ジンクリッチプライマー塗料と重防食塗装と素地調整

ジンクリッチプライマー塗料と重防食塗装と素地調整

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ジンクリッチプライマー塗料と素地調整

ジンクリッチプライマー塗料の要点
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最重要は素地調整

さび・旧塗膜・塩分・油分が残ると密着不良や防食低下につながるため、工程の最初に品質が決まります。

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攪拌を止めない

亜鉛末は沈降しやすく、攪拌不足は“塗っているのに効いていない”状態を招きます。

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塗装間隔と上塗り管理

指触乾燥だけで急ぐと層間不具合の原因になります。仕様書の最小・最大インターバルを守りましょう。

ジンクリッチプライマー塗料の防食と原理


ジンクリッチプライマー塗料は、亜鉛末を高濃度に含むことで、鋼材に対して“亜鉛が先に犠牲になる”作用(犠牲防食)を狙う下塗りです。
重防食塗装では、防食下地としてジンクリッチペイント(無機/有機)を使い、その上に遮断性の高い下塗り(例:エポキシ)と耐候性の高い上塗り(例:ポリウレタン、ふっ素)を組み合わせる考え方が整理されています。
この体系は「塗膜で遮断」だけに頼らず、下地に防食機能を持たせるのがポイントで、海岸・海上のような厳しい腐食環境で塗替え周期を長くする目的に合致します。

ジンクリッチプライマー塗料の素地調整とケレン

ジンクリッチプライマー塗料は、鉄面・亜鉛めっき面に“直接”塗ることが重要で、塗装面にさび・旧塗膜・汚れが残ると亜鉛による防食性能が発揮されにくく、密着不良の原因にもなります。
仕様書レベルでも、汚れ・付着物の除去、油類の拭き取り、塩分(海塩粒子や融雪剤)を高圧水洗等で除去することが明記され、下地の清浄度が前提条件になっています。
意外に見落とされがちなのが「塩分は目で見えにくい」点で、沿岸だけでなく冬季の融雪剤が飛散する地域の鉄部でも、塩分残留が防食の足を引っ張ります。

ジンクリッチプライマー塗料の攪拌と沈降

ジンクリッチ系は、比重の大きい亜鉛粉が樹脂溶液中に分散しているため沈降しやすく、使用前だけでなく使用中も攪拌し続けないと本来の性能が得られない、という指摘があります。
現場で起きる典型的な事故は「最初は濃く、後半が薄い」状態で、同じ缶から塗っているのに防食性能にムラが出ます。
対策はシンプルで、攪拌のルールを“段取り”として固定化(攪拌→小分け→攪拌を繰り返す等)し、作業者の勘に依存しない運用にするのが確実です。

ジンクリッチプライマー塗料の乾燥時間と塗装間隔

塗り重ねは「指触乾燥後に塗装可能」とされる一方で、2層目は1層目が硬化乾燥した後に行うこと、乾燥判定は“強く押して指紋の凹みが付かない”等、具体的な確認方法まで示されています。
また、他社製塗料を上塗りする場合は常温で24時間以上空ける目安、5℃以下の低温時は塗装を避ける注意があり、上塗りの“早塗り”はリスクになります。
建築鉄骨の重防食塗装の文脈では、ブラスト後「4時間以内にジンクリッチを塗布」といった厳しい制約が例示されており、素地調整後の放置が品質に直結することも押さえておきたいところです。

ジンクリッチプライマー塗料の独自視点:封孔処理と発泡

あまり一般記事で深掘りされませんが、厚膜形無機質ジンクリッチペイントの上に有機塗料(例:エポキシプライマー)を塗り重ねると、発泡が生じて乾燥後にふくれ状・クレーター状として残ることがあり、美観・防食の両面で弊害になります。
原因は、厚膜形無機ジンクはボイド(空隙)が大きく、有機塗料が上塗りされるとボイド中の空気との置換が十分でないまま乾燥し、欠陥形状が残るためで、膜厚が約30μmを越えると起きやすいとされています。
対策として、低粘度に希釈した塗料でボイドを埋める「ミストコート方式」や、湿った状態で塗り重ねて押さえる「ウエットオンウエット方式」など、封孔処理の考え方と条件が整理されています。
重防食塗装の定義と仕様の考え方(ジンクリッチ+エポキシ等の組合せ、膜厚目安、耐久性の目標)
https://www.nikkenren.com/kenchiku/sekou/steel_frame_Q&A/A-5-3.pdf
厚膜形無機質ジンクリッチ上の発泡原因と、封孔処理(ミストコート/ウエットオンウエット)の具体条件
https://www.nipponpaint.co.jp/biz1/large/pdf/tech09.pdf




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