

水道の「つなぎ目」が止水できる基本は、金属同士を直接くっつけるのではなく、パッキン(ゴム・樹脂など)を押しつぶして“接触面に圧力(面圧)”をつくり、微小なすき間を埋めることです。たとえば水栓とフレキ管・給水管の接続部の水漏れは「パッキンの傷み」が原因になりやすく、交換が推奨されています。
ここで重要なのは、「面圧が十分なら水が通る道がなくなる」という発想です。面圧が不足すると、水はパッキンの微小な凹凸や、座面(当たり面)の傷、異物のすき間を通ってにじみ出ます。逆に面圧を上げる方法(締める)だけを追いかけると、パッキンの変形・はみ出し・ねじ山やナットの破損など別の不具合に繋がるので、面圧は「必要量を適切な面にかける」ことが肝です。
DIYで直しやすい接続の多くは「静止部分のシール」です。静止部分のシール材には面で止める“面シール(ガスケット)”という考え方があり、シール面・シート面などの用語が整理されています。
参考)ガスケットとパッキンの違い - コタニ株式会社
つまり、漏れが出たら「どの面で密封している設計か」を見極めると、締めるべき場所・交換すべき部品・掃除すべき箇所が一気に絞れます。
Oリングは水道でも逆止弁・接続金具などで見かけますが、密封の考え方が“面圧”として理解しやすい代表例です。Oリングは無圧時でも、つぶれることで発生する面圧 \(P0\) によってシールし、流体圧力がかかると面圧が \(Pm = P0 + P1\) に上がるためシール性が増す、と説明されています。
この性質は「水圧がかかるほど勝手に密封しやすくなる」とも言えますが、逆に言えば“正しくつぶれていないOリングは、圧力があっても止まらない”ということです。具体的には、Oリングが溝からはみ出す・ねじれている・ゴミを噛んでいる・サイズ違いでつぶし代が不足している、といった状態では、面圧が局所的に逃げます。DIYでありがちな失敗は「Oリングが入っていたはず」と思い込み、実は欠落・噛み込み・傷付きのまま再組立てするパターンです。
なお、施工説明書でも「パッキン・オーリングが入っていることを確認」「傷やゴミかみに注意」といった注意喚起が繰り返し出てきます。
参考)https://www.sanei.ltd/library/products/dl/torisetu/k3715ev-13_tor.pdf
面圧の議論は難しそうに見えて、現場では「入っているか」「傷んでないか」「面にゴミがないか」を徹底するだけで成功率が大きく上がります。
面圧を作る“操作量”として一番わかりやすいのが締付けトルクです。水栓メーカーの施工説明書には、ロックナット等の締付けトルクの目安が具体的に示されることがあり、例として「締付けトルクの目安は15N・m」と明記されています。
このような数値がある箇所は、感覚で締めるより「目安に寄せる」方が再現性が出ます。
ただし水道DIYでは、すべての接続にトルク値が書かれているわけではありません。そこで現実的な方針は次の通りです。
参考)https://www.kps.jp/Portals/0/images/unchiku/unchiku5100.pdf
参考)パッキンの交換
また、冷媒配管のフレアナットのように「規定トルク」や「締付角度の目安」が提示される世界では、締め過ぎリスクを避けるため“正確な締付はトルクレンチがベスト”とされています。
水道でも考え方は同じで、「締めれば止まるはず」という思い込みを捨て、面圧が“どこに”立っているかを点検しながら締めるのが安全です。
水漏れ対処で遠回りしないコツは、漏れている場所を「面圧が成立する接続」か「ねじ部のシール(シールテープ等)」かに分けることです。水栓とフレキ管・給水管の接続部の水漏れは、基本的に“パッキンの傷み”が原因とされ、交換作業が案内されています。
つまり、ここは「ねじにテープを増やす」より「パッキンと座面で面圧を作り直す」が本筋になりやすい箇所です。
面圧トラブルは、締め不足だけでなく、次のような“面圧が逃げる要因”で起きます。
切り分けの実務はシンプルです。止水→乾拭き→通水→にじみ位置を目視→一旦分解して「面(座面)とパッキンの状態」を観察、という順に進めます。パッキンを外したら“再使用せず交換”を推奨する注意もあります(特に年数が経ったもの)。
検索上位では「パッキン交換」「増し締め」が中心になりがちですが、DIYの失敗原因として地味に効くのが“面圧のムラ”です。面圧は平均値が足りないだけでなく、「片当たり」で一部が高面圧・別の一部が低面圧になると、低い側から漏れます(締めたのに止まらない典型)。このムラは、ナットの斜め噛み、座面の打痕、パッキンの偏り、締め付け中の部材の回り込み(ホースがねじれて引っ張る)などで起きます。
ムラ対策として効きやすいのは、“一度ゆるめて姿勢を作り直す”ことです。具体的には、ナットを手で回せるところまで戻し、パッキンの位置を目視で合わせ、相手部材が突っ張っていない状態(ホースが引っ張っていない状態)にしてから締め直します。施工説明書にも、接続後に「ガタツキ・水漏れチェック」を行い、異常があればやり直す流れが示されています。
また、Oリング系の接続は「入っていればOK」ではなく、無圧時のつぶしで面圧 P0 が出ている前提が重要です。
参考)Oリング 技術・参考資料回答1
“水を出すと悪化する”“止水中は止まって見える”のような症状は、面圧ムラ+圧力変動でシール線が動いている可能性があるので、増し締めよりも分解点検が安全です。
権威性のある参考(Oリングの面圧の考え方:無圧時P0と加圧時の面圧上昇の説明)
Oリング 技術・参考資料回答1
権威性のある参考(水栓施工説明書:締付けトルク目安15N・m、パッキン・オーリング確認、水漏れ点検などの具体指示)
https://www.sanei.ltd/library/products/dl/torisetu/k3715ev-13_tor.pdf

CATIEBYE 交換可能なタッチスクリーンペン先 安定した導電性素材製 書き込み音なし 画面傷防止 対応 軽い画面圧で滑らか筆記