

建築・板金・鉄骨周りでいう「シハチ」は、板材の定尺「4×8」を指す呼称として広く使われます。一般的な意味は“幅4尺×長さ8尺”で、尺表記をそのまま「4×8」または「4’×8’」と書くこともあります。mm換算の代表値は1219mm×2438mmで、現場の会話では端数を丸めて「1200×2400」と呼ぶこともあるため、発注書・図面・加工指示ではどちらの寸法を採るかを最初に固定するのが安全です。
実務で混乱が起きやすいのは、「呼称=寸法が必ず一致する」と思い込むケースです。たとえば同じ4×8呼称でも、メーカーの標準寸法・許容差・切断代・耳(ミルエッジ)などの都合で、実際に手元へ来る板の“有効寸法”が変わることがあります。特に、レーザー・シャーリング・ルーターなど加工工程が複数入る現場では、最初に“基準寸法(購入寸法)”と“仕上がり有効寸法(使える寸法)”を分けて言語化しておくと、手戻りを減らせます。
また、板厚込みの呼び方も頻出です。「1.6×4×8」「2.3×4×8」などのように“板厚×幅×長さ”で注文・会話される例が紹介されています。板厚の数字が先頭に付くと、同じ「シハチ」でも材料・重量・たわみ・持ち方が変わり、施工性や安全計画まで影響します。
参考:4×8(シハチ)の意味とmm寸法、1200×2400と呼ぶ慣習、板厚付き呼称の例
https://media.haganeya.jp/terms/345/
「1219×2438」と「1200×2400」は、どちらも“シハチを指しているつもり”で使われがちですが、用途によっては差が無視できません。たとえば、割付(割り付け図)で“周囲に見切り・小口処理・逃げ”が必要な場合、端数の19mmや38mmが“保険”になってくれる場面があります。一方で、仕上げ寸法がモジュール(例:1200ピッチ)で決まる案件では、最初から1200×2400を基準として切り代込みで設計する方が、加工・歩留まり・積算の説明がシンプルになります。
現場トラブルの典型は次のパターンです。
対策は、会話で「シハチ」と言った直後に、必ずmmを添える運用にすることです。特に、複数業者(内装・金物・板金・サイン・家具など)が同じ板材を前提に動くときは、材料表に「4×8(1219×2438)」「4×8相当(1220×2440)」「1200×2400取り」などのように“数字で固定”すると認識ズレが激減します。
「100mm未満を省略して1200×2400と呼ぶことがある」という説明は、まさにこの混同ポイントを示しています。呼称に頼りすぎず、mm換算で握るのが建築従事者向けの実務解です。
意外に知られていないのが、「シハチ相当」の標準寸法が材料分野で微妙に異なることです。アルミニウム板の標準品の例として、914×1828(3×6、サブロク)や、1220×2440(4×8、シハチ)などが挙げられています。ここで注目すべきは、鋼板や合板でよく見かける“1219×2438”とは数mm単位で異なる“1220×2440”が、標準品として明記されている点です。
この差は現場で軽視されがちですが、次のような場面で効いてきます。
「シハチ」という言葉が同じでも、鋼板の世界・アルミの世界・樹脂の世界で“前提の実寸”が動くことがあるため、材料種別が変わる瞬間(仕様変更・VE・代替材検討)が最も危険です。見積段階で材料ごとの標準寸法を押さえ、加工可能範囲と歩留まりを再計算するだけで、後工程の赤字や納期遅延を避けやすくなります。
参考:アルミニウム板の標準品としての「1,220×2,440(通称4×8,シハチ)」の記載
https://www.aluminum.or.jp/fields/kenchiku/kenzai/guide/c/
「シハチは定尺だからいつも同じ」と考えると、段取りの穴が出やすいのが搬入・取り回しです。4×8クラスは、現場の動線(仮設通路幅、養生厚み、曲がり角、EVかご、階段踊り場)に対して“ギリギリ通らない”ことが珍しくありません。しかも板材は「寸法」だけでなく「しなり」「角の当てやすさ」「表面保護」「重量」で難易度が跳ねます。
実務のチェック項目は、次のように“数字と現場条件”で持つと強いです。
建築従事者向けの観点では、加工性や納まりだけでなく安全面も重要です。4×8は取り回し中に“風”の影響を受けやすく、屋外や吹き抜けでは特に危険度が上がります。さらに、床養生・壁養生の状態で板が滑りやすいこともあるため、搬入ルートの摩擦条件(雨天、粉塵、養生材の種類)まで見ておくと事故リスクを下げられます。
検索上位では「シハチ=1219×2438(または1200×2400)」の説明で止まることが多い一方、現場で効くのは“仕様変更時の言葉のズレ”です。たとえば、当初は鋼板の「4×8(1219×2438)」で検討していたのに、軽量化や耐食目的でアルミ板へ切り替えると、標準品の寸法表記が「1220×2440(通称4×8,シハチ)」側へ寄っていきます。ここで「シハチだから同じ」と扱うと、割付・目地・下地ピッチ・端部見切りの納まりが静かに崩れ、最終的に“現場合わせの追加工”としてコストが噴き出します。
独自視点として提案したい運用は、「シハチ」という単語を“社内の共通語”として便利に使いながら、外部(発注・見積・加工・搬入)には必ず“mmと材料名”をセットにして渡すルールです。たとえば次のテンプレが効きます。
最後に、現場でよくある“言い換え”の混線も押さえておくと強いです。3×6(サブロク)・4×8(シハチ)・メーター板など、通称は便利ですが、材料分野ごとに標準寸法の文化が違います。だからこそ、寸法を「呼称」ではなく「数値」で固定する習慣が、施工品質と利益の両方を守ります。

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