

ポリウレタン目地材は、ウレタン樹脂特有の高い密着性と柔軟性により、コンクリートやモルタル、ALC、サイディングなど多様な外壁下地に追従しながら目地の水密・気密を確保できる点が大きな強みです。 シーリング材としての弾性が高いため、温度変化や建物の微細な動きによる伸縮に追従しやすく、ひび割れや隙間を長期的に抑えたい外装目地で重宝されています。
また、ポリウレタン系シーリング材は硬化後に上から塗装できる製品が一般的で、意匠性と防水性を同時に求められる外壁改修工事と相性が良い仕様です。 ただし、塗膜との相性や経時変化を考慮しないと、目地上の塗膜にひび割れや変色が生じることがあり、製品ごとの推奨塗料や下塗り材を確認しておくことが実務上の重要なポイントになります。nuritatsu+3
ポリウレタン目地材を採用する際には、単に材料を選ぶだけでなく、JIS A 5758「建築用シーリング材」で規定される性能区分や耐久性クラスを理解したうえで、目地寸法・深さ・形状を組み立てることが求められます。 同じポリウレタン系でも、1成分形と2成分形、耐久性クラス(例:8020、9030など)の違いによって期待できる耐用年数や適用部位が変わるため、外壁目地の動きの大きさや曝露条件に応じてクラスを選定することが重要です。
JISでは、金属・コンクリート・ガラスなど建築構成材の接合部目地に充填して硬化後に水密・気密を確保することを目的に、主成分ごとの適用範囲や耐久性区分が整理されています。 ポリウレタン系は耐久性8020や9030クラスを取得した製品も多く、外装目地に要求される繰り返し変形への追従性や長期耐久性を満たしやすい一方で、紫外線や風雨に対しては塗装仕様とセットで性能を考える設計姿勢が欠かせません。kikakurui+3
この部分ではJIS A 5758の規格区分の概要を確認できます(ポリウレタン系シーリング材の性能・耐久性クラス選定時の参考)。
JIS A 5758:2016 建築用シーリング材(規格本文)
外壁目地にポリウレタン目地材を打設する基本フローは、目地設計と打ち合わせ→下地清掃→バックアップ材またはボンドブレーカーの設置→プライマー塗布→シーリング材充填→ヘラ押さえ→養生撤去という流れが一般的です。 特に、3面接着を避けるためのバックアップ材やボンドブレーカーの設置は、目地材の伸縮性を十分に発揮させ、将来の破断や剥離を防ぐうえで不可欠な工程になります。
施工品質に直結するポイントとしては、下地の乾燥状態と清掃の徹底、適正なプライマーの選定とオープンタイムの管理、目地幅に合ったノズルの選定と充填速度のコントロールが挙げられます。 雨天時や結露が残る状態での施工は密着不良や膨れの原因になり、またプライマー塗布後に所定時間を超えてから充填すると接着性能が大きく低下することがあるため、現場では天候と時間管理をセットで考える段取りが求められます。tokyobousui+2
ポリウレタン系シーリング材全般の施工手順と注意事項が整理されています(外壁目地の段取り検討時に有用)。
ポリウレタン目地材は、コンクリートやモルタル、木部などに対する密着性が高く、塗装も可能なため外壁全体の仕上げと一体で管理しやすい点が特徴ですが、一方で紫外線に対する耐候性はシリコーン系よりも劣るため、必ず上塗り塗装などの保護仕様を前提とした設計が求められます。 窓ガラス廻りや常時露出するガラス・タイル面などでは、耐候性と汚染性の観点からシリコーン系シーリング材が選ばれるケースも多く、部位ごとに材料を使い分ける設計が一般的です。
また、変成シリコーン系シーリング材は、耐候性と塗装適性のバランスが良く、サイディング目地でポリウレタンから切り替えられるケースも増えていますが、既存目地材との相溶性や付着性を確認しないと境界部でのトラブルが起きることがあります。 既存がポリウレタン目地材の外壁を改修する場合、同系統での打ち替え・増し打ちが推奨される場面も多いため、メーカーの組み合わせ推奨情報を確認しながら材料選定を行うことが安全な運用となります。kensetsu-plaza+2
ポリウレタン目地材を使用した外壁目地では、経年とともに表層のチョーキングやヘアクラック、端部の剥離、シーリング材自体の肉やせなどが代表的な劣化症状として現れますが、塗装仕上げされている場合は目地材そのものよりも上塗りの割れや変色として先に兆候が出ることが多く、これを見逃さない定期点検が重要です。 目視点検に加え、ヘラやピックで軽く押してみて弾性の低下や硬化しすぎていないかを確認することで、見た目では分かりにくい内部の劣化進行を早めに察知できる場合もあります。
現場では、ポリウレタン目地材がまだ完全に硬化していない段階での雨当たりや強い直射日光による表面の皮張りが、数年後の剥離や割れの起点になっている事例も見られます。 そのため、打設後の養生期間中の天候管理や、足場解体のタイミングを含めた工程計画を「将来の目地性能」に直結する要素として捉え、短期の工程優先だけでなく長期メンテナンスコストまで見据えて計画することが、建築従事者ならではの付加価値提案につながります。division.nagase+2
シーリング工事全般の劣化事例と品質確保のためのチェックポイントが解説されています(外壁目地の点検・メンテナンス計画立案時に参考)。

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