サイディング出隅寸法一覧|メーカー別規格表

サイディング出隅寸法一覧|メーカー別規格表

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サイディング出隅寸法一覧

サイディング出隅寸法の基本情報
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短尺出隅

横張り用、長さ455mm、内寸70-120mm対応

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長尺出隅

縦張り用、長さ3030mm、内寸70-120mm対応

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特注加工

内寸0-210mmまで1mm単位で対応可能

サイディング出隅短尺寸法規格

サイディング出隅の短尺タイプは、主に横張り施工で使用される重要な部材です。標準的な短尺出隅の寸法規格は以下の通りです。

 

基本寸法(14mm厚):

  • 長さ:455mm(標準)
  • 厚み:14mm
  • 内寸:70mm、75mm、80mm、85mm、90mm、120mm

ニチハ製品では、同質出隅短尺の詳細寸法が以下のように規定されています。

品番 寸法(mm) 標準価格 備考
RMFX791C 14×70×70×455 4,300円/本 受注生産品
RMUAX791C 14×75×75×455 4,300円/本 受注生産品
RMUBX791C 14×80×80×455 4,700円/本 6本/梱
RMUCX791C 14×85×85×455 4,700円/本 受注生産品
RMVX791C 14×90×90×455 4,700円/本 受注生産品
RMSX791C 14×120×120×455 - 受注生産品

短尺出隅の内寸選択では、実際の外壁厚みと断熱材の厚みを考慮することが重要です。一般的な木造住宅では内寸75mmまたは80mmが最も多く使用されています。

 

施工上の注意点:

  • 柄の特性上、一部メーカーでは70mmと90mmの2寸法のみ対応の場合があります
  • ナチュラル面取仕上げが標準的です
  • 梱包数は寸法により異なります(6本/梱が標準)

サイディング出隅長尺寸法表

長尺出隅は縦張り施工で使用される部材で、短尺よりも長い3030mmの標準長さを持ちます。

 

長尺出隅の基本仕様:

  • 長さ:3030mm(標準)
  • 厚み:14mm
  • 内寸バリエーション:70mm~120mm

ニチハ製長尺出隅詳細寸法:

品番 寸法(mm) 標準価格 梱包数
RWEX563G1 14×70×70×3030 13,500円/本 4本/梱
RWPBX563G1 14×80×80×3030 16,000円/本 4本/梱
RWNX563G1 14×90×90×3030 16,000円/本 4本/梱
RWRX563G1 14×120×120×3030 17,000円/本 2本/梱

長尺出隅の特徴:

  • 縦張り施工専用設計
  • 柄は本体を縦張りした方向に合わせて配置
  • 価格は短尺の約3-4倍程度
  • 受注生産品が多く、納期確認が必要

マオイサイディングでは、長尺出隅の標準内寸を75mmまたは80mmとしており、特注として長さの変更も可能です。これにより、建物の高さに応じた柔軟な対応が可能となっています。

 

施工時の重要ポイント:

  • 長尺出隅部のノンネイル納めには専用の施工方法があります
  • 縦張り方向の柄合わせが重要
  • 重量が大きいため、取り扱いには注意が必要

サイディング出隅メーカー別価格

サイディング出隅の価格は、メーカーや寸法、仕上げ方法によって大きく異なります。主要メーカーの価格体系を比較分析します。

 

ニチハ製品価格体系:
短尺出隅価格帯:

  • 内寸70-75mm:4,300円/本
  • 内寸80-90mm:4,700円/本
  • 内寸120mm:5,000円/本

長尺出隅価格帯:

  • 内寸70mm:13,500円/本
  • 内寸80-90mm:16,000円/本
  • 内寸120mm:17,000円/本

価格に影響する要因:

  • 受注生産品は標準品より高価格
  • 内寸が大きくなるほど価格上昇
  • 特殊仕上げ(ナチュラル面取など)による価格差
  • 梱包数の違いによる実質単価の変動

株式会社西田の特注加工価格:
西田では廃材を利用した環境配慮型の出隅を提供しており、以下の特徴があります。

  • 内寸0~210mmまで1mm単位で対応
  • 左右デザイン違い対応
  • 内寸非対称対応
  • 板厚違い対応

特注品の価格は一般的に標準品の1.5~2倍程度となりますが、現場の特殊な要求に対応できる大きなメリットがあります。

 

コストパフォーマンス分析:
🔍 標準品vs特注品の選択基準

  • 標準寸法で対応可能な場合は標準品を選択
  • 特殊な建物形状や設計要求がある場合は特注品を検討
  • 納期とコストのバランスを総合的に判断

年間価格変動の傾向:
サイディング出隅の価格は原材料費の変動により年間5-10%程度の変動があります。特に鋼材価格の上昇は直接的な影響を与えるため、大量発注時期の検討が重要です。

 

サイディング出隅施工注意点

サイディング出隅の施工には、寸法選択だけでなく、適切な施工方法の理解が不可欠です。

 

寸法選択における施工上の注意:
🏗️ 下地工法による制約

  • 木造下地:内寸75-80mmが標準
  • 鉄骨下地:内寸80-90mmが推奨
  • 外張り断熱工法:断熱材厚み+構造体厚みを考慮

釘留め施工の重要ポイント:

  • モエン用釘(ステンレスリング釘φ2.75mm×50mm)を使用
  • 先孔加工が必須
  • スペーサー05、同質オーバーハング用部材との組み合わせ

シーリング処理の注意事項:

  • プラチナシール(超高耐久シーリング)の使用推奨
  • バックアップ材の適切な配置
  • 専用ノズルの使用

施工時の品質管理項目:

  • 出隅の垂直精度(±2mm以内)
  • 本体サイディングとの段差(±1mm以内)
  • シーリング厚みの均一性
  • 釘打ち間隔の遵守(455mm以下)

よくある施工トラブルと対策:

トラブル内容 原因 対策
出隅のずれ 下地精度不良 下地調整の徹底
シーリング切れ 厚み不足 適正厚み確保
色合わせ不良 ロット違い 同一ロット使用

メンテナンス性を考慮した施工:
将来のメンテナンスを考慮し、出隅部分は特に入念な防水処理が必要です。10年後の補修を想定した施工計画を立てることで、長期的なコスト削減につながります。

 

サイディング出隅特注加工対応

標準規格では対応できない特殊な建物形状や設計要求に対し、特注加工による出隅製作が可能です。

 

特注加工の対応範囲:
📐 寸法対応能力

  • 内寸:0mm~210mm(1mm単位調整可能)
  • 外寸:建物仕様に応じて無制限対応
  • 角度:鋭角・鈍角・R出隅対応
  • 長さ:短尺455mm~長尺3030mm以外も対応

株式会社西田の特許技術:

  • 平板出隅:従来の角度出隅とは異なる平面的な出隅
  • 左右デザイン違い:異なる柄を組み合わせた出隅
  • 内寸非対称:左右で異なる内寸の出隅
  • 板厚違い:異なる厚みのサイディングを組み合わせ

環境配慮型製造プロセス:
特注加工では、廃材の50%近くが出隅に再利用され、残りの端材もリサイクルされます。この環境配慮型アプローチにより、コスト削減と環境負荷軽減を同時に実現しています。

 

特注品の製造工程:

  1. 設計図面確認:現場寸法の詳細確認
  2. 材料選定:既存廃材からの最適材料選択
  3. 機械加工:裁断・接着の自動化工程
  4. 手作業仕上げ:色の補正・糊の剥離
  5. 品質検査:寸法精度・外観品質の確認

特注対応の納期と価格:

  • 標準納期:2-3週間
  • 価格:標準品の1.5-2.5倍
  • 最小ロット:通常1本から対応可能

設計段階での検討事項:
🎯 特注が必要となるケース

  • 既存建物の増改築
  • 複雑な建物形状
  • 意匠性を重視した設計
  • 特殊な断熱仕様

発注時の必要書類:

  • 詳細図面(1/50以上の縮尺)
  • 現場写真(複数角度)
  • 既存サイディングの品番・色番
  • 施工予定時期

特注加工は現場の多様なニーズに対応する重要なソリューションですが、早期の計画と詳細な打ち合わせが成功の鍵となります。標準品との組み合わせにより、コストと品質のバランスを最適化することが可能です。