

角ノミ盤の基本形は、主軸筒に取り付けた「錐+角のみ」を上下させ、角ほぞ穴を加工する専用機です。
現場で一番多いのはレバーハンドルで主軸を上下させる一般的な手動タイプで、テーブル側を左右に動かしながら穴長さを作る運用がしやすい点が強みです。
一方で“手動=軽い”ではなく、角のみ盤は構造的に垂直押し込みになりやすく、掘り進めるほど抵抗が増えるので、切り込み量を欲張ると作業が荒れて精度も落ちます。
作業者目線での手動タイプの向き不向きは次の通りです。
参考)角ノミ盤の構造と使い方
角ノミ盤は手動式が主流ですが、空気圧や油圧による自動式もあり、反復作業の「押し込み量」と「タイミング」を機械側で揃えやすいのが特徴です。
さらに自動角のみ盤は、作動のタイミングを足踏ペダルで行えるタイプがあり、両手を加工材とテーブル操作に使える点が現場では効きます。
ここが地味に重要で、ほぞ穴加工は「材料を押さえる手」と「テーブル送りの手」と「主軸を下ろす操作」が同時進行になりがちなので、足踏み化は安全と精度の両面でメリットが出ます。
ただし、自動式は“勝手に綺麗に掘れる”機械ではありません。
参考)https://www.mdpi.com/1648-9144/58/6/719/pdf?version=1654073645
量産ラインで効いてくるのが多頭角のみ盤で、2〜4、5個など複数の主軸頭で一工程に複数の長方形ほぞ穴を開けられるため、家具や襖加工ラインなどの量産の角穴加工に適します。
専用機では主軸ヘッドが8軸タイプもあり、建具の縦棧のように穴ピッチが決まっている部材では、手作業の“墨→固定→掘る”の繰り返しを工程として潰せます。
ここでのポイントは、機械精度よりも「治具の基準面」と「材料の基準面」を工程内で一貫させることです(基準が揃うと、複数軸でも合わせが速い)。
量産で失敗しがちな点も整理しておきます。
可搬角のみ盤は、加工材に取り付けて使用する可搬式の木工せん孔盤で、建築大工工事で使われるタイプです。
工場据え置き機と違い、材料が大きい(柱・梁・長尺材)ほど「材料を機械へ」ではなく「機械を材料へ」の段取りが効くので、現場加工の自由度が上がります。
ただし可搬式は、固定が甘いと精度が落ちるだけでなく危険側に振れやすいため、クランプや当て木を含めた固定計画が“作業の一部”になります。
段取りの実務ポイントは次の通りです。
チェーンせん孔盤(chain mortiser)は、きりのみの代わりにチェーンカッター(鎖のみ)で穿孔し、スプロケットに掛けたチェーンを高速回転させて穴を作る方式です。
最大の特徴は、スプロケット径の大小で任意寸法の長方形穴を開けられる一方、穴底の隅部が円弧状になる欠点がある点で、見た目以上に「後工程の手間」を左右します。
ここが意外な落とし穴で、現場では“長穴が速い”に目が行きがちですが、円弧が残ると結局、仕口の座りや貫の納まりで最後に手直しが発生し、トータル工数が逆転することがあります。
チェーンせん孔盤の使いどころを割り切るなら、次の考え方が実戦的です。
参考:角ノミ盤の種類(一般手動汎用/自動サイクル昇降式/多頭/可搬/チェーンせん孔盤/結合角のみ盤)の分類と、チェーン方式の欠点(穴底隅が円弧状)
村上機械株式会社 用語集「角のみ盤」
参考:角ノミ盤の刃物構成(ドリル+角ノミ)と、ドリルが角ノミより約1mm先行する調整、固定の重要性(戻し時に食い込みやすい)
【DIY的】角ノミ盤をつかう目的と穴のあけ方

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