小屋根DIYで作る基礎から材料選び

小屋根DIYで作る基礎から材料選び

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小屋根DIYの基礎から完成まで

小屋根DIY成功のポイント
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基礎設置が最重要

束石を水平に設置し、モルタルで固定することで長期的な安定性を確保

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材料費の目安

4㎡程度の小屋で屋根材は7万円前後、全体では20万円程度の予算が必要

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必須工具の準備

インパクトドライバーと丸ノコがあれば基本的な作業が可能

小屋根DIYに必要な基礎設置の手順

 

小屋の屋根を作る際、最も重要なのが基礎となる束石の設置です。束石とは屋根を支える柱の土台となるコンクリート製の基礎石で、これが適切に設置されていないと屋根全体が傾いたり沈み込んだりする原因になります。
参考)https://phazone.hatenablog.com/entry/2022/01/31/225545

基礎設置の具体的な手順は以下の通りです。まず設置場所に深さ30cm程度の穴を掘り、砕石を敷いて路盤材でしっかりと押し固めます。次にモルタルを流し込んで平らにし、乾く前に束石を設置します。この際、水平器を使って各束石が同じ高さになるよう慎重に調整することが不可欠です。
参考)https://kjcoop.or.jp/column/yane-diy/
​youtube​
束石を設置した後は、周囲にモルタルを流し込んで固定します。モルタルはセメントと砂、水を混ぜたもので、ホームセンターで材料を購入できます。基礎~床の工程だけで約2万2千円の費用がかかりますが、ここをしっかり施工することで長期的に安定した屋根が実現します。youtube​
参考)https://minebuild.jp/selfbuild-03/

実際のDIY小屋制作における基礎工事の詳細な費用内訳を確認できます

小屋根に適した材料の種類と選び方

屋根材として最も人気が高いのがポリカーボネート製の波板です。ポリカーボネートは耐衝撃性に優れ、2kgの重りを10mの高さから落としても割れない強度を持ちます。さらに-40℃から120℃の広い温度範囲で使用でき、耐候性も抜群です。
参考)https://kurashi-no.jp/I0036545

波板のサイズには主に5種類の規格があります。最も一般的なのが「鉄板小波」で、幅655mm(働き幅575mm)、ピッチ32mm、谷深9mmとなっています。波板を複数枚使用する場合は、重ね代として波2つ分(約2.5山)を確保することで雨水の侵入を防ぎます。
参考)https://namiita.pro/column/namiita-size/

  • ポリカーボネート波板:耐衝撃性・耐候性に優れ、半透明で採光可能
  • 塩ビ波板:手頃な価格で入手しやすい
  • 合板:犬小屋や薪置場など簡易的な用途に適している
  • トタン板:金属製で耐久性が高いが加工難易度は上がる

木材を柱や垂木に使用する場合は、必ず屋外用の防腐・防虫塗料を全面に塗布してください。これにより木材の腐食を防ぎ、屋根の寿命が大幅に延びます。4㎡程度の小屋で屋根工事に約7万2千円かかりますが、材料選びを工夫することでコストを抑えられます。​
屋根材の種類と特徴の詳細な比較情報はこちら

小屋根DIYに必要な工具リスト

屋根のDIYには特別な工具は必要ありませんが、作業効率と仕上がりの質を高めるために以下の電動工具を揃えることをおすすめします。
参考)https://diy-ie.com/ch-diytool-koya.html

必須工具

工具名 用途 価格目安
インパクトドライバー ビス打ち・穴あけ 1万~3万円
丸ノコ 木材のカット 1万~2万円
水平器(レベル) 基礎・柱の水平確認 2千~5千円
脚立 高所作業用 1万円前後(レンタル可)

インパクトドライバーは170N・m以上のトルクがあるものを選ぶと、硬い木材へのビス打ちもスムーズです。バッテリー式のコードレスタイプなら屋外作業でも取り回しが良く、LEDライト機能付きなら暗い場所での作業も安心です。
参考)https://my-best.com/2994

丸ノコは木材を正確にカットするために欠かせません。ホームセンターで木材カットを依頼すると1カット50円かかるため、100カット以上する場合は自前の丸ノコがあると大幅なコスト削減になります。
参考)https://www.bildy.jp/shoyan/power_sh.jsp

手動工具としては、のこぎり、かなづち、ペンチ、さしがね、メジャー、タッカーなどが必要です。これらは基本的なDIY工具なので、すでに持っている方も多いでしょう。
参考)https://www.killowenhouse.com/tools-tinyhouse/

小屋根の骨組み施工における注意点

屋根の耐久性を左右するのが骨組みの品質です。専門家が重視する骨組みの3要素は、垂木・野路板・防水シートです。垂木は屋根材を支える横木で、適切な間隔(45cm程度)で配置します。野路板は垂木の上に貼る板材で、屋根材の下地となります。youtube​​
防水シートは雨水の浸入を防ぐ重要な要素です。必ず軒先から棟方向に向かって張り、シート同士の重ね代を十分に確保してください。気泡やシワを残さず全体を密着させることで、長期的な防水性能が保たれます。
参考)https://yamamotokun-tosou.com/diy-roof-repair-failure/

柱の補強には筋交いを使用します。筋交いとは柱と柱をつなぐ斜めの木材パーツで、45度の角度で取り付けると最も強度が高くなります。小さな小屋でも筋交いを入れることで、屋根を載せた状態でのぐらつきを防げます。​
よくある失敗例
❌ 屋根の勾配が不十分で雨水が溜まる → 勾配は1/50~1/20を確保
参考)https://shintoa-tosou.jp/blog/koubaiyanebousuikouzi/

❌ 防水シートの重ね方を間違えて雨漏り → 軒先から棟方向へ施工​
❌ 基礎が水平でなく全体が傾く → 水平器で厳密に確認
参考)https://www.sekoukyujin-yumeshin.com/learn/23109/

❌ ビスの長さが不適切で固定が弱い → 木材の厚みの2~3倍の長さを選択​
DIYで屋根修理を行う際、最も危険なのは高所作業での転落事故です。脚立や踏み台を使用する場合は、必ず安定した場所に設置し、作業に集中しすぎて足元がおろそかにならないよう注意してください。
参考)https://www.yaneyasan.net/forbidden-diy

小屋根DIYの費用対効果を最大化する独自視点

一般的な小屋根DIYの記事では触れられていない、不動産従事者ならではの費用対効果を高めるポイントをご紹介します。

 

段階的施工による資金コントロール
全体で20万円超の予算が必要ですが、一度に支出するのではなく工程ごとに分けることで資金管理が容易になります。①基礎~床(約2万2千円)→②壁(約8万5千円)→③屋根(約7万2千円)→④扉・窓(約3万7千円)→⑤外装仕上げ(約2万円)という順序で進めれば、各工程での品質確認と予算調整が可能です。​
資材の余剰管理と転用戦略
防水シートやアスファルトシートは小規模な小屋では半分以上余ってしまうことがあります。ヤフオクなどで中古品を探すか、複数の小屋を同時に計画して資材をシェアすることでコスト削減できます。余った資材は他のDIYプロジェクトに転用したり、販売することも検討しましょう。​
ウッドショック対策と材料調達時期
木材価格は市況により大きく変動します。費用の7割以上が木材なので、調達時期の見極めが重要です。春から夏にかけての需要期を避け、秋冬に材料を購入することで価格を抑えられる可能性があります。また、複数のホームセンターを比較し、セール時期を狙うのも有効です。​
DIYスキルの資産化
一度小屋の屋根を作った経験は、不動産物件の改修提案や価値評価に活かせる貴重なスキルとなります。実際の施工経験があることで、業者見積もりの妥当性判断や施主への具体的なアドバイスが可能になり、不動産従事者としての付加価値が高まります。

 

小屋根のDIYは4㎡程度で20万円前後の予算があれば実現可能です。基礎をしっかり作り、適切な材料を選び、防水処理を丁寧に行うことで、長期的に使える実用的な屋根が完成します。時間をかけて丁寧に作業すれば、初心者でも十分に対応できるプロジェクトといえるでしょう。
参考)https://kashiwabaralife.com/renovation/articles/wltnu