ユニファイねじ規格とメートルねじの違いについて詳しく解説

ユニファイねじ規格とメートルねじの違いについて詳しく解説

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ユニファイねじ規格の基本

ユニファイねじ規格の基礎知識
📏
インチ単位の表記システム

1インチ(25.4mm)当たりのねじ山数で表記

🔧
国際統一規格

アメリカ、イギリス、カナダが統一した規格

📐
60度の角度

ねじ山の角度が60度で設計された規格

ユニファイねじ規格とは何か

ユニファイねじは、アメリカ発祥のインチ系ねじ規格で、正式には「Unified Thread Standard」と呼ばれています。この規格は、第二次世界大戦後の1948年にアメリカ、イギリス、カナダの3カ国が合意して制定した統一規格です。
ユニファイねじの最大の特徴は、ねじ山の角度が60度であることです。これにより、メートルねじとは異なる独自の形状を持ちます。また、サイズの表記方法もメートルねじとは大きく異なり、1インチ(25.4mm)あたりのねじ山数で表記される点が特徴的です。
🔹 主な用途

  • 航空業界での機械部品
  • 自動車産業(特にアメリカ車)
  • 建築・建設機械の輸入部品
  • 電子機器の精密部品

ユニファイねじ規格のメートルねじとの違い

ユニファイねじとメートルねじには、表記方法や寸法体系に大きな違いがあります。まず、寸法の表記単位が根本的に異なります。メートルねじがミリメートル単位でピッチを表記するのに対し、ユニファイねじは1インチあたりの山数で表記します。

項目 メートルねじ ユニファイねじ
単位系 ミリメートル インチ
ピッチ表記 P=0.8、P=1.25等 1インチ当たりの山数
ねじ山角度 60度 60度
呼び方 M6×1.0 1/4-20 UNC
規格 JIS B 0205 JIS B 0208

互換性の問題も重要な違いです。ユニファイねじとメートルねじは、寸法が近似していても完全に互換性がありません。例えば、M6のボルトと1/4インチのボルトは外径が近いものの、ピッチが異なるため組み合わせることはできません。
建築現場では、輸入機械や海外製品を扱う際にこの違いを理解していないと、部品の誤選定や施工トラブルにつながる可能性があります。特に、アメリカ製やカナダ製の建設機械を使用する場合は、ユニファイねじの知識が必要不可欠です。

 

ユニファイねじ規格の並目ねじと細目ねじの種類

ユニファイねじには、**並目ねじ(UNC:Unified Coarse)細目ねじ(UNF:Unified Fine)**の2つの主要な種類があります。これらの違いは、1インチあたりのねじ山数にあります。
並目ねじ(UNC)の特徴:

  • 山数が少なく、ピッチが粗い
  • 作業性に優れ、汚れに強い
  • 一般的な締結用途に最適
  • 強度よりも作業効率を重視

細目ねじ(UNF)の特徴:

  • 山数が多く、ピッチが細かい
  • 高い締結力と微調整が可能
  • 精密機械や高応力部品に使用
  • より強固な締結が必要な箇所に適用

例えば、1/4インチのねじの場合、UNCでは20山/インチ、UNFでは28山/インチとなります。この山数の違いが、用途や性能に大きく影響します。
🔹 用途の使い分け

  • UNC:一般的な建築金物、配管継手、粗い作業
  • UNF:精密機械、高圧配管、微調整が必要な部分

ユニファイねじ規格の表記方法と呼び方

ユニファイねじの表記方法は、メートルねじとは全く異なる独特なシステムを採用しています。表記は**「呼び径-山数 種類」**の順番で記載され、例えば「1/4-20 UNC」のように表します。
表記の構成要素:

  1. 呼び径:インチ単位(1/4、3/8、1/2等)
  2. 山数:1インチあたりの山数(20、24、28等)
  3. 種類:UNC(並目)またはUNF(細目)

小径ねじの特殊表記:
小径のユニファイねじには、No.0からNo.12までの番号表記があります。これらは分数では表現しにくい細かなサイズを表すために使用されます。

番号表記 外径(mm) 一般的な用途
No.4 2.845 精密機器
No.6 3.505 電子部品
No.8 4.166 小型金物
No.10 4.826 薄板締結

建築現場では、輸入機械のメンテナンス時にこれらの番号表記に遭遇することがあります。特に、電動工具や測定機器の修理では、正確な表記の理解が作業効率に直結します。

 

ユニファイねじ規格が採用される理由と建築業界での活用

ユニファイねじが建築業界で重要視される理由は、国際的な互換性と歴史的背景にあります。1948年の制定以来、アメリカを中心とした多くの工業製品で標準採用されており、建築現場でも避けて通れない規格となっています。
建築業界での主な採用理由:
🏗️ 輸入機械への対応

  • アメリカ製クレーンや重機
  • カナダ製木材加工機械
  • 海外製測定・検査機器

メンテナンス効率の向上

  • 部品調達の国際標準化
  • 海外技術者との連携
  • 保守マニュアルの統一

🔧 特殊用途での性能

  • 高強度が要求される構造部材
  • 精密な位置決めが必要な設備
  • 振動の多い環境での使用

日本の建築業界では、海外製品の導入増加に伴い、ユニファイねじの知識がますます重要になっています。特に、大規模建設プロジェクトや工場建設では、海外製の専門機械を使用することが多く、適切なねじ規格の理解が工期短縮とコスト削減につながります。

 

建築現場での実際の活用例として、以下のような場面でユニファイねじの知識が役立ちます。

  • 機械設置時の基礎ボルト選定
  • 配管継手の国際規格対応
  • 安全装置の定期点検
  • 海外製品の部品交換

これらの知識を持つことで、建築技術者は国際的なプロジェクトにも対応できる技術力を身につけることができます。