電子顕微鏡価格と種類と導入メンテナンス費用比較

電子顕微鏡価格と種類と導入メンテナンス費用比較

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電子顕微鏡価格と種類

電子顕微鏡の主要ポイント
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価格帯の幅

エントリーモデル数百万円からハイエンド機種数億円まで性能に応じて幅広い価格設定

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運用コスト

購入費用以外にも年間メンテナンス費用や消耗品費、設置環境整備費が必要

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導入方法の選択肢

新品購入、中古購入、レンタル、リースなど予算と利用目的に応じた複数の選択肢

電子顕微鏡価格の種類別相場

 

 

 

電子顕微鏡の価格は種類と性能によって大きく変動します。走査型電子顕微鏡(SEM)は数万ドルから100万ドル以上の価格帯となっており、エントリーレベルの卓上SEMで約500万円から1500万円程度です。一方、透過型電子顕微鏡(TEM)はSEMよりも高価で、通常30kVから300kVの加速電圧を持つ高解像度機種となるため、さらに高額な投資が必要となります。
参考)https://bunseki-keisoku.com/article/normal/between-a-microscope/

デジタル顕微鏡については、数千円から450万円以上まで幅広い価格帯が存在します。教育用途や家庭での観察を目的とした低価格モデルは2万円前後で購入可能ですが、産業用の高性能デジタル顕微鏡は200万円から450万円程度の価格設定となっています。価格による主な違いは対応倍率、画素数、プラスαの機能などです。
参考)https://my-best.com/6132

ハイエンドシステムについては、JEOLやFEIなどの老舗メーカーの最上位機種が通常30万ドルから60万ドルの価格帯で販売されています。日本電子の走査電子顕微鏡JSM-IT200LAは定価2722万円、超高分解能電界放出形走査電子顕微鏡SU9000とEDX/EELSのセットは1億1027万円となっています。
参考)https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/support/microscopes/rental.html

顕微鏡の種類 価格帯 主な用途
デジタル顕微鏡(教育用) 2万円〜8万円

子供の自由研究、家庭観察
参考)https://www.accio.com/business/ja/%E9%A1%95%E5%BE%AE%E9%8F%A1%E5%A3%B2%E3%82%8C%E7%AD%8B

デジタル顕微鏡(産業用) 200万円〜450万円

品質管理、精密検査
参考)https://3rrr-btob.jp/archives/column/measuring-equipment/18211

卓上SEM 500万円〜1500万円 研究開発、材料評価 ​
走査型電子顕微鏡(SEM) 数万ドル〜100万ドル

表面観察、3次元画像
参考)https://ja.ciqtekglobal.com/blog/understanding-the-cost-of-scanning-electron-microscopy-sem_b41

透過型電子顕微鏡(TEM) SEM以上の高額

内部構造解析、高解像度観察
参考)https://www.nanofab.com.cn/ja/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88-2/%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/%E3%83%86%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9/

電子顕微鏡価格のメーカー別比較

電子顕微鏡の主要メーカーには日本電子(JEOL)、日立ハイテク、島津製作所、SEC(エス・イー・シー)などがあり、各社で価格帯と性能が異なります。日本電子は超高分解能TEM/FE-SEMを含むフルラインアップと国内製造・サポート体制に強みを持ち、代表機種としてJSM-IT800、JSM-7900F、JEM-ARM300Fなどを展開しています。
参考)https://jet-mfg.com/category/analytical/electronic-microscope/

SEC(エス・イー・シー)は韓国に本社を構える電子顕微鏡メーカーで、コストと性能のバランスに優れた装置を提供しています。主力製品の「SNE-4500M Plus」は最大150,000倍の高倍率観察に対応し、5軸可動ステージにより試料の傾斜や回転を自在に行える仕様です。価格帯は約500万円から1500万円のエントリーからミドルレンジとなっており、中小ラボや教育機関にも導入しやすい設計となっています。​
日立ハイテクの透過電子顕微鏡HT7700は定価8020万円で、レンタル料金は月額164万円となっています。Amazonでは家庭用や教育目的向けの製品が目立ち、価格帯は29.48ドルから722.01ドルで、100倍から5000倍の拡大率やUSB接続、LED照明が主流となっています。​
日本国内のYahoo!ショッピングでは、子供用デジタル顕微鏡(1080P録画)が7,980円、毛細血管観察用スコープ(8インチ画面)が28,980円、ハンディ顕微鏡(スマホ連携)が3,300円という価格設定です。教育需要の拡大、技術革新によるUSB接続や高解像度カメラの搭載、中価格帯(50ドルから200ドル)の製品が売上を牽引しています。​

電子顕微鏡価格の導入費用と維持コスト

電子顕微鏡の導入には初期購入費用だけでなく、設置環境の整備費用が必要です。日本電子では装置本来の性能を発揮するための設置環境整備を独自のソリューションとして提案しており、パネル方式精密温度コントロールシステム、アクティブ除振装置、アクティブ磁場キャンセラーなどの導入が推奨されています。設置スペースについても、従来機と比較して約1平方メートルに削減された機種も登場していますが、依然として設置条件は厳しい状況です。
参考)https://www.jeol.co.jp/s3/catalog/FS/fs_env_4501_j_01.pdf

維持管理コストとして、SEMのパフォーマンスを最適化するには定期的なメンテナンスが不可欠です。サービス契約はシステムの複雑さに応じて年間5,000ドルから20,000ドルの範囲となっています。消耗品および付属品として、非導電性サンプルの導電性コーティング、サンプルホルダーとスタブ、フィラメントや検出器などの交換部品が必要です。​
日本電子の保守契約では突然の故障による高額な修理費用や部品代が発生しないため、計画的な予算運用が可能となっています。保守契約であれば装置の経年による技術料金の割増しもありません。電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)の維持費は年間35万円程度という報告もあります。
参考)https://www-col.nifs.ac.jp/Unit/pdf/Meeting_17-2_3-Tokitani.pdf

高性能走査型電子顕微鏡には防振、温度制御、特殊な電源などの特定の環境条件が必要な場合があり、セットアップコストが増加する可能性があります。建築・内装工事として一般建築工事全般、内装仕上工事、各種床工事、鉄骨工事、防水工事などが含まれ、電気・設備工事として電気設備工事全般、空調設備工事全般、給排水工事、各種計装工事なども必要となります。​
日立ハイテクのレンタルサービス詳細(各種電子顕微鏡の月額レンタル料金と導入コスト削減のメリット)

電子顕微鏡価格のレンタルとリース活用

電子顕微鏡の高額な初期投資を避けるため、レンタルやリースという選択肢が注目されています。日立ハイテクのレンタルサービスでは、超高分解能電界放出形走査電子顕微鏡SU9000とEDX/EELSのセットが定価1億1027万円に対して月額レンタル料164万円となっており、導入コストの削減が可能です。透過電子顕微鏡HT7700は定価8020万円に対して月額レンタル料が設定されています。​
日本電子のオペレーティングリース及びレンタルでは、Type 1(LV)が5年60ヶ月で月額22.3万円(税抜)、Type 2(LA)が5年60ヶ月で月額35万円(税抜)となっています。卓上走査電子顕微鏡JCM-7000 TypeAシリーズのレンタルは30日で75万円(税抜)という価格設定です。
参考)https://axel.as-1.co.jp/asone/g/NC4-3250-01-67/

オリックス・レンテックの顕微鏡レンタルでは、走査電子顕微鏡JSM-IT500LAが1ヶ月基本料金413.7万円、JSM-IT200LAが304.6万円、TM4000PLUS2が202.8万円となっています。ネオスコープ卓上走査電子顕微鏡JCM-7000の基準レンタル料は1ヶ月135万円で、レンタル期間によってレンタル料率が変動します。1日から5日が35%、6日から10日が40%、11日から15日が60%という割引率が適用されます。
参考)https://www.eyelatec.jp/contents/hp0104/list.php?CNo=104amp;ProGenre=0amp;ProDispList=1amp;ProList=1amp;ProSort=1amp;ProOrder=1

レンタル機種 定価 月額レンタル料 提供会社
SU9000 + EDX/EELS 1億1027万円 164万円 日立ハイテク ​
HT7700(TEM) 8020万円 料金設定あり 日立ハイテク ​
JSM-IT500LA - 413.7万円 オリックス ​
JSM-IT200LA - 304.6万円 オリックス ​
JCM-7000 - 135万円

オリックス
参考)https://catalog.orixrentec.jp/measuring_instrument_rental/detail.html?id=80184500

電子顕微鏡価格の中古市場活用術

電子顕微鏡の中古市場は、新品購入の高額投資を避けたい研究機関や企業にとって有力な選択肢となっています。中古装置は適切に再調整されていれば新品と同等の性能を持つことが多く、コストパフォーマンスに優れています。中古走査電子顕微鏡(SEM)の在庫では、日立ハイテクのSU1510が350万円、S-3000Nが150万円で販売されています。
参考)https://ircforall.net/chuuko/%E4%B8%AD%E5%8F%A4%E6%A9%9F%E5%90%8D%E7%A7%B0%E5%88%A5.php?chuukoki=%E8%B5%B0%E6%9F%BB%E9%9B%BB%E5%AD%90%E9%A1%95%E5%BE%AE%E9%8F%A1%EF%BC%88SEM%EF%BC%89amp;eng=sem

eyelatecの中古理化学機器販売では、走査電子顕微鏡JSM-IT200LAが2019年購入品で定価2722万円のところ価格はお問い合わせとなっており、卓上電子顕微鏡JCM-7000は2020年購入品で販売価格がお問い合わせとなっています。実体顕微鏡M80は2017年購入品で販売価格が150万円(税込165万円)という設定です。
参考)https://www.eyelatec.jp/contents/hp0038/list.php?CNo=38amp;ProGenre=0amp;ProDispList=1amp;ProList=1amp;ProSort=2

中古品購入のメリットとして、新品よりもコストを大幅に削減できる点が挙げられます。デメリットとしては、保守契約への新規加入が制限される場合があり、日立ハイテクでは納品後7年以上経過している装置は新規に保守契約に加入できず、保守契約の継続期間は納品後7年目までと定められています。長期間使用された分析装置については、修理対応時にサービス料金・部品価格において通常料金に特別修理費用が加算される可能性があります。
参考)https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/support/analytical-systems/after-sales-service/thermal-analysis/contract.html

アズワンでは中古品の電子顕微鏡(マイクロスコープ)が標準価格33万円、別の中古品が標準価格15.4万円で販売されています。Yahoo!オークションでは中古測定顕微鏡など多様な価格帯で取引されており、一般消費者でも比較的手頃な価格で入手できる可能性があります。中古市場を活用する際は、装置の使用年数、メンテナンス履歴、保守契約の可否、特別修理費用の有無などを確認することが重要です。
参考)https://www.hitachi-hightech.com/jp/ja/support/analytical-systems/maintenance-and-service/customers.html

eyelatecの中古理化学機器在庫一覧(走査電子顕微鏡や卓上電子顕微鏡の中古価格と年式情報)

 

 

 

 


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