

電動カンナの評価は「仕上がり」だけで決まりません。現場では、段取り替えの速さ(コードの有無)、削り屑の処理(集じん機接続)、消耗品コスト(替刃式/研磨式)まで含めて“トータルで楽か”が評価軸になります。
たとえばマキタのラインナップは、コード式(~110mm)、コード式(136mm~のワイド)、充電式(18V/14.4V)に大きく分けて考えると選定が早いです。特に幅広材を一発で削りたいなら1911B(110mm)、ワイド材なら1804N/1805N、取り回し重視なら18VのKP180D/KP181Dという整理がしやすいでしょう。
また、レビューで高評価になりやすいのは「必要十分なパワーがあるのに、扱いが素直」という点です。逆に低評価は「思ったより屑が散る」「付属が足りない」「重くて長時間つらい」といった“周辺の不満”が多く、ここを事前に潰すと満足度が上がります。
カンナの評価を決める核心は、切削幅と切削深さの“現場での意味”を理解しているかどうかです。切削幅が広いと、柱や幅広材の面を一度で通せて段取りが減り、結果として仕上がりも安定しやすくなります(往復回数が減るほど段差リスクが減るため)。
一方で、切削深さは「深ければ速い」ではありません。基本は荒削り→仕上げ削りの2段階で、最初は深め、仕上げは浅めにするのが理想とされています。削り始め・削り終わりで力の入れ方を変えて段差を作らない、という基本動作も仕上がり評価に直結します。
意外と見落とされがちなのが、延長コードです。定格電流に対してコードが細い・長いと電圧降下で回りが鈍り、削り肌が荒れたりモーターに負担がかかったりします。現場で「今日はやけに進みが悪い」という日は、刃だけでなく電源周りも疑う価値があります。
参考:安全注意・延長コードの太さ/長さ・削り方(荒削り→仕上げ)などの一次情報
マキタ公式PDF 取扱説明書(安全上の注意・削り方・延長コード表)
替刃式と研磨式は「どちらが上」ではなく、評価が分かれるポイントが違います。替刃式は、刃を交換すれば即復帰できるので、手戻りが許されない現場ほど評価が上がりやすいです。研磨式は、刃研ぎの手間がある代わりに、刃を手入れしながら長く使う運用に向きます。
ここで“あまり語られない実務の差”が刃高調整です。マキタの取扱説明書にもある通り、刃高調整はブレードゲージ式とセットスクリュ式の2方式があり、刃の取り付け後はボルトの締め付けを確実に行う必要があります。刃高が左右でズレると、仕上がり面に筋が出たり、無駄に再加工が発生したりして評価が一気に落ちます。
さらに、同一寸法・同一重量の刃を使う注意点も重要です。ここを守らないと振動が増え、仕上がりが悪くなるだけでなく故障要因にもなります。レビューで「振動が大きい」「うるさい」と感じる個体は、刃の取り付けや刃の組み合わせが原因になっているケースもあります。
電動カンナの不満で多いのが「屑が散る」「掃除が面倒」です。ここは本体性能よりも、集じん機接続とアタッチメントで評価が変わります。マキタ電動カンナは集じん機との接続に対応し、別売のアタッチメントやジョイントで効率よく排出できる、という整理がされています。
充電式の上位機では、無線連動(AWS)に触れられることがありますが、重要なのは“スイッチONで集じんが同時に回る”という段取り短縮です。掃除時間が減るだけでなく、粉じんの吸い込みを減らせるため、健康面でも評価に直結します。
購入前にチェックしたいのは「本体に何が付属しているか」です。レビューで見かける不満として、集じん接続のアダプターが別売で、買い足しが必要だったという声があります。つまり、最初から“必要な周辺部材込みの総額”で比較すると、選定の納得感が上がります。
参考:マキタ電動カンナの種類整理(コード式/充電式)、型番の特徴、替刃、アタッチメントの概観
アクトツール:マキタの電動カンナおすすめ機種まとめ(型番整理・替刃・アタッチメント)
検索上位の比較記事はスペック表で終わりがちですが、建築従事者の評価は「段差が出にくい運用」と「事故を起こしにくい段取り」に集約されます。段差対策としては、削り始めは前側に、削り終わりは後側に意識して荷重を移す基本が効きます。さらに、荒削りは深め→仕上げは浅めの2段階にすることで、手持ちでも面が安定しやすくなります。
事故面では、材料を手に持って削らない、切粉排出口に指を入れない、刃の交換や調整は必ずプラグを抜く、という“当たり前を徹底する仕組み化”が評価を守ります。特に高所作業や狭所では、コードの取り回しが事故に直結しやすいので、充電式を選ぶ価値が上がります。
意外な盲点は「木材の異物」です。釘や砂、あるいは解体材の小さな金属片があると刃が一発で死に、欠けた刃のまま削ると仕上げ面が荒れて再加工が必要になります。作業前に異物チェックをルール化し、怪しい材は荒削り用の刃を用意するなど、“刃を守る運用”まで含めると、結果的にマキタの電動カンナの評価(満足度)は安定します。