日本アルミ ショーケースの種類と選び方完全ガイド

日本アルミ ショーケースの種類と選び方完全ガイド

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日本アルミ ショーケースの種類と選び方を建築業者が知っておくべき理由

ショーケースのサイズを間違えると、搬入口を通らず現場で詰む。


📋 この記事でわかること
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日本アルミ(UACJ)とゼガロシリーズの全体像

国内トップクラスのアルミショーケースメーカーの歴史・ブランドと、人気シリーズ「ゼガロ」の製品ラインナップを整理します。

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平ケース・立ケース・角ケースの違いと用途

タイプ別の特徴・耐荷重・サイズ展開を比較し、施設・用途に応じた選定基準を解説します。

⚠️
建築業者が現場で見落としがちな搬入・設置の注意点

エレベーター・廊下幅・転倒防止など、仕様書だけでは気づかない実務上のリスクポイントをまとめました。


日本アルミ ショーケースとはどんなメーカーか?UACJ金属加工との関係


建築や施設整備に携わっていると、「日本アルミのショーケース」という名称を仕様書や発注書で目にすることは少なくありません。ただし、現在この製品を製造・販売しているのは、正確には「株式会社UACJ金属加工」という会社です。


日本アルミ株式会社は、長年にわたってアルミフレームを用いた什器製造のパイオニアとして業界に名を刻んできた企業です。その後、アルミ大手グループのUACJに統合され、現在は「UACJ金属加工」の建材・什器ブランドとしてショーケース事業が継続しています。業界では今でも旧称の「日本アルミ」の名で通っているケースが非常に多く、建築業者・設計者の間での認知度は依然として高いままです。


つまり日本アルミ=UACJ(旧社名)ということですね。


このメーカーのショーケースの最大の特徴は、アルミ型材をフレームに採用している点にあります。アルミは鉄に比べて約3分の1の重量しかなく、なおかつ表面に自然な酸化被膜を形成するため赤錆が発生しにくい素材です。これは商業施設・公共施設・学校・ホール・ショールームなど、長期使用を前提とした空間に設置する什器として大きなメリットになります。


また、完成品として出荷されるため、現場での組み立て工数がほとんど不要という点も、施工効率を重視する建築業者にとって歓迎されるポイントです。製品の代表格である「ゼガロシリーズ」は、フレームのコーナー部分に丸みを持たせたデザインが特徴で、公共施設・一般企業・学校など幅広い場所で採用実績があります。これは使えそうです。


現在の製品ラインナップはミスミ・モノタロウ・AXEL(アズワン)などのBtoB通販でも取り扱われており、建築業者が仕様決定後に調達しやすい環境が整っている点も、指定什器として選ばれやすい理由の一つです。


参考:UACJ金属加工 ショーケースカタログ(PDF)
UACJ金属加工 公式ショーケースカタログ(PDFダウンロード)


日本アルミ ショーケース・ゼガロシリーズの製品ラインナップと仕様一覧

ゼガロシリーズは複数のタイプに分かれており、用途・設置スペース・展示物の種類によって選ぶべきモデルが異なります。建築業者として仕様を押さえるには、まずタイプ別の特徴を理解することが基本です。


ゼガロの主なラインナップは以下の通りです。


| タイプ | 主な用途 | 代表サイズ(W×D×H) | 参考価格(税別) |
|---|---|---|---|
| 平ケース ZHAタイプ | カウンター展示・受付 | W900〜1800×D450・600×H950 | ¥276,500〜 |
| 平ケース ZHBタイプ(腰高) | スペースを抑えたい場所 | W900〜1800×D450・600×H950 | ¥312,500〜 |
| ハイケース | 縦展示・大型什器 | W900〜1800×D450・600×H1250〜1850 | ¥310,000〜 |
| ポールケース | トロフィー・旗などの縦長展示物 | W600×D600×H2150 | ¥830,600〜 |
| 優勝旗ケース | 学校・スポーツ施設 | W1500〜1800×D450・600×H2150 | ¥248,900〜 |
| 角ケース | 独立型・アイランド設置 | W600×D600×H950 | ¥465,600〜 |


フレームカラーはシルバーとブラックの2色が標準で、腰板(腰部パネル)のカラーはグレーまたはブラックから選べます。これがゼガロの基本仕様です。


一棚あたりの均等積載量は25kg/段が標準で、天板ガラスの均等荷重は約35kg、ケース内底板は約55kgとなっています。たとえば25kgというのは、2リットルのペットボトル12本分を一段に並べるようなイメージです。通常の展示用途であれば十分な耐荷重ですが、石材・金属工芸品・陶磁器類など重量物を展示する施設では、事前に確認が必要です。


標準でキャスターが付属しており、展示レイアウトの変更がしやすい設計になっています。また、ガラス引き戸にはプッシュ錠が標準装備されているため、展示物の防犯面も一定程度担保されています。


オプションとしてはシリンダー錠・飛散防止フィルム・強化ガラス・LED照明・スイッチなどが用意されており、施設の要件に合わせてカスタマイズが可能です。たとえば、不特定多数が出入りする公共施設や学校のロビーにショーケースを設置する場合は、強化ガラス+飛散防止フィルムの組み合わせが安全面から推奨されます。これが条件です。


なお、2025年10月より価格改定が実施されており、最新価格は販売代理店またはUACJ金属加工への問い合わせで確認することをおすすめします。


参考:ゼガロ横型ケース仕様・価格詳細
ゼガロ横型ケースZHBタイプの仕様・オプション・価格一覧(千代田什器)


日本アルミ ショーケースの平ケース・立ケース・角ケースの違いと選定基準

「平ケース」「立ケース」「角ケース」という3つのカテゴリーは、展示の向きと空間配置の考え方が根本的に異なります。建築業者が施設の担当者や設計者から「ショーケースを入れてほしい」と言われたとき、どのタイプを選定するかは非常に重要な判断です。


まず平ケースは、高さが950mm前後で、天面(天板)からも展示物を見下ろせるタイプです。来客者が立った状態で自然に視線を落とした角度で内容物を確認できるため、鑑賞体験の流れがスムーズです。受付カウンターとして兼用できるサイズ感なので、ショールームや企業の来客スペース、学校の職員室・玄関ホールといった場所でよく採用されます。


次に立ケース(ハイケース)は、高さが1250mm〜1850mmほどになる縦型のショーケースです。展示物を縦に並べることができるため、スペースあたりの展示点数が多く取れます。学校の優勝カップや賞状、自然史系施設の骨格標本、アパレル店のディスプレイなど、縦方向に存在感を出したいシーンに適しています。ただし、高さが増すほど重心が高くなるため、転倒リスクへの対策が欠かせません。


角ケースは、縦横が600mm×600mmの正方形タイプで、独立してアイランド設置することが多いです。空間の中央や廊下の端など、複数の方向から人が見るような場所に置かれます。ただし高さがあるモデル(ポールケース・H2150mm)は設置面積が狭い分、転倒防止対策を確実に施す必要があります。


選定のポイントを整理するなら、「何を展示するか」「誰がどの方向から見るか」「設置場所の通路幅・床面積はどれくらいか」の3点が基本です。たとえばW1800mmの平ケースは、一般的な廊下幅1800mm(これは学校廊下の最低基準と同等程度)の場合、壁付け設置では問題ありませんが、アイランド設置では動線が確保できなくなる場合があります。


奥行き300〜600mmというサイズは、ちょうどA4用紙の長辺(297mm)から大判本の縦幅程度のイメージです。設置スペースをCAD上で確認しながら、余裕を持った配置計画を立てることが重要です。


参考:ショーケースの選び方(種類・価格目安)
ショーケースの価格・選び方ガイド(株式会社徳山)


日本アルミ ショーケースの建築現場における搬入・設置の実務注意点

ショーケースの仕様決定だけに集中していると、「現場への搬入ができなかった」という痛い経験をすることがあります。これは意外と多く報告されているトラブルです。


まずチェックすべきは搬入経路のサイズです。日本アルミ(UACJ)のゼガロ立ケースで最大級のW1620×D600×H2150mm(重量は120〜150kg前後)というモデルがあります。このサイズを搬入するには、エレベーターの内寸はもちろん、廊下の折れ曲がりや扉開口部の有効幅(有効開口700〜800mmが一般的なドア幅)を事前に確認しておく必要があります。


仮に建物内に搬入できないと判断された場合、木枠梱包を外して部品ごとに運び込み、現地で再組み立てするという対応が必要になります。これは追加の時間と手間がかかります。痛いですね。こうした事態を防ぐために、発注前に製品の「箱込み寸法(梱包時の外形寸法)」を必ずメーカーまたは販売代理店に確認しておくことが大切です。


次に転倒防止対策です。高さ1800mm以上の立ケースやポールケースを設置する場合、キャスターのストッパーだけでは地震時の転倒を防ぎきれない場合があります。学校・病院・公共施設など、建築基準法や施設管理規定で什器の固定が求められるケースでは、壁面への転倒防止金具の取り付けが必要です。これは必須です。特に免震制震構造の建物ほど、揺れの挙動が特殊になるため設計者との確認が欠かせません。


また、北海道・沖縄・離島への配送は、多くの販売店で「お届け不可」または追加費用が発生する地域となっています。これは複数の販売店で確認されている実態です。遠隔地の施設案件では、早めに配送の可否と費用を確認しておくことが必要です。


さらに、ショーケースは「軒先渡し」が原則のため、設置場所まで運び込む人員を必ず用意しておく必要があります。大型製品は2人以上で搬入しないと安全に扱えないため、施工当日の人員計画に必ず組み込んでおくことをおすすめします。


日本アルミ ショーケースのアルミフレームが建築什器として選ばれる技術的理由

なぜ建築業界でアルミフレームのショーケースがこれほど支持されているのか。単純に「軽いから」だけでは説明できない、技術的な背景があります。


アルミニウムは、純アルミ(A1000系)で耐食性が最も強い素材グループに属します。特に自然環境下では表面に緻密な酸化被膜(アルミナ)が形成されるため、鉄のように内部へと腐食が進行しにくい性質を持ちます。これにより、内装什器として10年・20年単位での使用に十分耐える耐久性が確保されます。


日本アルミ(UACJ)のゼガロシリーズで使用されるフレームは「アルミ型材」です。アルミ型材とは、押出成形によって断面形状を自由に設計できる製造方法で作られた部材のことです。断面に中空部分を設けることで、軽量性と剛性を両立させることができます。これが「丸みのある太めのフレーム」というゼガロ特有のデザインを可能にしている技術的な根拠でもあります。


また、フレームのコーナー部分にはABS樹脂製のコーナーキャップが取り付けられており、切り口での怪我防止に配慮されています。これは不特定多数が利用する公共施設で重要視されるポイントです。学校や公民館のような場所では、子供が接触する機能的什器に対して安全配慮が求められるため、こうした細部の仕様が採用決定の判断材料になることがあります。


さらに、アルミフレームはメンテナンス性にも優れています。表面の汚れは中性洗剤を使った拭き掃除で対応でき、鉄什器のような定期的な防錆塗装の手間がありません。これは施設管理担当者からも高く評価されている点で、建築業者が施主に仕様を提案する際の大きな説得材料になります。アルミなら問題ありません。


一方で、注意が必要な点もあります。アルミは他の異種金属(鉄・銅など)と接触すると「異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)」が発生するリスクがあります。例えばコンクリート床に直置きする場合や、スチール製の棚・固定金具と接触させる場合は、絶縁シートやゴムスペーサーを噛ませるなどの対策を検討してください。これが原則です。


参考:アルミ材の耐食性に関する詳細
アルミの耐食性について(三和メッキ工業株式会社)


日本アルミ ショーケースの中古・リサイクル品活用と建築業者が知っておくべきコスト管理術

新品のゼガロシリーズは平ケース1台で約27万〜50万円、ハイケースになれば50万円超になることも珍しくありません。予算が限られた施設整備案件では、施主から「もう少しコストを抑えられないか」という話が出ることも多いです。


そこで検討候補に入るのが中古・リサイクル品の活用です。専門の中古ショーケース販売店では、日本アルミ(UACJ)のゼガロシリーズや旧スタンダードシリーズの流通品が複数流通しています。参考上代(定価)¥382,000超のゼガロ立ケースが、リサイクル品として¥149,800(税込¥164,780)程度で流通しているケースも実際にあります(2026年2月時点)。これは6割引き近い水準であり、コスト面での差は非常に大きいです。


ただし、中古品を施設什器として採用する際にはいくつかの注意点があります。まず、現品は「現状渡し・保証なし」が原則です。傷・汚れ・照明器具の劣化・ガラスの微細なクラックなどが存在することを前提に判断する必要があります。特に照明ユニット(蛍光灯・LED)は既に保証対象外となっているケースが多く、設置後すぐの交換コストが発生するリスクがあります。


もう一つ見落とされやすいのが、中古品のサイズ確認です。同じゼガロシリーズでも製造年代によって細部の寸法が異なる場合があり、リスト上の数値と実測値が微妙に異なることがあります。施工図や建具との取り合いがある場合は、購入前の実測確認が必須です。


施工会社として施主に中古品を提案する際は、「品質面のリスク」と「コスト削減のメリット」を明確にセットで説明した上で施主判断を仰ぐことが重要です。あくまで選択肢の一つとして、施工後のトラブルにならないよう慎重に進めましょう。


新品・中古どちらを選ぶ場合でも、「設置場所の寸法・搬入経路・転倒防止対策・照明オプションの有無」を確認してから発注するのが基本です。これだけ覚えておけばOKです。


参考:日本アルミ ゼガロシリーズ中古・リサイクル流通品
ショーケース販売の徳山 – 日本アルミ ゼガロ等のリサイクル・アウトレット品一覧(2026年2月更新)




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