

シリコーン用プライマーは、シリコーンシーリング材と被着体(下地)の「接着を安定させる下塗り」で、密着性・耐久性を上げるために用いられます。
重要なのは「プライマーを塗れば何とかなる」ではなく、清掃・乾燥・脱脂ができた被着面に対して、接着界面を作る工程だと理解することです。
また、塗料用プライマーやシーラーをシーリング材用プライマーの代用にするとトラブルになりやすく、専用品を使うべきだとガイドでも注意されています。
現場で起きやすい勘違いを整理すると、次の3つが特に危険です。
参考:塗料用プライマーは兼用できない等、外壁改修の注意点(プライマーの扱いの考え方)
住宅外壁改修のためのシーリング材ガイド(PDF)
プライマー塗布の前提は、目地の清掃を十分に行い、被着体表面が乾燥している状態にすることだと、メーカーの注意事項でも明記されています。
また、被着材表面を乾燥させたうえでゴミ・油を除去し、汚れのないように洗浄し、脱脂についても注意点が示されています(溶剤選定も含む)。
この「乾燥」の解釈が浅いと失敗しやすく、表面が乾いて見えても、結露・毛細管水・雨の戻りで界面に水が残っていると密着不良を誘発します。
実務でのチェック観点(入れ子なしで要点だけ)
参考)https://www.hermetic.co.jp/hrc/wp-content/uploads/2022/06/omega300_Specification_202206HP-1.pdf
参考)シーリング
意外に効く小技(独自寄りの現場視点)
参考:下地洗浄・脱脂(アルコール分を含まない溶剤など)の注意点が具体的な施工資料
WonderSealant Ω-300 仕様書(PDF)
プライマーは塗布後、乾燥させてから次工程(シーリング材充てん)に進めるのが基本で、製品によって「乾燥後〜8時間以内に施工」などの指定があります。
カタログ類でも、プライマー塗布後は適切なオープンタイムを確保し、所定時間内に充てんし、一定時間を超えたら再塗布する運用が示されています。
この「所定時間内」は、単に作業都合ではなく、界面が再汚染・再吸湿したり、表面状態が変化して濡れ性が落ちることで密着が不安定になるのを避ける意味があります。
工程を現場用に短く分解するとこうなります。
乾燥時間は温湿度で大きく変動し、一般記事でも標準条件の目安や季節差が整理されていますが、最終判断はメーカー指定と現場条件で決めるのが安全です。
また、プライマー塗布後に雨などで被着面が濡れた場合は、当日中に打設できなかったケースと同様に、やり直し(再処理)が必要になる趣旨の標準施工仕様でも注意されています。
参考)https://gigaplus.makeshop.jp/monoichi/shopkobo/upfile/2019/10009139-2.pdf
参考:乾燥時間(オープンタイム)と、当日中に打設できない場合の扱いが書かれた仕様書例
新築工事標準施工仕様書(PDF)
プライマーは「塗布した上に、乾燥後〜8時間以内にシーリング材を施工」など時間制限があるため、段取りが崩れると再塗布が発生しやすいのが代表的な落とし穴です。
また、プライマー塗布後に8時間以上経過した場合は再塗布が必要とする資料もあり、現場では“今日中に打つ”が基本設計になります。
さらに、換気の不十分な場所では、硬化・乾燥時に発生し得る有機溶剤等で目鼻刺激や吸い込みによる障害の恐れがあるため、換気を徹底する注意が示されています。
「見た目は施工できたのに後で剥がれる」典型パターン
少し意外な盲点(独自視点の関連内容)
参考)シリコーンの表面が硬化しない。
参考)https://www.dow.com/documents/63/63-6413-42-construction-sealing-materials.pdf?iframe=true%2F1000
参考:換気不足のリスク(乾燥・硬化時の有機溶剤等)と注意喚起が書かれた建築・土木向け資料
建築・土木用シーリング材・セレクションガイド(PDF)

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