足場寸法高さ一覧完全版枠組建枠規格重量

足場寸法高さ一覧

足場枠組建枠寸法規格一覧

枠組足場の建枠は現場の基盤となる重要な部材です。メーターサイズとインチサイズで大きく分類され、それぞれ異なる寸法体系を持っています。

 

メーターサイズ建枠の主要規格 📐

• 建枠VF-1219（羽根つきジョイントピン付）：幅1,219mm × 高さ1,700mm、重量22.9kg
• 建枠VF-1217（羽根つきジョイントピン付）：幅1,219mm × 高さ1,700mm、重量18.0kg
• 建枠VF-0917：幅914mm × 高さ1,700mm、重量15.7kg

インチサイズ建枠の代表的規格 🔨

• 建枠A-4064：重量20.5kg、高さ1,700mm相当
• 建枠A-4055B：重量15.6kg
• 建枠A-3055A：重量13.6kg

建枠の選定において重要なのは、幅と高さのバランスです。一般的に建枠幅1200mmが標準とされており、これは一間（1.8m）との組み合わせで効率的な足場構成が可能になるためです。

 

実際の現場では、建物の外周寸法や作業スペースの制約を考慮して適切な建枠を選択する必要があります。特に狭小地では914mm幅の建枠が重宝され、逆に大型建築物では1,829mm幅の建枠が効率的です。

 

足場高さ調整枠種類重量データ

調整枠は足場の高さを微調整する際に使用される重要な部材で、現場の地盤の不陸や建物の高さに合わせて選択します。

 

メーターサイズ調整枠仕様 ⚙️

• 調整枠VF-1214：幅1,219mm、重量16.0kg
• 調整枠VF-1212：幅1,219mm、重量12.3kg
• 調整枠VF-1208：幅1,219mm、重量11.3kg
• 調整枠VF-1204：幅1,219mm、重量9.4kg
• 調整枠VF-0914：幅914mm、重量13.7kg
• 調整枠VF-0912：幅914mm、重量11.1kg
• 調整枠VF-0908：幅914mm、重量9.9kg
• 調整枠VF-0904：幅914mm、重量8.2kg

インチサイズ調整枠の特徴 🏗️

• FT-1212LZ：重量12.5kg、調整枠は一番下でも使用可能
• FT-1209LZ：重量9.9kg
• FT-1204LZ：重量9.0kg
• FT-912LZ：重量12kg
• FT-904LZ：重量7.6kg

調整枠の選定では、高さだけでなく重量も重要な要素となります。作業員の安全性と作業効率を考慮すると、重量の軽い調整枠を適切に組み合わせることで、組立・解体作業の負荷を軽減できます。

 

また、調整枠は一番下でも使用できる設計となっており、地盤の不陸調整に柔軟に対応できる点が特徴です。これにより、傾斜地や不整地での足場設置が容易になります。

 

足場板筋交寸法一覧表

足場板と筋交は足場の安全性と作業性を決定する重要な部材です。適切な寸法選択により、作業効率と安全性を両立できます。

 

鋼製足場板（幅500mm）の標準寸法 🛠️

品番	長さ(mm)	重量(kg)	適用スパン
TK518V	1,829	13.5	6尺スパン
TK515V	1,524	11.5	5尺スパン
TK512V	1,219	9.0	4尺スパン
TK509V	914	7.0	3尺スパン
TK506V	610	4.8	2尺スパン

鋼製足場板（幅240mm）の寸法一覧 📊

品番	長さ(mm)	重量(kg)	用途
TK218V	1,829	7.6	通路・小幅作業
TK215V	1,524	6.6	通路・小幅作業
TK212V	1,219	5.4	通路・小幅作業
TK209V	914	4.4	通路・小幅作業
TK206V	610	3.3	通路・小幅作業

筋交の適合寸法データ ⚖️
筋交は建枠の高さとスパンに応じて適切なサイズを選択する必要があります。

 

• H1700用筋交：1,829mmスパン用FX-1812P（重量4.0kg）
• H1219用筋交：1,524mmスパン用FX-1509P（重量3.3kg）
• H914用筋交：1,219mmスパン用FX-1206P（重量2.5kg）
• H490用筋交：914mmスパン用FX-902P（重量1.8kg）

足場板の選定では、作業内容に応じて幅を使い分けることが重要です。幅500mmは主作業足場に、240mmは通路や補助作業エリアに使用されることが一般的です。

 

足場インチサイズメーター規格比較

日本の建設現場では、インチサイズとメーターサイズの2つの規格が並存しており、それぞれに特徴と適用場面があります。

 

インチサイズ足場の特徴 🇺🇸

• 6尺（1,829mm）、5尺（1,524mm）、4尺（1,219mm）、3尺（914mm）、2尺（610mm）の段階的構成
• アメリカ由来の規格で、従来から広く使用されている
• 既存の足場との互換性が高い
• 足場材料の流通量が多く、調達しやすい

メーターサイズ足場の特徴 📏

• メートル法に基づく寸法体系
• 建築設計図面との整合性が高い
• より精密な寸法管理が可能
• 国際標準に準拠した設計

規格間の寸法対比表 📐

区分	インチサイズ	メーターサイズ	差異
最大スパン	1,829mm (6尺)	1,800mm	29mm
標準スパン	1,219mm (4尺)	1,200mm	19mm
小スパン	914mm (3尺)	900mm	14mm

実際の現場選択では、以下の要因を考慮します。

• 既存足場との接続必要性 🔗
• 材料調達の容易さ 📦
• 設計図面との整合性 📋
• 作業員の習熟度 👷

近年の傾向として、新規プロジェクトではメーターサイズが採用されることが増えていますが、改修工事や既存足場との接続が必要な場合はインチサイズが選ばれることが多いです。

 

足場施工現場独自寸法対応方法

標準的な足場寸法では対応できない特殊な現場条件に対する対応方法を解説します。これは現場経験者だからこそ知る実践的なノウハウです 💡。

 

特殊寸法が必要となるケース 🏢

• 既存建物との取り合い部分での微調整
• 地盤の大きな不陸による高さ調整
• 隣地境界線ぎりぎりでの幅員制限
• 電線や既設構造物による高さ制限
• 文化財建築物での非接触足場設置

拡幅枠を活用した寸法調整 🔧
拡幅枠VF-9012（重量19.8kg）は、標準の足場幅では対応できない場合の強力な解決策です。この部材を使用することで、建物の出隅部分や設備機器周りでの複雑な取り合いに対応できます。

 

梁渡しによる特殊スパン対応 🌉
標準スパンでは対応できない大きな開口部には、梁渡し部材を使用します。

• FWB-12Z：1,219mmスパン用、重量9.0kg
• FWB-9Z：914mmスパン用、重量8.5kg
• FWB-6Z：610mmスパン用、重量6.5kg

高さ調整の実践的手法 📏
地盤の不陸が大きい現場では、複数の調整枠を組み合わせて対応します。例えば。

• 調整枠VF-1214（16.0kg）+ 調整枠VF-1204（9.4kg）の組み合わせ
• ジャッキベースの併用による微調整（345mm調整範囲）

安全性確保のための補強方法 ⚠️
特殊寸法対応時は標準構成と異なるため、追加の安全対策が必要です。

• 壁つなぎの増設（朝顔設置時は1スパン1.8m当り約100kgの偏心荷重に注意）
• 筋交の適切な配置による構造安定性確保
• 足場点検頻度の増加

コスト効率を考慮した材料選定 💰
特殊対応では材料コストが増加しがちですが、以下の工夫で抑制できます。

• 軽量材料の優先選択（作業効率向上によるコスト削減）
• 標準材料との組み合わせ比率の最適化
• 再利用可能性を考慮した材料選定

現場での実際の寸法決定には、図面検討だけでなく現地測量による正確な寸法把握が不可欠です。特に既存建物との取り合い部分では、1cm単位での精密な寸法管理が求められることもあります。

 

また、足場の高さが5m以上になる場合は、システム足場、わく組足場、単管足場とつり足場、張り出し足場の安全規定が適用されるため、法的要求事項の確認も重要な検討事項となります。

 

これらの独自寸法対応は、標準的な足場設計にはない創意工夫が求められる分野であり、現場技術者の腕の見せどころでもあります。安全性を最優先としながら、効率的で経済的な解決策を見出すことが、プロフェッショナルとしての価値となります。