サッシ周り用シーリング材選定施工打替え

サッシ周り用シーリング材選定施工打替え

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サッシ周り用シーリング材と施工

サッシ周り用シーリング材の要点
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材の選定は「部位×汚染×塗装」

サッシ周りは止水だけでなく、塗装適合性・汚染(ブリード等)・目地ムーブメントまで同時に満たす必要があります。

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下地処理とプライマーが寿命を決める

清掃・乾燥・プライマーの適合が崩れると、材料グレード以前に剥離リスクが跳ね上がります。

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二面接着・三面接着を意図して作る

バックアップ材/ボンドブレーカーで二面接着を確保し、目地の動きに追従させる設計と施工が重要です。

サッシ周り用シーリング材の種類と変成シリコン


サッシ周りの現場打設で多用されるのは、耐候性と塗装適合性のバランスが良い「変成シリコーン系(MS)」です。サッシ工事の解説でも、変成シリコーン系は止水性・耐候性が良好でサッシ工事で最も多く使われる、と整理されています。外部の温度差によるムーブメントに追従しやすい(モジュラスが低い)点も、サッシ周りでMSが選ばれやすい理由です。[]
一方で「シリコーン系(SR)」は耐候性が高い反面、一般論として塗装が乗りにくい(塗装適合性が低い)ため、サッシ周りを外壁塗装とセットで改修する場合は採用条件を慎重に詰める必要があります。メーカー解説でも、MSは塗装適合性○、SRは塗装適合性×という整理が示され、用途の住み分けが分かりやすいです。[page:1]
また「ウレタン系(PU)」は塗装適合性は高いものの耐候性が弱いという整理が一般的で、屋外露出での使い方は“塗装で保護する前提”になりがちです。サッシ周りは雨掛かり・紫外線・結露など環境負荷が複合するため、材料単体の耐候性だけでなく「露出させるのか/塗装で覆うのか」を事前に決めて選ぶのが安全です。[page:1]
材料選定で実務的に効くチェック項目は次の通りです。


  • 外部露出か、塗装で被覆されるか(塗装適合性・耐候性の優先度が変わる)。[page:1]
  • サッシ周りがワーキングジョイント扱いか(目地の動きが大きいなら低モジュラス寄りの設計が必要)。[page:0]
  • 既存材との相性(打ち継ぎ可否、専用プライマーの要否)。[page:0]

サッシ周り用シーリング材の目地幅と二面接着

サッシ周りの耐久性は「何を打つか」以上に、「どう接着させるか」で差が出ます。特に重要なのが二面接着(左右の被着体にだけ接着させ、目地底には接着させない)で、これを崩す三面接着は伸縮の逃げがなくなり、ひび割れ・剥離の誘因になります。ボンドブレーカー(バックアップ材)を目地底に入れて二面接着にする、という基本が多くの解説で示されています。[]
目地設計の観点では、設計目地幅には「許容範囲」があり、変成シリコーン系(MS)では最大40mm・最小10mmが標準値として示されています。サッシ周りを含むワーキングジョイントでは、この範囲内に収めるよう設定する、という考え方が整理されています。[page:0]
ここで意外と現場で見落とされやすいのが、「バックアップ材にプライマーを付けない」ことです。バックアップ材にプライマーが付着すると、底面が密着して三面接着に近い状態になり、結果として剥がれやすくなる注意点が指摘されています。つまり二面接着は“入れればOK”ではなく、プライマー塗布の手順まで含めて成立します。[]
実務での確認ポイント(検査・自主検査で使える視点)。

  • 目地底にバックアップ材/ボンドブレーカーが入り、底面に接着していないか。[]
  • 目地幅が極端に狭くないか(最小10mmの考え方から外れると充填不良が起きやすい)。[page:0]
  • “奥に寄せすぎたバックアップ材”で充填量を削っていないか(見た目は埋まっていても寿命を削る)。[]

サッシ周り用シーリング材の下地処理とプライマー

サッシ周りの不具合で多いのは、材料の良し悪しというより「下地処理の不足」「プライマーの不適合・乾燥不良」「打設までの放置」です。標準仕様の整理として、シーリング材はJIS A 5758に適合するものを使うこと、という要求が示されています。さらに材料だけでなく、下地は乾燥し、油分・塵埃・付着物・錆を除去して清掃する、という施工の前提が示されています。[][]
プライマーは“塗れば効く”というより「適合」「均一」「指定時間内に充填」が揃って効果が出ます。施工要領の整理として、プライマー塗布後はメーカーが指定する時間内に充填する、付着物が付いたり当日充填できない場合は再清掃・再塗布する、といった運用が示されています。サッシ周りは風で粉塵が乗りやすく、養生中に汚れやすいので、このルールを守れる段取りにしておくことが実務上の“強い対策”になります。[]
増し打ち(既存材の上から施工)でもプライマーが重要で、既存材・外壁との接着性を高める役割がある、と説明されています。ただし増し打ちは、劣化状況次第で適否が変わるため、現場判断を誤ると「見た目だけ直って数年で再発」になりやすい工法です。[]
下地処理~プライマーでの落とし穴(サッシ周りで起きがち)。

  • 冬場や結露で被着体が湿っているのに進めてしまい、後から界面剥離する。[]
  • プライマー塗布後、砂埃が付着して“接着しているようでしていない”状態になる。[]
  • バックアップ材にプライマーが付いて二面接着が崩れる。[]

サッシ周り用シーリング材のブリード汚染と温泉地

検索上位では「変成シリコン vs ウレタン」「打ち替え工程」などが中心になりやすい一方、長期クレームで効くのが“汚染と変色”です。ブリード汚染は、シーリング材に含まれる可塑剤が表面へ移行してベタつきが出て、排気ガスや砂埃が付着しやすくなり汚れが目立つ現象、と整理されています。改修で「ノンブリードではないシーリング材の上に塗装を行った場合」に発生することがある、とも説明されています。[]
サッシ周りは外壁塗装と絡むことが多いので、塗装仕様とシーリングの組み合わせを“同時に”決めないと、竣工後しばらくしてから黒ずみ・べたつきが目立って評価が落ちます。ブリード対策としてノンブリードタイプを選ぶことが有効、という説明もあり、材料選定の段階で回避できるトラブルです。[]
もう一つ、意外に地域性が出るのが「温泉地・硫黄系ガス」です。技術資料では、硫黄系ガスによる変色の注意が整理され、対策として表面塗装などが示されています。長野県内でも温泉地は多いため、サッシ周りのシーリング材選定時に“周辺環境(硫黄・排気・工場)”をヒアリングしておくと、クレーム予防の説得力が上がります。[page:0]
汚染・変色を避けるための実務メモ。

  • 改修で「塗る」予定があるなら、ノンブリードや塗装適合性まで含めて選ぶ。[][page:1]
  • 温泉地・硫黄環境では変色リスクを前提に、採用実績や対策(表面塗装等)を事前に確認する。[page:0]
  • 既存材の上に打ち継ぐ場合は、打ち継ぎ可否表の考え方に沿ってメーカー確認を徹底する。[page:0]

参考:サッシ周りの目地幅設計、材料組み合わせ、汚染対策(硫黄ガス等)の技術資料
シーリング




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