テクスチャー補修材の下地処理と施工手順

テクスチャー補修材の下地処理と施工手順

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テクスチャー補修材と下地処理

テクスチャー補修材の現場チェック要点
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下地処理が仕上がりを決める

清掃・脆弱部除去・吸水調整の有無で、密着と柄の再現性が大きく変わります。

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乾燥時間は「仕様書」優先

指触乾燥と完全硬化は別物。工程間隔は温湿度で変わるためメーカー仕様に合わせます。

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クラックは幅と挙動で分岐

ヘアークラック・構造クラックで補修材が変わります。無理な一材統一は再発要因です。

テクスチャー補修材の下地処理と清掃の要点


テクスチャー補修材は「表面を埋める材料」ではありますが、実務上は下地処理が8割です。塗膜の浮き・粉化・油分・レイタンス等が残ったまま厚付けしても、数か月〜数年で“補修部だけ”が先に割れたり縁切れしやすくなります。下地面の突起物や硬化不良部分、汚れ等をブラシ・サンダー等で除去し、必要に応じて高圧洗浄で清掃する流れは、下地調整塗材の一般的な考え方として整理されています。
また、下地の吸水が強い(またはムラが大きい)と、補修材の水分を下地が奪って「表面だけ急乾き→内部の水和不足→強度不足」になり、テクスチャー(柄)を付けても耐久性が落ちることがあります。JIS A 6916(建築用下地調整塗材)は、仕上塗材・塗料・タイル等の下地調整のための材料を対象にした規格で、下地調整の位置付けを理解するうえで基礎になります。


参考)JISA6916:2014 建築用下地調整塗材

現場で最低限そろえたいチェックは次のとおりです(“作業”というより“検査”としてルーチン化すると手戻りが減ります)。


  • 既存塗膜の浮き:スクレーパーで軽く当てて音と感触で拾う(浮きはテクスチャー補修材で隠せても再浮きの起点になる)。
  • 粉化(チョーキング):手で触って白粉が付く範囲をマーキング(広い場合は下地調整・シーラー計画を先に決める)。
  • 脆弱部:ヘラで欠ける部位は“補修材で作る”のではなく“撤去してから作る”。
  • 吸水ムラ:霧吹きで濡れ色の引け方を見る(急に引く場所は吸水調整が必要になりやすい)。
  • クラックの挙動:季節・時間帯で開閉するなら「硬い材料」単独は避ける。

参考:下地清掃(突起物・硬化不良・汚れ除去)など、下地調整塗材の一般的な施工手順
https://machiken-pro.jp/shop/pages/column003.aspx

テクスチャー補修材の施工手順とノンカット工法の考え方

外壁の既存柄(テクスチャー)を残しながらクラックを処理する考え方として、「切らずに貼って追従させる」タイプの工法が存在します。例えばTNC工法(テクスチャー・ノン・カット工法)は、下地処理→プライマー塗布→テープ貼付→コート塗布といった工程で整理され、既存の柄合わせ(テクスチャーの再現)をローラー等で行う記載があります。
この系統の発想が示唆するのは、「割れを硬い充填材で止める」よりも、「割れが動いても表層の連続性を保つ」方向で設計する場面があるという点です。特に外壁塗装面のクラックでは、Uカットなどの切削が難しい(粉じん・騒音・近隣配慮・意匠)現場もあり、工程を組み替えることで施工性と仕上がりを両立しやすくなります。


参考)外壁塗装面のひび割れ補修『テクスチャー・ノン・カット工法』 …

一方で、ノンカット系は万能ではありません。下地側に“強度不足”や“浮き”があると、追従させる以前に下地が剥がれてしまうため、結局は下地処理に戻ります。そこでテクスチャー補修材の役割を整理すると、次のように分けると判断が早くなります。


  • 意匠の復元:既存パターン(吹付/ローラー/コテ跡等)を近づける。
  • 微細欠陥のならし:ピンホールや軽微な巣穴、塗膜段差を整える。
  • 下地強化の補助:ただし主役は清掃・吸水調整・プライマーで、補修材は“最後の調整”になりやすい。

参考:外壁ひび割れ補修の工程(下地処理→プライマー→テープ→コート)という考え方の資料
外壁塗装面のひび割れ補修『テクスチャー・ノン・カット工法』 …

テクスチャー補修材の乾燥時間と重ね塗りの管理

テクスチャー補修材の失敗で多いのが、表面が乾いたので次工程へ進めてしまい、後で“痩せ・割れ・ベタつき・密着不良”が出るケースです。塗装分野では、指触乾燥(触ってもベタつかない)と、塗膜内部まで硬化が進む段階は別で、重ね塗りのタイミングを誤ると不具合が起こりやすいという整理がされています。
さらに、乾燥時間は塗料や材料の種類だけでなく、気温・湿度・塗布量などで変動するため、メーカーの仕様書・技術資料に従うことが基本だとされています。


参考)失敗しない塗装の重ね塗り!プロが教える塗料選びと正しい施工手…

この考え方はテクスチャー補修材にもそのまま当てはまり、特に“厚付け”や“深い欠損”を一発で埋めた場合に、内部の乾きが遅れて不具合の原因になりがちです。


現場向けの実務ポイントは次のとおりです。


  • 工程を「乾燥」ではなく「次工程に進める条件」で管理する(指触OKでも、研磨・再塗装・柄付けが可能かは別)。
  • 冬期・日陰・高湿は乾きが遅い前提で、工程の“予備日”を最初から入れる(無理に詰めると再補修の方が高くつく)。
  • 厚付けを避け、必要なら2回に分ける(痩せ・ひびのリスクを下げる)。

参考:重ね塗りは「下地処理」と「乾燥時間の管理」が重要、仕様書に従うべきという整理
失敗しない塗装の重ね塗り!プロが教える塗料選びと正しい施工手…

テクスチャー補修材のクラック別の材料選定(ポリマーセメント・エポキシ等)

テクスチャー補修材だけで全てのクラックに対応しようとすると、再発や段差の原因になります。クラック補修材の選定では、クラックの種類(ヘアークラックか、構造クラックか)と幅が重要で、ヘアークラックには微弾性フィラーシーリング材、構造クラックにはエポキシ樹脂ポリマーセメント等が選ばれる、といった整理があります。
「テクスチャー補修材=仕上げ側」「クラック補修材=構造側(または挙動対応)」と役割分担すると、判断がブレにくくなります。例えば、ポリマーセメントモルタルはセメントにポリマー材を配合し、接着力や曲げ強度を高めてひび割れを抑える目的で使われる、という説明があります。


参考)ひび割れ補修工の充てん工法とは?

また、注入系(エポキシ樹脂注入など)は、ひび割れ・浮き等の状況に応じて工法が整理されており、欠損の場合は充填工法を使うといった区分も示されています。


参考)【クラック補修】エポキシ樹脂注入工法とは?改修方法や特徴など…

現場での“選定ミス”を減らす簡易ルール例です(最終判断は仕様・設計・メーカー推奨に合わせてください)。


  • ヘアークラック(幅が小さく挙動も小さい):下地調整+微弾性系で追従を確保し、テクスチャー補修材で柄を復元。
  • 幅があり雨掛かりの外壁:シーリング等で止水ラインを作り、上から意匠復元(テクスチャー補修材は“止水材”ではない前提)。
  • 構造クラック疑い:エポキシ注入等の構造寄りの工法を先に検討し、最後にテクスチャー補修材で仕上げを整える。
  • 下地が弱い・浮きがある:どの材料でも持たないので、撤去・下地健全化を優先する。

参考:クラックの種類・幅で補修材(微弾性/シーリング/エポキシ/ポリマーセメント等)が変わるという整理
https://gaiheki-madoguchi.com/articles/3492

テクスチャー補修材の独自視点:補修跡を消す「柄合わせ」より難しい段差管理

検索上位では「ひび割れ補修」「施工手順」「乾燥時間」といった話題が中心になりがちですが、実務でクレームに直結しやすいのは“柄そのもの”より「光の当たり方で出る段差(面のうねり)」です。下地が凹凸なままだと仕上がりに影響し、継ぎ目の浮きなど不具合につながるため、下地を平坦に整える重要性が示されています。
つまり、柄合わせ以前に「面が合っているか」を管理しないと、近くで見たら柄は似ているのに、遠目で補修跡だけが四角く“浮いて見える”現象が起きます。


段差管理のコツは、道具・工程というより「検査のやり方」に寄せると安定します。


  • 斜光で確認:夕方や投光器の斜め当てで面のうねりを早めに発見する(柄の差より段差が先に見える)。
  • 研磨のタイミング:完全硬化前の“中途半端な硬さ”で研磨すると、削れムラが出て面が乱れやすいので、工程条件を決めて揃える。
  • 補修範囲のぼかし:補修をピンポイントにすると境界が出やすいので、周辺を薄く伸ばし「面の勾配」で消す(柄は最後に合わせる)。
  • 吸水ムラの再確認:面は合っているのに色・艶が違う場合、吸水ムラが残っていることがあるため、吸水調整の有無を再点検する。

この“段差優先”の発想は、テクスチャー補修材が得意な「表面の演出」を最大化するための土台になります。結果として、補修跡の“見え方”が安定し、再手直しの確率も下げやすくなります。




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