

メーターインとメーターアウトは、どちらもスピードコントローラ(スピコン)で流量を絞り、シリンダ速度を調整する点は同じですが、「どこを絞るか」が違います。メーターインはシリンダへ入る空気(吸気側)の流量を絞り、メーターアウトはシリンダから出る空気(排気側)の流量を絞ります。
この違いが、そのままメリット・デメリットに直結します。一般に複動シリンダの速度制御は、排気側を絞るメーターアウトのほうが安定した動作を得やすい、と説明されることが多いです。
一方で、単動シリンダやエアブローのように「排気側で調整する前提が成立しない」用途では、メーターインが選ばれることがあります。
現場で混乱しやすいのが、「メーターアウト=常に正解」ではない点です。機械側の負荷条件、シリンダ姿勢、残圧の残り方、配管長やワンタッチ継手の抵抗で、同じ設定でも挙動が変わります。
参考)メータイン制御・メータアウト制御
そこで最初に、入口絞り=メーターイン、出口絞り=メーターアウトという原理だけは、設計者だけでなく施工・保全側も共通言語にしておくと、原因切り分けが速くなります。
参考)よくある質問
メーターアウトの代表的なメリットは、調整が比較的しやすく、速度が安定しやすい点です。入口側で供給を絞るより、出口側で排気を制限したほうが、シリンダ内圧の変化が穏やかになり、結果として動きが落ち着きやすい、といった整理がよく採られます。
また、油圧の考え方になりますが、メーターイン制御は動作中の圧力をメータアウト制御より低くでき、ショックが少なく精度の高い制御が可能、という整理もあります。
この「ショック」「精度」という観点は、施工後の立上げで“ちょっとした衝撃でセンサ位置がずれる”“ワークが跳ねる”などの不具合が出たとき、見落とせない評価軸です。
一方、メーターインのメリットとして紹介されやすいのは、残圧排気直後などで飛び出し(急な前進)が起こりにくいことです。吸気側を絞りながら圧縮空気が入るため、吸気と排気(大気圧)の圧力差が一気に開かず、シリンダヘッドの飛び出しリスクを下げられる、という説明があります。
ただし、メーターインは「ちょっと回しただけで動きが大きく変わる(ピーキー)」という指摘もあり、調整性は現場の熟練度に依存しがちです。
「危険」を具体化すると、代表例は飛び出しと暴走です。排気側を絞るメーターアウトは、条件によってはエアが抜けた状態から急に動き出して飛び出しが発生し危険、という注意喚起があります。
さらに、メーカーFAQでは、外力や負荷の慣性力の作用を受けやすく垂直方向の制御が難しい、といった注意点も挙げられています。
つまり、同じ「速度制御」でも、水平・軽負荷のベンチ装置と、垂直・慣性の大きい搬送装置では、リスクの種類が変わる前提で考える必要があります。
油圧講座の文脈では、「負の負荷(動作と逆向きの力)」という概念が重要になります。負の負荷があると、絞り方次第で意図しない加速や不安定挙動につながり得るため、メータイン/メータアウトの選択は“いつもの流儀”で固定しないほうが安全です。
現場でありがちなミスは、過去にうまくいった設定をそのまま横展開し、負荷条件(ワーク重量、摺動抵抗、重力方向)が変わったのに、スピコンの向きと絞り位置だけで何とかしようとして泥沼化するパターンです。
参考)FAQ |SMC 株式会社
対策としては、次の順で安全側に寄せると手戻りが減ります。
あまり知られていない実務的なポイントとして、「インラインタイプは向きを変えることでメータイン・メータアウトどちらも使える」という説明があります。つまり、部品の型番が同じでも、取付向きで挙動が変わり得るため、保全時の復旧ミスが起こりやすい領域です。
さらに、メータイン制御とメータアウト制御を併用すると両方のメリットが得られる、という言及もあり、単純に二者択一ではなく“段階的に絞って癖を消す”発想が取れるケースがあります。
ただし併用は、調整箇所が増えるぶん原因切り分けが難しくなるので、施工後の引き渡し条件(誰が何を基準に再調整するか)まで含めて設計しておくと事故が減ります。
配管要素も見逃せません。配管が長い、継手やサイレンサが多い、急な曲げが多いと、カタログ上の「スピコン設定」と実際の「シリンダ速度」がズレやすく、設定を追い込むほど不安定に見えることがあります。
そこで、次のように“現場で再現性を上げる”チェックを先にやるのが有効です。
独自視点として提案したいのは、メータイン/メータアウトの選定を「現場の点検性(見える化)」で評価することです。要するに、動作が不安定なときに、誰が見ても“どっち絞りで、今どれくらい締まっているか”を説明できる状態を作ることが、長期的には最大のメリットになります。
たとえば、インラインタイプは向きで方式が変わるという情報があるため、施工完了時に「向き」「設定回転数」「基準マーキング」を残すだけで、交換後の復旧時間が大きく短縮できます。
また、メーターアウトは調整がしやすいと言われがちですが、裏を返すと“誰でも触れてしまう”ため、勝手に回されて不具合が再発するリスクもあります。
この問題は、スピコンのロック機構や保護カバーだけでは完全に消えません。現場ルールとして、次のような運用を決めておくと、トラブルの再発率が下がります。
参考:メータイン制御・メータアウト制御の違い、負の負荷の考え方(制御方式の選定に直結)
メータイン制御・メータアウト制御
参考:メータイン/メータアウトの定義(吸気側・排気側のどちらを調整するかの基礎)
https://www.nitta.co.jp/faq/?category1=156&category2=172&category3=&p=6998
参考:メーターアウトは安定、メーターインはピーキー等の実務目線(使い分けの典型パターン)
メーターインとメーターアウトのスピコンの違いと使い分け方法
ソリッドワークスの図面をPDFにする最短ルートは、図面(SLDDRW)を開いた状態で「ファイル」→「指定保存」→「PDF」を選ぶことです。
このとき重要なのは、保存そのものより「オプション」側で、図面用紙サイズ・範囲・品質が意図どおりになっているかを確認することです。
建築・設備の現場では「PDFにしたら終わり」ではなく、提出先(現場事務所、協力会社、監理側)が“どのビューワで見るか”まで含めて出力条件を揃えないと、線や文字が読めない・寸法確認ができない、といった手戻りが発生します。
よくある初歩トラブルとして、用紙サイズの不一致があります。図面テンプレートはA3なのに、PDF出力がA4扱いになっていて、縮尺が自動調整されてしまうケースです。
参考)cadでpdf出力する時のコツと注意点|CADで綺麗な図面を…
このタイプの事故は、PDFを開いて見た目が合っていても、印刷や現場のプロッタ出力で露呈するため厄介です。
対策として、出力後に「印刷プレビューで枠が切れていないか」「縮小・拡大が勝手にかかっていないか」を必ず確認します。
さらに、図面データの配布という観点では、PDF化にはメリットがあります。紙図面の縮尺や印刷設定を保持したまま配布・印刷しやすい、という点はPDFの強みです。
参考)https://blogs.solidworks.com/japan/solidworks-blog/draftsight/200617/
一方で、建築従事者の業務では、PDFが“契約図面・施工図の配布物”になりやすく、後工程の責任が重いので、出力手順を社内標準として固定しておくのが安全です。
PDFにしたはずなのに、印刷すると枠や図形が切れる、または寸法が合わない――この問題は「用紙サイズ」「印刷範囲」「中央配置」あたりの設定不整合で起きがちです。
特に、出力側でA3を想定しているのに、受け手がA4プリンタで“用紙に合わせる”をONにしてしまうと、縮尺が変わり、現場確認の信頼性が落ちます。
配布時は、PDFの表紙や備考に「用紙サイズ」「縮尺」「印刷は100%(実寸)」など、運用ルールを短く書いておくと事故が減ります。
実務で効くチェックは次のとおりです(1枚でもズレたら差し戻しになり得る前提)。
✅ PDFを開いて、図枠外が欠けていない
✅ 主要寸法(例:100mm)が、印刷後にスケールで100mmになる
✅ 文字(部材符号や注記)が潰れていない
✅ モノクロ運用なら、線の太さが読める(細線が飛んでいない)
この中で「文字が潰れる」は解像度や品質設定で改善余地があり、一般に細かい図面では600DPI以上が推奨される、という考え方があります。
建築の図面は、機械図面以上に「注記が多い」「細線が多い」「レイヤ/線種のルールが厳しい」ことがあり、PDFの品質差がそのまま読める/読めないに直結します。
また、受け手の環境差(PDFビューア、プリンタドライバ、社内ポリシー)で結果が変わるため、出力側が“再現性のある作法”を用意するのが現実的です。
例えば「まず指定保存でPDF」「ダメなら印刷からMicrosoft Print to PDF」など、代替ルートを決めておくと詰まりにくくなります。
参考)SOLIDWORKS で図面のPDF化が上手くいかない時の対…
「線が薄い」「ハッチングが荒い」「小さい文字が読めない」といった不満は、PDFの解像度・ベクトル/ラスター品質・フォントの扱いで起きやすいです。
一般的な目安として、標準は200~300DPI、細かい図面は600DPI以上が推奨される、という説明があり、図面密度に応じて引き上げるのが合理的です。
ただし、DPIを上げるとファイルサイズが膨らみ、メール添付やクラウド共有の運用に影響するので、用途に応じた落とし所を決めます。
PDFのファイルサイズが大きすぎる場合、解像度が不要に高いときは300DPI以下へ調整、あるいはPDF編集ツールの「最適化」機能で削減する、という考え方も紹介されています。
建築の現場では、施工管理アプリやチャットでPDFをやり取りすることも多く、サイズが大きいと閲覧遅延やダウンロード失敗が起きるため、軽量化は品質と同じくらい重要です。
“読みやすい最小容量”を狙い、まずは注記が密な代表図面(平面詳細や矩計)で試験出力し、社内基準(例:A1は600DPI、A3は300DPI)を作るのが実務的です。
ソリッドワークスは、部品・アセンブリから3D PDFとして出力する手順が案内されており、「指定保存」→PDF→「3D PDF保存」にチェックして保存する流れです。
3D PDFは、2D図面の代替というより「3D形状を回して見せる」用途に強く、設計意図の共有やレビューに向きます。
一方で、eDrawings形式も「モデル回転や断面表示などのインタラクティブな操作」が可能で、相手に操作して見てもらう前提なら有効、という整理がされています。
建築従事者の実務に寄せると、設備機器や金物、躯体の納まり検討など「形状理解が最優先」の場面では3D PDFが効きます。
ただし3D PDFは、閲覧側(Acrobatなど)の設定や権限で3D表示がブロックされる場合があるため、外部提出では「2D PDFも同梱」して逃げ道を作るのが安全です。
参考)【Solidworks】 3D PDFを出力する方法
提出先がCADを持たない場合でも、3D PDFやeDrawingsに書き出して共有する、という方向性は図面レス化とも親和性があります。
参考:3D PDFの出力手順(「3D PDF保存」チェック)
https://www.cad-solutions.co.jp/solidworks/faq/l/ae0007/
参考:MBDと3D PDF/eDrawingsの位置づけ(図面レス化・共有の話)
https://www.capa.co.jp/archives/49904
検索上位は「PDFに変換する手順」中心になりやすい一方、建築の現場で本当に揉めるのは“PDFが最終成果物として独り歩きする”状況です。
そこで独自視点として、PDF出力を単なる変換作業ではなく、「責任分界(誰が何を保証するか)」に合わせて設計します。
例として、協力会社に渡すPDFは「閲覧・施工の参照用」であって、寸法確定や製作指示の根拠はどこか(承認図、改訂番号、PDMの版)を明確にしておく、という運用がトラブルを減らします。
具体的には、次のような“PDFに添える情報”をテンプレート化します。
この発想は、PDFの縮尺や品質を守る話(技術)と、伝達ミスを減らす話(運用)をセットにでき、結果として手戻りが減ります。
また、図面レス化を視野に入れるなら、2D PDFだけを増やすより、3D PDFやeDrawingsも併用して「形状理解」と「寸法・注記」を分担させるのが効果的です。
MBDの文脈では、3Dモデルに注釈を集約し、3D PDFやeDrawingsへ出力して共有する考え方が紹介されており、建築でも“納まりの合意形成”には応用できます。
つまり、ソリッド ワークス 図面 pdfは、出力機能の話で終わらせず、提出文化・現場文化に合わせて「2D/3Dの役割」と「確認手順」を作ることが実務の勝ち筋です。

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