

カタログを請求するより、公式サイトで今すぐ無料PDFをダウンロードするほうが約2週間早く手元に届きます。
マグ・イゾベールの公式ウェブサイト(isover.co.jp)では、複数カテゴリのカタログを無料でPDF入手できます。紙カタログを代理店に発注するケースも多いですが、それでは数日〜2週間程度のタイムラグが生じます。急ぎで仕様確認が必要な現場なら、オンラインのほうが圧倒的に早いです。
公式サイトで用意されている資料は大きく4系統に分かれています。まず「総合製品カタログ」は住宅向けと建築資材向けの全製品を網羅した主力資料で、2025-2026年版が最新です。次に「施工マニュアル」は木造軸組工法における充填断熱の手順・防湿層施工の注意点などを詳細に解説したもの。これは現場での実務指導にそのまま使える内容です。
さらに「ソリューションガイド」は断熱等級別の推奨仕様が地域区分ごとに整理されており、断熱等級4〜7それぞれに対応した製品と厚みの組み合わせが一目でわかります。そして「品質証明書・不燃認定書・JIS認定書」は建築確認申請や長期優良住宅申請の際に必要となる書類です。提出を求められる書類の種類は案件ごとに異なりますが、事前にダウンロードページをブックマークしておけば、依頼があった日に即対応できます。
つまり「カタログ=1冊」ではなく複数の資料群、ということですね。利用シーン別に使い分けるのが基本です。
カタラボ(catalabo.org)やイプロス、建材ナビといった建材ポータルサイトにもデジタルカタログが掲載されており、アカウント登録なしでも閲覧できる場合があります。複数の建材メーカーを一括で比較・管理したい場合は、こうしたポータル経由が便利です。
参考:マグ・イゾベール公式 カタログ・資料ダウンロードページ(品質証明書・各種技術資料を一括ダウンロード可能)
https://www.isover.co.jp/documentation
カタログを開いてまず目に入るのは「イゾベール」シリーズの一覧です。製品名が似ているため混乱しやすいですが、住宅向けの主力は「イゾベール・コンフォート」と「イゾベール・スタンダード」の2系統です。
以下に主な違いをまとめます。
| 製品名 | 防湿フィルム | 熱伝導率の範囲 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| イゾベール・コンフォート | なし(別張り防湿層が必要) | 0.032〜0.038 W/(m·K) | 等級5〜7対応、超高断熱住宅 |
| イゾベール・スタンダード | あり(50μ防湿フィルム付き) | 0.035〜0.038 W/(m·K) | 等級4〜5対応、省エネ基準適合住宅 |
コンフォートシリーズのトップグレードは密度36kg/㎥・熱伝導率0.032 W/(m·K)で、グラスウール断熱材としては世界最高水準の性能です(2024年4月発売)。断熱等級6以上を実現したい案件では、この数値が重要な選択根拠になります。
一方でスタンダードシリーズは防湿フィルムが初めから付属しているため、別途気密シートを手配する手間が省けます。省エネ基準の義務化(2025年4月〜)に対応した「等級4相当」の仕様であれば、スタンダードで十分カバーできる場合が多いです。これが条件です。
カタログには各製品の「品種情報テーブル」が掲載されており、密度・厚み・幅・長さ・入数・相当坪数が一覧化されています。たとえばIC38105L390(コンフォート・厚105mm・幅390mm)は1梱包8枚入りで相当坪数3坪分。積算時にこの数字を使うと、発注数の計算ミスが減ります。
また「ポリカット(R2.2)」「床トップ剛床」「マグロールシリーズ」といった建築・産業用途の製品も総合カタログに含まれています。住宅以外の現場で断熱仕様を検討する際は、カタログの「建築資材編」を参照するのが早いです。
参考:イゾベール・コンフォートの製品詳細・品種情報(熱伝導率0.032〜0.038の全ラインナップを掲載)
https://www.isover.co.jp/products/isover-comfort
カタログと合わせて施工マニュアルを確認することが、断熱性能を正しく発揮させる上で欠かせません。公式の施工マニュアルには「防湿層の連続性を途切れなく保持すること」が繰り返し強調されています。これが原則です。
断熱層・防湿層のどこかに「途切れ」が生じると、断熱欠損が発生します。具体的には、コンセントボックス周り、筋交い部分、壁と天井の取り合い部などが施工精度のバラツキが出やすい箇所です。たとえばコンセントボックス1か所の欠損でも、その部位から壁体内に外気が侵入し、内部結露の起点になり得ます。
内部結露が進行するとグラスウールが水分を含んだ状態になり、断熱性能が大幅に低下します。さらに、木材の腐朽やカビの発生につながる場合もあり、後になって補修コストが発生するリスクがあります。痛いですね。
施工マニュアルでは「気流止め」の処理も重要なポイントとして取り上げています。木造軸組工法では壁と床・壁と天井の取り合い部に隙間が生じやすく、ここに気流止め材を施工しないと壁体内で空気が循環し、グラスウール繊維内の空気ごと移動してしまいます。断熱性能が設計値を下回る原因の多くはここにある、と覚えておけばOKです。
マグ・イゾベールはこうした施工精度の問題に対応するため、現場で使える施工動画をウェブサイト上で公開しています。「防湿層付きグラスウール断熱材施工方法」「グラスウール断熱施工のポイント」「床断熱気流止め施工方法」など複数の動画を無料で閲覧できます。文字のマニュアルより理解しやすいので、新人職人への指導ツールとして使うと教育コストを下げやすいです。
参考:マグ・イゾベール公式 グラスウール断熱材の施工方法・ポイント(施工動画・気流止め・防湿層の解説)
https://www.isover.co.jp/support/install
カタログを見るだけでは気づきにくい情報として、価格改定の経緯があります。マグ・イゾベールは2022年4月に全製品20%値上げを実施し、さらに同年10月に追加で25%値上げを発表、2023年1月16日出荷分から適用されました。建材調達コストとして無視できない上昇幅です。
さらに2025年7月にも新たな価格改定のお知らせが発表されており、原燃材料・輸送費の上昇を理由に、断続的にコスト増が続いています。カタログに記載の設計参考価格はすでに実態と乖離している可能性があるため、実際の仕入れ値は必ず代理店・問屋に最新情報を確認することが条件です。
この価格変動は建築見積りの精度に直接影響します。たとえば延床面積30坪の木造住宅で壁・天井・床に断熱材を充填すると、グラスウール材料費だけで数十万円規模になる場合があります。見積り時のデータが1年前の単価のままであれば、工事受注後に数万〜十数万円の赤字が出るリスクがあります。
対策として有効なのは、定期的にマグ・イゾベール公式サイトの「ニュース」ページを確認し、価格改定情報をいち早くキャッチすることです。公式サイトにはプレスリリース形式で価格改定の告知が掲載されるため、ブックマーク登録しておくだけでコスト管理の精度が上がります。確認するのに1分もかかりません。
また、建材通販サイト「アウンワークス」などでも価格とスペックを一覧で確認できるため、複数ルートで相場感を把握しておくのが実務的な対策といえます。
参考:マグ・イゾベール グラスウール製品価格改定のお知らせ(2023年1月適用・25%値上げの詳細)
https://www.isover.co.jp/news/2022-10-28
2025年4月から新築住宅への省エネ基準適合が義務化されました。これにより「断熱等性能等級4相当」が最低限の基準となり、多くの工務店・建設業者がカタログの「仕様基準推奨仕様」を確認するケースが増えています。これはいい変化ですね。
マグ・イゾベールの総合カタログ・ソリューションガイドには、地域区分(1〜8地域)ごとの仕様例が詳細に掲載されています。たとえば「木造軸組構法・1〜2地域・断熱等性能等級5」の場合、壁にはイゾベール・コンフォートの特定品種、天井・床にはそれぞれ対応する推奨仕様が一覧で示されています。地域区分を誤ると過剰仕様や仕様不足のどちらかになるため、現場の地域コードを最初に確認する習慣が重要です。
さらに公式サイトには、建築業者向けの無料デジタルツールとして「外皮性能 UA値計算ツール」が用意されています。設計段階で断熱仕様を入力するだけでUA値が算出でき、省エネ基準適合の判定を簡易的に行えます。計算ツールは無料です。
加えて「グラスウールマイスター認定制度」は、グラスウール充填断熱の施工技術習得を目的とした硝子繊維協会の認定制度で、マグ・イゾベールも積極的に展開しています。施工技術講習会の受講料は無料で、修了証発行・WEB掲載希望の場合に実費として1,000円が必要なだけです。認定を取得することで、「マイスター」として公式サイトにも掲載されるため、施主への信頼訴求にも直結します。
また2023年2月に追加された断熱等性能等級5・6対応の新ラインナップは、熱伝導率0.035 W/(m·K)・厚さ155mmという組み合わせで、3〜7地域における誘導基準(ZEH基準相当)の天井断熱に対応しています。これは「等級5には厚い断熱材が必要で施工コストが大幅に上がる」という思い込みを覆す製品設計です。従来品と同等の厚みを維持しながら等級5をクリアできる可能性があるため、コストと性能のバランスを重視するプロジェクトでは積極的にカタログで仕様を確認する価値があります。
参考:マグ・イゾベール 省エネ基準義務化・上位等級対応 新ラインナップの詳細
https://www.isover.co.jp/news/2023_02_14
参考:硝子繊維協会 グラスウールマイスター認定制度とは・しくみ・メリット
https://www.glass-fiber.net/master_mastertoha.html