

建築の清掃でブロワを評価するとき、まず分けて考えたいのが「風量(m³/分)」「風速(km/h)」「風力(N)」です。例えばシングルバッテリーのM18 FUELブロワ(M18 FBLG3-0 JP系)は、最大で風速193km/h・風量14.2m³/分・風力12.2Nが掲げられており、数値だけ見ると“全部強い”印象になりますが、用途で効き方が変わります。
風量は“空気をどれだけ運べるか”なので、面で散らばった粉じんや切粉を広い範囲から寄せ集めるのが得意です。 一方、風速は“局所の勢い”に直結し、溝・隙間・段差に噛んだ木くずや砂を飛ばすときに評価が上がります。
さらに建築寄りの視点だと、カタログで見落とされがちな「風力(N)」が実務の手触りに近い指標になります。風力12.2Nのようにニュートンで書かれている場合、同じm³/分でも“最後まで押し切る粘り”の違いとして出やすく、湿った粉・細かな砂利・養生テープ片など、軽いのに貼り付くゴミで差が出ます。
M18 FUELブロワ(M18 FBLG3-0 JP系)の仕様として、風速193km/h・風量14.2m³/分・風力12.2N・回転数0-21000min-1が示され、バッテリー装着で質量が約3.2〜4.3kgのレンジになります。 この「3kg台〜4kg台」という重さは、屋外の庭用途なら許容でも、建築現場で“片手で持ったまま移動が多い”作業だと疲労の評価を左右します。
ただしミルウォーキーの強みは、トリガーで無段階に風量をコントロールし、必要な場面だけ強く吹ける点です(作業者の体感では「強い風を出せる」より「弱く安定して出せる」ほうが養生周りで助かることが多い)。このタイプは、室内のボード粉を一気に飛ばすというより、通路に寄せて“集じん機・ほうき・ちりとり”につなぐ前処理として評価が上がります。
現場目線での注意点は、ブロワは「粉じんを舞い上げる道具」でもあることです。特に新築の室内で石膏ボード粉を乱暴に飛ばすと、養生の隙間から別室へ回り込みやすいので、風量を絞って“出口側に集める導線”を作る運用が前提になります(道具の性能より段取りで差が出ます)。
「とにかく強いミルウォーキーのブロワ」で話題になりやすいのが、M18 FUELダブルバッテリーブロワ(M18 F2BL系)です。2本のバッテリーで動かし、最大風速233km/h、最大風量17m³/分の仕様がうたわれています。
このクラスは、屋外の枯れ葉や砂だけでなく、建築現場だと「駐車場・外構の砂利」「土間の乾いた粉」「解体後の軽い破片」など“面積が広い・量が多い”清掃で評価が上がります。 実際にテスト記事でも、最大風速233km/hに触れつつ、ワイドノズルで広範囲を吹ける点や、強力ゆえ洗車用途ではオーバースペックというニュアンスが書かれており、逆に言えば“広い場所の清掃”には向く方向性です。
一方でデメリットも明確で、バッテリー2本装着で約5.0kg級という重量に触れられています。 建築従事者が毎日使うなら、腕力だけで解決するより「肩掛け」「移動距離を減らす」「短時間で区切る」など運用で評価を取りに行くべき道具です。
ブロワの騒音は、レビューで誤解が起きやすいポイントです。たとえば海外のM18 FUELブロワ(2724-20系)で、騒音62〜63dBAといった表記が見られますが、これは「測定距離が離れた条件(例:50フィート)」の規格ベースの数字として語られることが多く、作業者の耳元は別物になりがちです。
バックパックブロワの評価記事では、ANSI基準で50フィートから測ると62dBという説明と同時に、作業者位置での実測(高で83dBなど)も提示されています。 つまり「近隣に届く音」と「持っている本人の耳元」を分けて考えないと、現場の安全衛生(聴覚保護)と近隣配慮の両方で評価を落とします。
建築現場での対策としては、次のように“運用で静かに見せる”のが現実的です。
- 低速モードを常用し、最後の仕上げだけ短時間で高出力にする(連続高出力を避ける)。
- 朝夕の住宅密集地では、ブロワより集じん機+ほうきを優先する。
- 室内は「出口側の養生・換気」を作ってから吹く(粉じんの回り込みを抑える)。
検索上位の評価は「風速すごい」「洗車に便利」「庭の落ち葉が飛ぶ」に寄りがちですが、建築従事者の独自視点で評価を決めるなら、ポイントは“養生と粉じん”です。強いブロワほど、床の粉を舞い上げて壁・天井・サッシのレールへ再付着させるリスクが増え、結果として拭き掃除の手間が増えて評価が下がることがあります(強さが正義にならない領域です)。
ここで効くのが「弱風の安定」と「狙った方向に流せる操作性」です。シングルのM18 FUEL(風速193km/h・風量14.2m³/分・風力12.2N)のように、必要十分なパワーを持ちつつ調整しやすいクラスは、内装の“寄せ”作業で評価が安定しやすいです。 逆にダブルバッテリー(風速233km/h・風量17m³/分)のようなクラスは、外構や駐車場など屋外の“面積勝負”で本領が出ます。
また、意外に効くのが「他の工具とバッテリー運用を合わせられるか」です。ミルウォーキーはM18プラットフォームで共用できるため、すでにインパクトやグラインダー等でM18を運用している現場だと、導入コストより“充電・ローテーション設計”が評価ポイントになります(ブロワ単体の良し悪しではなく、現場の電池運用の完成度が仕上がりを決めます)。
近隣配慮や騒音の測定基準(ANSI B175.2など)に触れつつ、安全上の注意が書かれている(測定距離や周囲への配慮の考え方の参考)
https://manuals.plus/ja/husqvarna/125b-leaf-blower-manual-pdf