樹脂モルタル用バインダー樹脂性能と下地調整活用

樹脂モルタル用バインダー樹脂性能と下地調整活用

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樹脂モルタル用バインダー樹脂概要

樹脂モルタル用バインダー樹脂の基礎
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用途と役割

樹脂モルタル用バインダー樹脂が接着性や耐久性を左右する仕組みを、普通モルタルとの違いから整理します。

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代表的な樹脂タイプ

アクリル、SBR、エポキシなど代表的な樹脂モルタル用バインダー樹脂の特徴と使い分けを解説します。

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下地調整との関係

カチオン系下地調整材や既存コンクリートとの相性を踏まえた、実務的な選定ポイントを紹介します。

樹脂モルタル用バインダー樹脂と普通モルタルの違い


樹脂モルタル用バインダー樹脂は、セメントだけを結合材とする普通モルタルと比べて、接着性と引張強度を大きく引き上げるためのキーマテリアルです。 セメントモルタルでは弱点となりやすい打継ぎ部や薄塗り部でも、樹脂バインダーを併用することで密着性と耐久性を両立しやすくなります。
樹脂モルタルは結合材が樹脂(レジン)そのもの、またはセメントに樹脂エマルジョンを混和したポリマーセメントモルタルとして構成され、乾燥収縮の低減や耐摩耗性の向上にも寄与します。 普通モルタルが圧縮強度偏重であるのに対し、樹脂モルタルは引張や曲げに対するタフさを重視した材料設計になっている点が現場での使い分けのポイントです。
樹脂モルタル用バインダー樹脂を利用することで、垂直面や天井面など通常なら厚塗りしづらい箇所でも、タレや剥落を抑えた施工が可能になります。 特に防水や止水、断面修復、防蝕ライニングなど、過酷な環境や応力が集中しやすい部位ほど樹脂バインダーの効果が顕在化します。rstec-paint+1​
一方で、材料コストや可使時間、温度依存性などの制約もあるため、普通モルタルとどちらが「優れているか」ではなく、部位や用途に合わせた使い分けが重要になります。 現場では、既存コンクリートの状態を把握し、必要な性能(防水性、耐薬品性、耐摩耗性など)から逆算して樹脂モルタル用バインダー樹脂の種類を選定するのが実務的なアプローチです。machiken-pro+1​

樹脂モルタル用バインダー樹脂の主な種類と特徴

樹脂モルタル用バインダー樹脂としてよく使われるのは、アクリル樹脂、SBR(スチレン・ブタジエン・ラバー)系ラテックス、エチレン酢酸ビニル(EVA)、エポキシ樹脂などの合成樹脂・合成ゴムです。 アクリル樹脂モルタルはコテ伸びや吹付け性に優れ、高い粘着力と耐候性耐溶剤性を持つため、外装や防水系の下地に多く採用されています。
SBR樹脂モルタルは中性化抑制効果が高く、既存コンクリートとの付着力に優れるため、補修や断面修復用途で重宝されています。 EVA系エマルジョンは汎用性が高く、接着増強剤や吸水調整を兼ねた用途に使われることが多く、カチオン系下地調整材との相性も良好です。
エポキシ樹脂をバインダーとする樹脂モルタルは、コンクリート充てん補修や防蝕用途で利用され、耐薬品性と高い密着力が求められる工場床、槽、下水施設などで威力を発揮します。 例えば軽量エポキシ樹脂モルタルでは、専用の樹脂液と骨材を工場出荷時に設計した比率で組み合わせることで、流動性と充填性を両立した材料が提供されています。rstec-paint+1​
水性バインダーと溶剤系バインダーを比較すると、水性は低臭・低VOCで環境対応に優れ、溶剤系は密着性や耐薬品性に強みがあるなど、それぞれに得意分野があります。 モルタル下地のクラック追従性を重視する場合は柔軟性型バインダー、耐熱性や高強度を重視する場合はシリコン系や強靭樹脂型バインダーなど、データシートに示された変形追従率や耐久性指標を確認して選ぶことが重要です。


参考)外壁塗装バインダーの種類と密着力を科学的に徹底比較!選び方5…

樹脂モルタル用バインダー樹脂とカチオン系下地調整材の組み合わせ方

樹脂モルタル用バインダー樹脂を最大限に活かすには、「どんな下地にのせるか」が決定的に重要で、その一つの解がセメント系カチオン性樹脂モルタル下地調整材との組み合わせです。 カチオンタイトなどのカチオン系下地材は、モルタルやコンクリート、ALCなど幅広い下地に高い接着力を発揮し、ひび割れしにくい緻密な層を形成します。
このカチオン系下地材の上に樹脂モルタル用バインダー樹脂を含む仕上げ層を重ねることで、下地の吸水調整と付着力確保、上層の耐久性・防水性向上を同時に達成しやすくなります。 爆裂・欠損補修後の面をカチオン系でならし、その上に樹脂モルタルを施工するという二段構えにすると、補修部と既存部の境界での剥離リスクを減らしやすいのがメリットです。
ただし、樹脂モルタル用バインダー樹脂とカチオン系下地調整材の種類によっては、上塗り材との相性や乾燥条件に注意が必要です。 例えば、水性アクリル系バインダーを用いる場合、下地側の残留水分が多すぎると白化や接着不良の原因となるため、メーカーの指定する含水率基準(一般には10%以下など)を確実に守ることが重要です。paint-works+3​
また、外壁改修で既存塗膜の上から施工するケースでは、チョーキングの有無や付着試験の結果を踏まえ、カチオン系下地調整+樹脂モルタル仕上げとするか、バインダー単独の下塗りとするかを現場で判断する必要があります。 下地調整材と樹脂モルタル用バインダー樹脂を「別々の材料」ではなく、「一連の仕上げシステム」として設計する視点を持つと、トラブルを防ぎやすくなります。mabuchi-tokou+3​

樹脂モルタル用バインダー樹脂を使った防蝕・断面修復の実務ポイント

樹脂モルタル用バインダー樹脂は、防蝕ライニングと断面修復を一体で行う現場で特に効果を発揮します。 例えば耐食樹脂モルタルを用いたシステムでは、同じ材料で下地補修から防蝕層の形成までを連続して施工することで、工期短縮と品質のばらつき低減が期待できます。
下地の劣化部や浮き部を除去し、清掃と素地調整を行ったうえで、樹脂モルタル用バインダー樹脂を含む材料を所定の厚みに塗り付けることで、極厚の保護層を形成できる点も普通モルタルとの差です。 特に薬品や汚水、塩害環境下では、樹脂自体の耐薬品性や緻密性が長期耐久性を左右するため、単純な圧縮強度だけでなく、ライニング材としての実績や試験データにも目を向ける必要があります。
エポキシ樹脂モルタルを充てん補修に使う場合は、可使時間内に使い切る、樹脂液をよく撹拌してから骨材と混合する、小分け使用を避けるなどの基本ルールを守らないと硬化不良が起きやすくなります。 また、粘度調整のために水やシンナーを勝手に加えると設計性能が大きく損なわれるため、現場判断での希釈は厳禁です。


参考)https://www.paint-works.net/tatemono/under/filer/kmol/index.htm

湿潤環境や水中でも硬化可能な樹脂モルタル用バインダー樹脂を採用すれば、水たまりが完全に乾かない状況でも施工できる製品もありますが、その場合も施工後の一定時間は通行を制限し、水や油の飛散を避けるようバリケード等でしっかり養生することが求められます。 施工時の温度・湿度管理を怠ると、樹脂モルタルの性能が発揮されず、早期剥離やクラックの原因になりかねません。paint-works+1​

樹脂モルタル用バインダー樹脂選定の「見えないリスク」とチェックの勘所

樹脂モルタル用バインダー樹脂の選定では、カタログに記載された強度や付着力だけで判断すると、意外な落とし穴にはまりやすくなります。例えば、柔軟性型バインダーはクラック追従性に優れますが、上塗り塗膜との相性が悪いと、全体としては「柔らかい層の上に硬い層」を載せた状態になり、応力集中で塗膜が割れるケースがあります。 また、環境配慮型の低VOC・水性バインダーは施工環境には優しい一方、低温・高湿下では乾燥が遅れ、次工程を早めすぎると密着不良を引き起こしやすい点にも注意が必要です。
もう一つの見えないリスクは、既存下地側の電気的性質です。モルタルやコンクリートは一般にマイナス電荷を帯びやすく、プラス電荷を持つカチオン系樹脂は「静電気的な引き合い」で密着性を高める仕組みを持っていますが、樹脂モルタル用バインダー樹脂が必ずしもカチオンであるとは限りません。 そのため、カチオン系下地調整材の上にアニオン性(マイナス電荷)を持つ塗料やモルタルを重ねる場合、界面での相性を確認せずに施工すると、本来期待した「静電気的な密着」が相殺される可能性もあります。mabuchi-tokou+1​
実務的には、メーカー資料にある対応下地一覧や下塗り組み合わせ例だけに頼らず、テストピースや試験施工で「はつり」や付着試験を行い、樹脂モルタル用バインダー樹脂と下地、上塗りの三層が一体で働くかを確認することが、長期的なクレーム回避につながります。yabu-sen+1​
カチオン性樹脂モルタル下地調整材と樹脂モルタル用バインダー樹脂の構造や特性をまとめた技術資料。


参考)https://www.yabuhara-ind.co.jp/wp-yabuhara/wp-content/uploads/2020/09/cationtite_series_vol_9_1.pdf

セメント系カチオン性樹脂モルタル下地調整材 技術資料(ヤブ原産業)
樹脂モルタルとポリマーセメントモルタル、セメント混和用ポリマーの基礎解説。


参考)https://machiken-pro.jp/shop/pages/column030.aspx

モルタル接着増強剤と樹脂モルタルの基礎解説(まちけんPRO)
アクリル樹脂モルタルやカチオンタイトの特徴と施工ポイントの解説。yabu-sen+1​
樹脂モルタルの特徴と用途解説(やぶ専)




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