

水道のねじは、家庭DIYでも「なんとなく締まった」では済まない場面が多く、まず“どの規格の雄ねじか”を押さえるのが近道です。管用ねじは大きく「管用テーパーねじ」と「管用平行ねじ」に分かれ、テーパー(先細り形状)は水密・気密が必要な配管に使われやすい、と説明されています。特にテーパーの雄ねじはISO表記で「R」(旧JISではPT)とされ、相手はテーパーめねじ「Rc」や、用途によって平行めねじ「Rp」を使い分ける点が重要です。
さらに平行ねじはISO表記で「G」(旧JISではPF)で、雄ねじ・雌ねじともにG表記ですが、雄ねじは「G1/4B」のように等級(A/B)を付けることがある、とされています。ここを知らないと、ホームセンターで「PFって書いてある部材」を買ってきても、現行表記と頭の中で結び付かず混乱しがちです。PF=G、PT=R/Rcとして選定する考え方も一般に案内されています。
DIYでありがちな失敗は「R雄ねじをGめねじにねじ込みたくなる」ケースです。見た目が似ている部材もありますが、規格が違えば密着の仕方が違い、結果として水漏れやねじ山破損につながります。まずは雄ねじ側(外側に山がある側)の刻印・仕様、もしくは購入品の袋表示でR/Gなどを確定させてから、相手側(Rc/Rp/G)と接続方式(シールテープかパッキン)を決めてください。
ねじ規格の基礎(R/Rc/Rp/G、旧JIS PT/PFの対応)がまとまっている参考。
管用ねじの種類(R/Rc/Rp/G)と旧JIS表記、用途の違い
旧JISのPT/PF表記を現行のR/Gに読み替える参考。
PF=G、PT=R(c)として選定する考え方(旧称→現行称)
雄ねじは“外側にねじ山がある側”、雌ねじは“内側にねじ山がある側”です。言葉としては単純ですが、水道部材はナット形状・袋ナット形状・ユニオン形状などが絡むため、見た目で混乱しやすいのが落とし穴です。迷ったら「ねじ山が外に出ているパーツが雄ねじ」「穴の内側に山が切ってあるのが雌ねじ」と、山の位置だけに注目すると判定しやすくなります。
次に重要なのがサイズです。管用ねじのサイズは「インチ呼び」が一般的で、「1/8、1/4、3/8、1/2…」のように表されますが、ここで言うサイズは“外径そのもの”と一致しません。さらに、外径や内径を測る位置にも注意点があり、テーパーねじの場合は雄ねじは中腹あたり、雌ねじはとば口(入口側)を計測するのがよい、とされています。
意外と見落とされがちなのは「平行ねじは、形状的にどこまでもねじ込めてしまう」という性質です。配管用途では止まり位置をパッキンやOリング等で作ったり、必要に応じてシール材を併用したりして“止まる条件”を設計しないと、締め付け感が頼りなく、締めすぎで部材を傷める原因にもなります。まずは“雄ねじが何規格で、どのサイズか”を確定し、相手とセットで選定するのが水漏れ予防の基本になります。
水道DIYの「漏れる・漏れない」を分けるのは、雄ねじへのシールテープの扱いです。ポイントは大きく3つで、(1) 先端の1~2山は空ける、(2) ねじを締める方向と同じ向き(多くは右ねじなので時計回り)に巻く、(3) 巻きながら軽く張ってねじ山へなじませる、が基本として解説されています。先端まで巻き込むと、ねじ込み時にちぎれたテープ片が配管内に入るリスクがあるため、あえて空けるのが実務的です。
また「巻く方向」は本当に重要です。締める方向と逆向きに巻くと、ねじ込み時にテープがめくれてしまい、見た目は締まっているのに水がにじむ、という失敗が起きます。さらに“いったん締めた後、位置合わせのために少し戻す(逆回転させる)”のも、水道のねじ接続では水漏れ原因になりやすいと注意喚起されています。
巻き回数は接続条件やねじ種類で変わりますが、少なすぎると隙間が埋まらず、多すぎると雄ねじが入りにくくなってねじ山を傷めたり、部材を割ったりすることがあります。現場では「まず適正に巻いて、締め付けは無理をしない」「通水後に微妙なにじみがあるなら、増し締めより一度外して巻き直す」を基本動作にすると安全側です。
シールテープの巻き方向(時計回り)・先端を空ける等の手順参考。
シールテープの正しい巻き方(先端1〜2山を空けて時計回り)
「戻して位置調整すると漏れる」など失敗パターン参考。
シールテープ使用時の注意点(締めた後に戻さない等)
雄ねじ周りのトラブルは、水漏れだけではありません。典型例は「固着して回らない」「無理に回してねじ山を潰す」「斜めに入ってかじる(クロスねじ)」です。こうなると、シールテープをいくら丁寧にしても改善せず、部材交換や再加工が必要になります。
固着の多くは、長年の使用によるサビ、シール材の固着、異種金属接触による固着などが重なって起きます。ここで力任せに回すと、雄ねじ側だけでなく雌ねじ側(本体側)まで損傷して、修理範囲が拡大しがちです。特に水栓本体側の雌ねじを壊すと、修理が一気に大掛かりになります。
対策としては、(1) 事前に止水してから作業する、(2) 工具はモンキーレンチだけでなく、サイズの合うスパナ・レンチやウォーターポンププライヤ等で保持点を増やす、(3) どうしても回らない場合は無理をせず、交換前提で部材を切断する判断も持つ、が現実的です。DIYの範囲を超えそうなら、止水栓や元栓を戻せない状態を避けるためにも、早めに専門業者へ切り替えるのが結果的に安くつくケースもあります。
検索上位でも「規格」や「シールテープ」そのものは多く扱われますが、DIYで意外に満足度を左右するのが“止まり位置”と“見た目の納まり”です。平行ねじ(Gなど)は、構造上「ねじ山同士でテーパーのように噛んで止まる」わけではなく、パッキンやOリングでシールする設計が多いです。このため、締め込んだ結果として「向き(角度)」がピタッと決まるとは限らず、見た目を整えようとして逆回転で戻すと漏れリスクが上がります。
対策は発想を変えて、“向きを合わせるために戻す”ではなく、“向きが決まる接続方式にする”ことです。具体的には、パッキン当たりのユニオン・袋ナット形状を選ぶ、座面で止まるタイプの部材に寄せる、必要なら継手で取り回しを作って無理な角度調整をしない、といった方針が効きます。管用平行ねじは「パッキンやOリング、シールテープなどを使って止まる位置を作る使い方もできる」とされており、ここを理解すると、締め付けトルク依存の危険な施工から抜け出しやすくなります。
もう一段踏み込むと、同じ“漏れない”でも、見た目が曲がったまま固定されるとストレスが残り、次回のDIY意欲が下がります。最初から「雄ねじの規格とシール方式」だけでなく、「止まり位置がどこで決まる部材か」を基準に買い物をすると、やり直しや追加購入が減り、仕上がりもきれいになります。
テーパー/平行の違い、平行ねじは止まり位置を作る必要がある点の参考。
平行ねじは止まりなくねじ込めるため、パッキン等で止まり位置を作るという考え方

Qian Grove M14 M16 M20 メトリック雄ねじ x 8/10/12/13/16mm OD ホースバーブ 真鍮パイプ継手 カプラー コネクタ スプライサー(M14x1.5 to 12mm)