

建築現場でブロワを評価するとき、最初に見るべきは「風量」と「風速」をセットで捉えることです。
風量は空気をどれだけ運べるか、風速は当てた瞬間の“叩く力”のイメージで、木クズ・石膏粉・コンクリ粉のような比重がある粉体は、弱い風速だと舞うだけで動かないことが起きます。
パナソニックEZ37A1は、18Vで風量0〜約3.0m3/分(ノズルなし)、風速0〜約70m/秒(ノズルあり、吹き出し口3cm前)という公表値で、少なくとも「現場の粉体を動かすための風」は作れるスペック帯です。
一方で、数値が高いほど万能かというとそうでもなく、狭い室内や仕上げ直前の空間では、風が強いほど粉が舞い上がって別の部屋に回り込む“二次汚染”を起こしやすいので、トリガーで風量調整できる点が重要になります。
参考)https://www.semanticscholar.org/paper/961def2acf233b2540d179c367d5626bd3141a50
EZ37A1はスイッチの引き幅でコントロールできる「風量調整機能付」とされており、これが仕上げ前清掃での扱いやすさに直結します。
ブロワはインパクトやドリルと違い、モーターを回しっぱなしにしがちなので「体感で電池が減るのが早い」という評価が出やすい工具です。
実際、価格.comのユーザーレビューでも「他の充電工具に比べてバッテリーの減りが1番早い気がする」「スペアがないと長時間使用はキツい」といった趣旨の声があり、現場運用として電池本数の設計が必要になります。
メーカー公表の連続使用時間(目安・フル充電)では、18V 5.0Ahで約17分、18V 3.0Ahで約10分、14.4V 5.0Ahで約25分などが挙げられており、「清掃を全部これで回す」より「最後の仕上げ」「ポイント清掃」に寄せた方が現実的です。
ここで意外に効くのが、14.4V/18V両用の立ち位置です。
14.4V運用は風速が0〜約60m/秒、風量0〜約2.6m3/分に下がる一方で、同じ5.0Ahなら連続使用時間が約25分という目安が出ているので、音や粉の舞い上がりを抑えつつ長めに使いたい場面では“あえて14.4Vで回す”という評価軸が作れます。
「強さ一点張り」ではなく、電圧でキャラクターを変えられる点は、現場の段取りを組む人ほどメリットを感じやすいはずです。
現場の評価を割るのが、スペックよりも“疲れやすさ”です。
価格.comのレビューでは「とにかく大きい」「重たい」「短時間でもすごく疲れる」「重量バランスが悪いのか手首が辛い」といった具体的な不満が複数見られ、性能に満足していても総合満足度が伸びにくい傾向が読み取れます。
メーカー公表では本体質量1.2kg(本体のみ)ですが、実運用では電池パックが加算され、さらに“腕を前に出して風を当て続ける”動作になるため、単純な重量以上に手首・前腕が削られます。
ただし「先までが長いため、地面のゴミを吹き飛ばすときに前かがみにならずに済む」というレビューもあり、腰への負担が減る方向で評価されるケースもあります。
つまり、疲労の出方は「手首に来る」か「腰に来る」かのトレードオフになりやすく、清掃対象(床面中心か、高所や狭所中心か)で向き不向きが変わります。
建築従事者の運用としては、床面の木クズ飛ばしは長さメリットが出やすく、天井懐・棚裏・配管周りの狭所は本体の取り回しがネックになりやすい、という評価基準で考えるのが安全です。
仕様面で押さえるべきポイントは「ノズルあり/なしで指標が変わる」ことです。
メーカーの表記では、風量はノズルなし、風速はノズルあり(吹き出し口3cm前)で測定されているため、現場での体感は“ノズルの使い方”にかなり左右されます。
例えば、解体後の荒清掃で大きめの木クズを寄せるならノズルで風を絞って“点で叩く”方が効きやすく、仕上げ前の粉体は広く当てた方が回収しやすいなど、評価が割れやすい部分です。
また、EZ37A1は14.4V/18V両用で「お手持ちの当社リチウムイオン電池パック14.4V用・18V用が使用できる」とされ、既にパナソニックの電池資産がある現場だと導入コスト評価が跳ね上がります。
レビューでも「手持ちがパナソニックの充電工具ばかりなので必然的にこれになった」「バッテリーがあったため購入した」といった文脈が見られ、性能単体より“システムとしての評価”が効いているのが特徴です。
逆に、電池も充電器もゼロから揃える場合は、レビュー内で他社を勧める声が出ている点も含めて、導入の納得感を作る必要があります。
仕様の事実として、本体寸法は全長370×全高213×全幅148mm(本体のみ)とされているので、工具箱や車載ケースへの収まり、現場での置き場所まで含めた評価も現実的な論点になります。
ここは検索上位で語られがちな「風量すごい/電池持ちどう?」から一歩ずらして、建築従事者が上司に説明しやすい“安全の評価”を置いておきます。
ブロワは粉じんを動かす工具なので、作業者の周囲に粉じんを再拡散させるリスクがあり、特にコンクリ粉や石膏系の微粉は、掃除したつもりでも空中滞留→別工程で再付着という事故が起きがちです。
この観点では「最大風速が出る」こと自体より、必要最小限の風で制御できることの方が、手戻り防止=品質の評価につながります。
EZ37A1は「風量や風速をスイッチの引き幅でコントロール」と明記されているため、たとえば養生の隙間に粉を押し込まないよう弱く当てる、塗装面に粉を再付着させないよう最低限で寄せる、といった“仕上げを壊さない使い方”が組み込みやすいです。
反対に、レビューで指摘される疲れやすさは、集中力低下→当て方が雑になる→粉の巻き上げが増える、という連鎖も作り得るので、「短時間で区切る」「ポイント清掃専用にする」運用が安全面でも合理的です。semanticscholar+1
最後に、現場での評価を安定させるためのチェック項目をまとめます。
メーカー公式の仕様(風量・風速・連続使用時間・寸法)がまとまっており、社内稟議の根拠に使える。
パナソニック公式:EZ37A1 仕様・能力(風量/風速/連続使用時間/寸法)

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