

建築現場で「吸う・吸わない」の評価が割れる原因は、単純な“吸引力のピーク”よりも「粉じんで詰まりにくいか」「ホースやフィルタ込みで持続するか」に出やすいです。ハイコーキのRP80YD(L)/(SC)・RP150YD(L)/(SC)は吸込仕事率220W、最大風量3.5m3/min、最大真空度22.0kPaが仕様として示されています。吸込仕事率220Wという数字だけで他社と単純比較しがちですが、現場での実感は“フィルタとゴミ捨てのしやすさ”で変わるので、仕様と構造をセットで評価するのが安全です。
また、同シリーズは吸込力モードを強・中・弱の3段階で設定でき、工具側の負荷や粉じん量に合わせて運用を変えられます。粉じんが少ない作業で常に強運転にすると、ホース内で大きい切粉が暴れて詰まりの核になることもあるため、あえて中に落として“流速と詰まりやすさのバランス”を取るのが意外と効きます。さらに、内径φ28×5mホース(ホースカバー付)が標準付属で、取り回しが良い一方、太径ホースが必要な工具(大径の切粉が出る作業)ではアダプタ選定をミスると評価が落ちます。
RP80YD/RP150YDの評価ポイントとして、メーカーは「新トリプルフィルタ」と、粉じん用フィルタ・プレフィルタ改良による吸込持続力アップを挙げています。実務的には、サンダーやボード切断のように微粉が多い作業ほど、プレフィルタ側での“目詰まりの仕方”が作業テンポを左右します。吸いが落ちると結局、工具の集じんカバーから粉が漏れ、養生の外へ飛ぶ=清掃工数が増えるので、集じん機の評価は仕上がりにも直結します。
意外に見落とされがちなのが、「乾湿両用の粗いフィルタで乾いた微粉を長時間吸う」運用の危険性です。工具店解説でも、乾湿タイプはフィルタ目が粗く細かい木くずがモーター側へ到達する可能性があり、故障リスクになり得る点が触れられています。つまり“何でも吸えるから乾湿が上位”とは限らず、粉じん中心の現場では粉じん専用(乾式寄り)を評価した方が長期的に得、という逆転が起こります。集じん機は高額工具なので、購入前に「吸う対象」を紙に書き出してから型式を選ぶと、ミスマッチを減らせます。
音は数値よりも「揉めるかどうか」で評価されます。RP80YD/RP150YD系は無負荷騒音値60dB(本体から5m、4方向平均)とされています。たとえばテナント改修・夜間工事・入居中リフォームでは、集じん機の稼働音がクレームのきっかけになることがあるため、静音寄りの機種は“作業許容時間”を伸ばしやすいのがメリットです。
ただし注意点として、騒音値は「無負荷」測定であり、実際はホース抵抗、フィルタ目詰まり、連動する工具の音が重なって体感は変わります。ここで有効なのが、弱モード運用+集じん経路の見直し(ホースの折れ、カバーの狭窄、集じん口の段差)です。ホースの材質・成形方法を改良して柔軟性を向上した、という説明もあり、取り回し改善は騒音以前に“引っ掛かりによる転倒・材料破損”も減らす方向に働きます。つまり静音評価は「機械の音」だけでなく、現場の安全と段取りまで含めて見るのが実務向きです。
同じシリーズで8L(RP80YD)と15L(RP150YD)があると、現場では「大は小を兼ねる」で15Lに寄りがちですが、実は評価は現場条件で変わります。メーカー仕様ではRP80YDが8L、RP150YDが15Lで、本体寸法も高さが異なる程度です。工具店の解説でも、8Lと15Lはサイズ差が大きくない一方、容量はほぼ2倍で、ゴミ捨て回数が減るという文脈で15Lが推されやすいです。
一方で、内装の細かい手直し・点検・小規模の部分改修では「搬入経路(階段・エレベータ)」「置き場(廊下の幅)」「移動頻度(部屋をまたぐ回数)」が効いて、8Lの方が結果的に作業が速いこともあります。さらに、タンク内形状をストレート化してゴミ捨てがスムーズ、という構造面の改善が示されており、容量が小さくても捨てやすいなら“回数のストレス”は軽くなります。評価を固めるなら、1日の作業で出る粉じん量(サンダー連続か、切断中心か)を基準に、8Lは「取り回し優先」、15Lは「ゴミ捨て削減優先」と割り切ると判断がブレません。
検索上位の評価記事は吸引力や連動に寄りがちですが、実際の現場で差が出るのは「ゴミ捨ての段取り」と「運搬時の事故率」です。RP80YD/RP150YD系は市販のポリ袋(45L、厚さ0.04mm以上)使用に触れられており、粉じんを“こぼさず密閉して搬出”できるのは、共用部を汚せない現場で強いです。特に石膏ボード粉や微粉は、タンクから捨てる瞬間に舞って評価が落ちやすいので、ポリ袋運用は作業者の体感を大きく変えます。
また、ストッパ付キャスタ(2個)があると、斜面やケーブルだらけの床で勝手に動く事故を抑えられます。集じん機が動くとホースが引っ張られ、工具の姿勢が崩れて切断面が荒れる→手直し増、という“静かに痛いコスト”につながるため、キャスタの仕様は軽視しない方が良いです。さらにLEDをホース側に備える説明もあり、暗い天井裏や夜間の補修で「片手ライト」を減らせるのは、転倒防止と作業スピードに効きます。吸引力の数字だけでは出ない、こうした段取り機能こそ、長期の評価を押し上げる要素です。
粉じん専用RP80YD(L)/(SC)・RP150YD(L)/(SC)の仕様と機能(新トリプルフィルタ、騒音、吸込仕事率、無線連動、ポリ袋など)の一次情報。
https://www.hikoki-powertools.jp/products/powertools/ac-dust/rp80yd_l/rp80yd_l.html
乾湿/乾式の違い、連動方式(コンセント/Bluetooth)、容量8L/15Lの考え方など、工具店目線での選び方整理。
https://actool.jp/blogs/contents/hikoki_dust-collector

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