

ソケットレンチの「差込角」は6.35mm(1/4)、9.5mm(3/8)、12.7mm(1/2)が基本で、差込角が大きくなるほど許容トルクも大きくなり、対応できるボルトサイズも大きくなります。
一般的には、細かい作業や内装・電気まわりの軽作業に6.35mm、乗用車整備や建築現場の汎用用途に9.5mm、中型ボルトや足場・設備固定など大きなトルクが必要な場面には12.7mmが選ばれることが多いです。
差込角を選ぶときは「一番よく締めるボルトサイズ」と「必要トルク」の2点から逆算すると迷いにくく、M6~M8クラス(10~13mm対辺)中心なら9.5mm、M10~M14(14~22mm対辺)中心なら12.7mmをベースにすると扱いやすい構成になります。inviting+1
また、差込角を欲張って大きくしすぎるとラチェット本体も長く重くなるため、狭所の多い室内工事では「9.5mmメイン+必要箇所だけ変換アダプタで12.7mm」といった組み合わせが現場ではよく採用されています。repairsist+1
ソケットの口径は六角ボルト・ナットの「対辺寸法」に合わせて決まり、例えばM6なら10mm、M8なら13mmといった関係がボルトサイズ表として整理されています。
建築現場でよく使うボルトの呼び径はM6・M8・M10・M12あたりが中心で、それぞれ対辺寸法10・13・17・19mmが標準的な組み合わせになるため、ソケットセットを構成する際にはこの帯を外さないことが重要です。
自動車整備向けの解説では、8・10・12・14・17・19mmが「まず揃えるべきサイズ」とされており、建築でも金物・アンカー・設備金具などでほぼ同じサイズ帯が頻出します。lifehobbylife+1
逆に、めったに使わない中途半端なサイズ(11mmや16mmなど)は単品購入に回し、セット品は「現場での常用サイズを厚めに」揃えた方がコスパも作業効率もよくなります。repairsist+1
ボルト・ナット 対辺寸法と対応ソケットサイズを詳しく確認したいとき
ボルトサイズ・ナット対辺寸法表(六角二面幅)|プララドレンタル
ソケットレンチのサイズを選ぶ際は、同じ対辺寸法でも「6角」か「12角」か、「スタンダード」「セミディープ」「ディープ」かで性格が大きく変わります。
6角ソケットはボルト頭を6面で大きく面接触するためナメにくく、高トルクや錆びたボルトにも安全ですが、角度の取り回しはやや制限されます。
12角ソケットは1クリックあたりのかかり角が細かく、狭い場所やストロークの短いラチェットで使いやすい一方、荷重が角に集中しやすいため、固着ボルトや高トルク作業ではナメるリスクが高くなります。hytorc+1
ソケット長さでは、ナットがスタッドボルトの奥にある設備配管や、長いねじ部分を避けたい金物作業ではディープソケットが有効で、通常のナット作業には「スタンダード~やや長めのセミディープ」が一本でこなしやすい選択肢になります。diylabo+1
建築現場では、車両整備用のフルセットをそのまま持ち込むより、「用途別に差込角とサイズを割り切ったセット」を組んだ方が腰道具も車載工具もすっきりします。
例えば、内装・軽天・ボードビス周りには6.35mm差込のコンパクトラチェット+8・10・12mmソケット、金物・アンカーには9.5mm差込+12・13・14・17mm、構造金物や設備架台には12.7mm差込+17・19・21・22mmと、現場ごとに「標準セット」を決めておくやり方です。
意外と見落とされがちなのが「インパクトレンチ用ソケット」と「手ラチェット用ソケット」の区別で、インパクト用ソケットには材質・肉厚・ピン穴などの差があり、手工具用をインパクトに流用すると割れや飛びの原因になります。inviting+1
反対に、インパクト用ソケットは肉厚でヘッドが大きくなるため、造作材の近くや配管の間を抜けるようなタイトクリアランスには向かず、手ラチェット用の薄肉ソケットと使い分けることで「当てキズ」や「入り切らない」のトラブルを減らせます。lifehobbylife+1
インパクトレンチ用ソケットの差込角・トルク帯とボルトサイズの関係を詳しく確認したいとき
インパクトレンチ用ソケットの選び方|差込角・トルク対応早見表
サイズ選びで失敗しやすいポイントとして、ソケットの「外径」と「肉厚」、ラチェットの「首振り角度」との組み合わせがありますが、カタログでは口径だけを見て選んでしまいがちです。
高トルク用ソケットは外径が大きく、ボルト位置の周囲に立ち上がりや段差がある金物では「サイズは合っているのに物理的に入らない」という事態が起きるため、設備架台や鋼材穴あけのような現場では、事前に外径寸法表を確認しておくとトラブルを防げます。
もう一つの盲点が「セット内のサイズ刻み」で、10・12・14・17・19mmのように偶数刻みだけのセットだと、13mmや15mmといった“間のサイズ”が必要になったときにモンキーレンチに頼ることになり、滑りやナメの原因になります。repairsist+1
そのため、建築向けにソケットセットを組む際には、頻度の高い13mm・16mmなどを単品で補強し、「モンキーで代用しないで済むサイズ帯」を明確に作っておくと、増し締め時の締結品質が安定しやすくなります。toptools+1
ソケットレンチの選び方と代表サイズ、差込角ごとの適用シーンを整理した解説
ソケットレンチの基礎知識!差込角の選び方・おすすめサイズ|アストロプロダクツ