圧縮が同時に求められるタイミングが多いです。環境省の「リユースのための手引き」でも、リユース品は新品よりコストを抑えられ、在庫品なら納期が早い場合がある点がメリットとして整理されています。さらに、机・テーブル・いす等のオフィス家具はまとまった数量が出入りしやすく、中古市場で流通しやすい品目として挙げられています。
環境省:オフィス等から発生する使用済製品 リユースのための手引き(中古調達・引渡し・マニフェスト等)
一方で、現場での失敗は「安さ」だけで機種を決め、運用コストと手戻りが膨らむパターンです。例えば複合機は、印刷枚数に応じた従量課金(カウンター)や月額基本料金、トナー・修理の扱いが契約により変わるため、購入前に“月の想定枚数”をざっくりでも出しておくと判断がブレません。中古は新品よりカウンター料金が高めになり得るという指摘もあり、月の印刷が多い現場ほど差が効きます(積算資料の束、施工図、配筋検査票、写真台帳などが多い現場は要注意)。
目安の考え方(現場で使える超実務版)
中古複合機でも保守契約は可能で、代表的にはカウンター保守・スポット保守・保守なしのように複数の選択肢があると整理されています。カウンター保守は、印刷枚数に応じた課金に加えて基本料金がかかる一方、故障時の部品交換費が原則不要で、対応も速いというメリットが説明されています。現場では「止まった瞬間に工程が止まる」書類(安全書類、出来形、是正指示、発注者提出物)があるため、保守方式は“現場の止められなさ”で決めるのが合理的です。
カウンター保守で現場が得する場面
逆に、保守を軽くしてよい場面(ただし条件付き)
中古導入の見落としポイントとして「部品供給の年限」も重要です。販売店の説明だけに頼らず、発売年・想定寿命・保守部材の入手性(ドラム、定着、搬送系)まで確認し、工期の残り期間に対して“途中で詰む”リスクを潰します。
建築現場の事務機器は、一般オフィスと違い「置いて終わり」になりません。仮設事務所は電源容量がタイトなことがあり、さらに回線(光・モバイル)も工区・時期で変わるため、納品時に“運用に必要な前提条件”をチェックリスト化しておくと強いです。環境省の手引きでも、リユース品の調達先として店舗・ネット等が整理され、購入時には現物確認(ネットなら写真・状態表示)や保証の活用が推奨されており、現場納品での確認行為が合理的であることが読み取れます。
現場向け:納品時チェック(入れ子なし)
意外と効く小技として、現場では「複合機の設置面の水平出し」を雑にすると、紙詰まりや搬送不良が増えます。水平器でサッと確認し、足の調整や設置台で補正するだけで、故障・呼び出し回数を減らせることがあります(現場の粉塵環境では特に差が出やすい)。
建築の元請・現場代理人の立場で怖いのは、現場撤去時に「中古で売れるかも」と「廃棄」を混ぜて、書類が崩れることです。環境省の手引きでは、リユース品は古物商許可を持つ業者に引き渡す必要があり、廃棄処分品は廃棄物処理業の許可を持つ業者に引き渡す必要があると整理されています。また、古物商許可と産業廃棄物処理業許可を併せ持つ同一業者へ引き渡す場合でも、産業廃棄物についてはマニフェスト交付が必要と明記されています。
現場での運用ポイント(事故が起きやすい順)
建築現場では、事務機器そのものより「空調機器の撤去」が絡むと、さらに書類が増えます。フロン排出抑制法の対象となる第一種特定製品(業務用エアコン等)を廃棄する場合、フロン回収行程管理票(フロン行程管理票)を用いた管理・記録が必須だと解説され、回収依頼書・委託確認書・引取証明書などの書面を交わすことが義務付けられる旨も説明されています。解体工事に伴う場合は、元請が第一種特定製品の有無を確認し、発注者へ書面(事前確認書)で説明し、その写しを3年間保存する必要がある点も整理されているため、仮設事務所の撤去と同時に“業務用空調の処分”が発生する現場は早めに段取りを切るべきです。
フロン行程管理票の概要(必要書類・保存・罰則・解体工事の事前確認)
検索上位の定番は「価格」「保証」「保守」になりがちですが、建築現場で本当に効くのは“運用事故の予防設計”です。特に、現場の複合機・PC・ネットワークは、所長や工事主任が触るというより、複数人が短時間で触って次へ回す「共有物」になりやすく、設定が一度崩れると復旧に時間が溶けます。環境省の手引きでも、使用済情報通信機器のリユースや廃棄時にはデータ管理に注意が必要で、単純な削除では復元可能であり、専用ソフト・強磁界・物理破壊などの手法が例示されていますが、これは“撤去時の情報漏えい”だけでなく“運用中の設定情報の管理”にも応用できます。
現場で効く「独自」運用ルール例(導入初日に決める)
このやり方だと、中古導入でも「安いのに現場が回る」状態を作りやすく、結果として工程遅延や再提出のロスを減らせます。次は、想定している現場規模(人数)と月の印刷枚数(だいたい)を前提に、複合機の保守方式を“現場向けに”どれに寄せるか決めていきますか?